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超私的・森山大道論0
森山大道の写真に惹かれてもう何年にもなる。日本写真界の異端児でありながら、独特で強烈な魅力を発しているこの人物なので、露出はとても多い。マスメディア、ファッション、アート、さまざまな文脈で、彼を眼にする。
私もきっとこれらのうちのどれかで彼の存在を知り、彼の写真に惹かれていたのだろう。
しかしそれだけであった私が、彼にのめり込むきっかけとなったのは、入澤美時がまとめた『考えるひとびと』のインタヴュー記事がきっかけであった。
写真をただのコピーといい、根本的に芸術表現の外側に自分の作品を定置しようとしている点に虚をつかれ、しかしできあがった写真をみると、いずれも飲み込まれるような迫力に満ち溢れていた。
私はなぜ、彼に惹かれるのか。
彼の作品は何を物語るのか。
この2点を、さしたるまとまりもなく考えてみたい。素材は、森山のテキストかもしれないし、写真かもしれないし、別の何かかもしれない。彼にまつわる言説や物品を通じて、彼の見た世界を追体験し、なぜ私がひかれるのか。その根本的な点を見極めていきたい。
そんな時期になったんだと思う。
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