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note記事の電子書籍化:進捗状況 Part.2

前回、電子書籍の大まかな流れと、進捗状況に関して共有させていただきました。
通常、電子書籍をちゃんと作成する場合、大きく4つの作業タスクが発生します。

  • 文章の校正

  • 図表の作成

  • InDesignによる組版&Epub化

  • 表紙デザインの作成

私の場合、編集や校正を得意とする方に全てお願いしたのですが、表紙デザインがイマイチだったとこもあり、表紙デザインを専門にされているブックデザイナーの方に別途発注をかけさせていただきました。
前回も少しお話しましたが、各作業タスクは専門性も高いので、一人の方に全てお願いするのではなく、分業体制で作業を進め、最後にインテグレーションしていったほうが、良いものができるのではないかと思います。
(出版社が分業体制で書籍を制作していくのは、そのほうが合理的・効率的だということなんですよね・・・。)

前置きが少し長くなってしまいましたが、今回は、表紙デザインがどのようにできあがっていったのか、お話したいと思います。


デザイン案(イメージ)

今回、ブックデザイナーに依頼するにあたり、デザイン案を2つ考えました。
一つ目のデザイン案が、背景を青色にして、真ん中に、作者の人物画像を配置するもの。書籍名のタイトルのフォント(タイポグラフィック)は少し奇抜なものにしてアクセントをつけようと思っていました。

デザイン案1

2つ目のデザイン案は、背景を白抜きにして、タイトルを縦書きに左右に配置。タイトル文字は少し切れるデザインにしてアクセントをつけ、下のところを帯のようにして、そこに書籍の内容を記載するデザインを考えました。

デザイン案2

仕上がってきたデザイン案

今回、金額を抑えたかったのでデザイン案を一つに絞ってブックデザイナーに依頼をかけました。ブックデザイナーの方にもご相談し、依頼したのは、2番目のデザイン案の左側のキャラクターのデザインのものを選びました。


そして、できあがったきたデザイン案が、下記のイラストになります。
紙の書籍より、少し縦長になります。

デザイン案3

はじめにでてきたデザイン案が左側になります。
小さいので少し分かりづらいですが、人物像の背景に方眼紙的なデザインが入っています。背景が白色だと人物像が浮かび上がってこないので、方眼紙のデザインを入れたとのこと。
こちらグリッド線が作成途中のような印象を与えるため、右側のように背景をグレーにしてもらい、人物像を浮かびあがらせるようなデザインに変更してもらいました。
書籍のタイトル名のフォント(タイポグラフィック)も少し奇抜な感じにしてもらい青色のデザイン案①でイメージしていた要素も入れてもらいました。
また、帯風に記載したところも、下のところにうまくおさまり、想定していた以上のブックデザインができあがってきて、満足度がとても高い仕上がりになりました。やっぱり、プロは違いますね~。

KDP(kindleダイレクトパブリッシング)

Epub化した原稿に関してですが、改めて読み返すと、事例の部分がずれていたり、注意書きが残っていたので、こちらは、ココナラを利用して、Epubを修正してくれる方に依頼をかけ、完成にこぎつけました。
(コスト増になるので、あせらず、ちゃんと原稿をチェックすることが大事!)

Epub原稿と表紙デザインが完成したので、こちらをKDPに登録しました。
KDPセレクトを選択し、価格を指定の範囲内におさめると、印税率を70%に設定できるようなので、こちらは価格を1250円(上限Max)に設定して登録をしました。
発売日は5月25日に設定しました。
登録自体は何の問題もなく、想像以上に簡単に登録することができました!
実際の登録ページはこちらになります。

Amazonサイトの検索窓で、タイトルをフルネームで入れると検索結果上位に出てきますが、「ビジネススキル」のみでの検索だと、検索結果にはまだ出てこないですね・・・(登録2日後に再度確認したところ、検索結果の30番目にでてきるようになりました)。

<後日談>
登録から1週間後ぐらいには、Amazonサイトの検索で4番目ぐらいにでてくるようになりました。スポンサー枠が4枠ぐらいあるので、実際は8番目ぐらいに表示されます。タイトルに「ビジネススキル」とダイレクトに記載されているものが少ないので、今後も上位に表示されると思います。

Amazonサイト内の検索順位


また、Google検索に関しても、まだ、クローリングされていないのか、検索結果にもでてきていないです(こちらも登録から1週間後にクローリング対象になり、書籍名で入れるとちゃんと1位表示されるようになりました。
「ビジネススキル 基礎」で検索すると、まだ上位に出てこないので、この検索ワードで上位に表示されるよになるとコンバージョンも増えていくんですけどね・・・)

書籍化した意義の一つが、ショッピング検索や画像検索、書籍検索などで上位表示を狙っていたので、「ビジネススキル」で上位に食い込んでくるといいですよね~。

ペーパーバック化もおこなう

電子書籍だけでなく、オンデマンドで紙に印刷ができる機能がKDPにあるので、ペーパーバックの登録も現在進めています。
こちらは、ペーパーバック用の表紙デザインが必要になるため、同じイラストレーターの方に再度依頼をかけることにしました。

Epub原稿に関してですが、電子書籍のみの場合は、テキストが端末に応じて可変するリフロー型のほうがいいのですが、ペーパーバックの場合は、印刷を前提として固定型で組版をしたほうがいいと思いました。

紙のペーパーバックを前提に固定型で組版をすると、今度は電子書籍のほうが読みづらくなるため、本来は別々に作るのがベストなんですよね。
ただ、現実的には、リフロー型で作成した原稿を紙のペーパーバックの原稿にするため、書籍に求められる組版のクオリティは確実に落ちます。
このあたりは、書籍の売上状況なんかを見て、追加で修正を加えていきたいと思います。

<後日談>
epub形式のファイルをPDF化し、kindleのペーパーバックに登録はできたのですが、サイズが大判のA4サイズぐらいになり、結局のところ、epubファイルをペーパーバック用に作り直す必要があることが判明しました・・・。リフロー型のepubファイルだっため、判型に関しても、勝手にリサイズしてくれるものかと思っていました・・・。
まあ、たしかに、PDFファイルでの登録なので、この時点ではサイズは勝手に変形しないですよね・・・。
ということで、epubファイルをA5サイズにリサイズするため、新たに費用が発生することとなってしまいました。
予算的に余裕がある方は、epub形式のファイルをリサイズするのではなく、ペーパーバック用に組版し直したもので制作したほうが、見た目的にも書籍っぽくなるかと思います。

書店に本を並べるには、商業出版という選択肢が一番いいですが、自分が出版社のようなポジショニングで、書籍以外(UdemyとかYoutubeとか)のプラットフォームにもコンテンツを活用していく場合は、電子書籍からコンテンツ作りをしていくのは、良い選択肢なのではないかと思います。
(商業出版だと、コンテンツの著作権とかの処理が面倒になるので・・・)

発売後の進捗状況なども、また、随時報告できればと思います!!




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