No.17【試合分析】アーセナル対リバプール(23/24-第23節-2月5日)
試合の展望
23節のビックゲームにして、優勝争いに大きく影響しそうな一戦。ここでリバプールが勝てば、アーセナルとの勝ち点差は8となる。アーセナルとしては、絶対に落とせない試合。
アーセナルは、ジェズス、富安を欠く。他方、リバプールは、ソボスライ、ブラッドリーを欠く。また、ヌニェスも軽い怪我とのことでベンチスタート。「ほぼ」ベストメンバーといった戦力で、両者試合に臨む。
前半
スタメンは以下の通り。
アーセナルは、ジェズスのところにハヴァ―ツを起用。そして、いつもハヴァ―ツが入るIHには、ジョルジーニョを起用。ジョルジーニョが入ることで、攻守にわたりどのような形を取るか。
リバプールは、ヌニェスのところにガクポ、ソボスライのところにフラーフェンベルフが入る。アーノルドが復帰したことで、両SBがどのような立ち位置になるか。
両者ハイテンションで試合に入る。共にハイプレスをかけるが、アーセナルがボールを持つ展開となる。
ジョルジーニョは、いつものハヴァ―ツの立ち位置でスタートするも、後ろからのビルドアップ時には、ライスの横に落ちてくる。他方で、ジョルジーニョが落ちる分、ウーデゴールは高い位置が多い。そのため、4231のような形。ジョルジーニョがいる分、ジンチェンコが中に入る形も少ない。CFのハヴァ―ツは、いつものジェズスのような役回り。サイドにも流れるし、下にも落ちてくる。
リバプールは、ここ最近の戦い方を踏襲。左SBのゴメスが中に入って22のビルドアップ。右SBのアーノルドは、幅を取って高い位置を取る形。前節スタメンのブラッドリーは、純粋な攻撃的なSBであるため、この形で良い。他方、ビルドアップ、キックで違いを見せれるアーノルドに、同じタスクを求めるのは、一長一短といったところか。今回、これがどのように機能するか。
10分、GKからのロングスローでマルティネッリが抜け出す。コナテとのスピード勝負となるもこれを制する。クロスから決定機も、サカには合わず。コナテをぶっちぎるマルティネッリのスピードは恐ろしい。
12分、リバプールも、マクアリスターの縦パスから決定機。
今節のアーセナルは、守備時、442の形。しかし、高い位置でプレスに行く場合は、ジョルジーニョがマクアリスターを捕まえるため、前に出る。ジョルジーニョはプレスの仕方が上手く、前半、これがはまっていた。しかし、上記シーンは、珍しく、プレスが躱された。これは、ウーデゴールが、ジョルジーニョが前に来るのを確認せずに、ファンダイクを切りに行ってしまったためだ。ボールホルダーのコナテは、空いたマクアリスターにパス。マクアリスターはボールを運び、ガクポに素晴らしい縦パス。ガクポに決定機も、決めることはできず。
13分、アーセナルは先制に成功する。ウーデゴールのきれいなパスに抜けたハヴァ―ツがGKと1対1。これをアリソンがセーブするが、こぼれを詰めたサカが決める。このシーン、ウーデゴールのスルーパスに加え、以下の図の通り、ウーデゴールに至るまでの崩しが上手かった。
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