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笑いに向き合う

先日ナルゲキで滑り倒して相方と険悪ムードなのだが、この際笑いについて向き合いたい。ちなみにその日は2分ネタで、驚くほど滑った。観客全員の真顔がサンパチマイクと共に見えた。怖すぎる。

そもそも、私はかなりの緊張しいだが目立ちたがり屋という面倒くさい特性を持っている。緊張しいは今後確実に直さねばならないのだが。自分は面白いという確固たる自信があるか?と言えば100%YESとは言えない。ただ、小中高専門と面白いキャラでやってきているし、家でも笑わせるのは私である。ただ何せネガティブかつ根暗というのもあり、思考がどこかへぶっ飛んでしまう。

お笑いに関して私が有利な点は声が大きくて通ることと、気にしいの性格がネタに入れられることである。気になるものは気になるのだ。ただその気づきが、お客さんに伝わるかが問題になってくる。

例えば、私の部屋の窓から見える前のアパートの人がぬらりひょんにそっくりだとする。(これは事実) そもそも、ぬらりひょんとは?妖怪の長のイメージがあるがこれは確実に水木先生の作品から来ている。ぬらりひょんという語感はすごくいいが、どこで区切った語源なのだろう?ぬらり ひょんなのか?ぬらりと出てきてひょんと飛べるのか?そもそも最強のイメージはあるが何をする妖怪なのか世に出回っていなくないか?……

想像は尽きない。

この片手に持っているデバイスで納得するまで調べあげないと、眠れなくなるのである。面倒な性格をしている。

このような想像(妄想?)をネタに起こせばいいのだが何せ相方の声が小さいわ、女嫌いだわ、お互いツッコミ気質だからもう変なやつ入れてトリオにする案も出るくらいになってしまっている以上、私の想像のネタではウケる兆しが見えない。そもそも相方のネタしかやっていない。そろそろやらせてくれ。

2分で人を笑わせるには勢いが必要であると思う。
私たちには勢いが足りない。爆発力もない。クスッとしてしまうくらいの、笑いで終わってしまう。

私は本来ツッコミのワードで笑わせるタイプなのだが、それができるくらい変なことをしてくれるタイプのボケが必要な気がする。私のネガティブを打ち消すような。死ぬほどアホでもいい。ちなみに弟はそれが完璧にできる。弟の方が漫才デビューが早いし(小学生、ネタは私作)恥ずかしげもなくぼけることが出来る。弟の方が向いているのでは?とまた闇の思想に入ってしまうのだが…

ちなみに弟は医療関係の勉強をしているが全くできない。驚くほどに再試を受けている。私はと言えば、医療系の勉強は常にトップで、全国模試も10000人の中では100位以内に居た。最終学歴は専門中退という底辺なのだが。

向き不向きは人間誰しもあるが、こんなにも報われない向き不向きがあるだろうか。きょうだいの間で。

笑いに向き合うと、ついてまわるのは性別である。未だに女はちょっと、という人もいなくはないであろう。女のお笑いはあまりみないと。実際M-1優勝者に女は居ない。

水商売を辞めて髪をバッサリ切ったが、切ったところで女は女なのだ。女がする、漫才。スーツを着た男同士がする、漫才。見慣れているというのもあるのだろうが、観たくなるのは後者なのではないだろうか。

出てきた瞬間に、また、楽屋に入った瞬間に「女だ」となる時さえある。MCで呼ばれても「女性なのに〜」と括られてしまう。たかがブツがついてるかついてないかなのに。「あの女乳デカイよ」なんて言われることもある。女性だけのお笑いコンテストができたとはいえ、そういう分け方が正解なのか?と考えてしまう。

難解なネタをするコンビもいれば、変顔と変な動きで笑いを取るコンビもいる。巧みな話術だけでも。それなら、女だっていいじゃないか。

ところで、多目的トイレに入るのは気まずいとは思わないだろうか?

女性も男性も障害がある方も性別が曖昧な方も使えるトイレである。多目的という名称はあまり好まないのだが。(ストーマ等の利用もあるためという意味は知っている上で)

ある程度分けるべき場所はある。トイレなんて特にそう。プライベートの場所だから。でも、お笑いはどうだろうか?そこまでして区別をするべきだろうか?女と男で笑うところが違うのは、触れちゃいけないところなのか?

築き上げてきた歴史が、男性が多い職だから。下ネタは女子が言うと面白くないから。色々意見はあると思うが、もっとお笑いはフラットに、子供の頃張り付くように見て笑ってたあの頃のように、観てもいいんじゃないのか?

そんなことを考える25時。寝よう。

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