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週刊小売ニュース|2023/2/20週

2023/2/20週(2/18-2/24)にピックアップした小売業界ニュースをお届けします。今週のおさらいにぜひどうぞ!

「ソウルのブルックリン」には若者や流行を追うブランドが集まる

2010 年代初頭、低家賃を求める若い起業家がれんが造りの倉庫を改装してカフェを開き始め、アーティストが空きスペースをギャラリーとして利用し始めたとき、状況は変わりました。これにより、新進気鋭のシェフやデザイナーが自分のレストランやブテ​​ィックのエリアを選ぶようになりました。

その後、2019 年には大企業が流入し、カリフォルニアのスペシャルティ コーヒー チェーンであるブルー ボトルが聖水洞に韓国初の店舗をオープンし、国内の美容大手アモーレパシフィックが改造された車体ショップにショールームを開設しました。昨年、フランスのファッション ハウス Dior が巨大なコンセプト ストアをオープンしました。

再利用された工場やガレージがこの地域を活気づけ、ヒップな雰囲気を醸し出している聖水洞は、「ソウルのブルックリン」というニックネームを獲得しています。

記事意訳

聖水洞(ソンスドン)だけでなく、梨泰院(イテウォン)、水原(スウォン)など、韓国エンタメ・コスメ・ファッションは、もはやソウルからではなくなっている様子。

ブルックリンのクラフトマンシップやESGを重視したショップやサービスはもはや全世界トレンドでもあります。

https://www.asahi.com/and/article/20220722/420149005/

この旅行記を去年見て、次回韓国に行くときは必ず行ってみたいと思っている場所です。

バングラデシュ、EUへの最大の衣料品輸出国として中国を倒す準備ができている

ヨーロッパへの出荷を増やすことは、バングラデシュ経済の重要な部分を強化し、既製服 (RMG) メーカーはすでに国内総生産の約 5 分の 1 と輸出収入の 80% 以上に貢献しています。

EUの統計局の最新データによると、バングラデシュのEUへの衣料品の輸出は、2022年の最初の9か月で前年同期から42%近く急増して194億ドルになり、中国の出荷は約22%増加して255億ドルになりました。 、ユーロスタット。

記事意訳

バングラデシュは、以前からアパレル縫製に強い国であることは明白でしたが、バングラデシュの生産者はまた、いわゆるファストファッション(急速に変化する消費者の好みに合わせて大量生産された使い捨ての衣服)から離れ、より高品質でより収益性の高い衣服に移行しているとのこと。

RMG(既製衣服)産業においては、中国から東南アジア(特にベトナム)に移り、バングラ・インドと徐々に脱中国を進めています。

SHEINに続き北米で急成長…EC業界の破壊者「拼多多」、物価高を追い風に躍進

拼多多(ピンドゥドゥ)が昨年ローンチした「Temu(ティームー)」の記事。
見た目もSHEINぽい。

Temuの特徴は「価格破壊」に尽きる。アマゾン、ウォルマートは言うに及ばず、多くの商品がSHEINより安い。10ドル(約1300円)を切る服や靴が多数あり、生活雑貨だと1ドル(約130円)を割るものも。今だけかもしれないが、送料もかからない。女性をターゲットとしているのはSHEINと同じだが、SHEINがアパレル・服飾雑貨をメインとするのに対し、Temuは生活雑貨・ガーデニング用品、化粧品、家電、ペット用品、乳幼児用品、オフィス用品など多様な商品を取り扱う。歴史的な物価高は、「激安」ブランドに追い風となっている。Temuはサービス開始後半月でGoogle Playのショッピングアプリ部門でダウンロード首位に立ち、2022年11月にはiOSのアプリストアでもアマゾン、SHEIN、ウォルマートを抜いて同カテゴリのトップに躍り出た。アプリのダウンロード数は今年1月末時点で2000万に迫り、うち9割がアメリカだという。

記事意訳

記事の中で「SHEINと拼多多の違いは、前者がファッションを楽しみたいが経済的に余裕のないアメリカのZ世代を対象としているのに対し、後者はデザインやトレンドもそんなに気にしない中高年女性を捉えた点だ。」という一文は以前紹介した「Lands’End」の戦略と同じです。

サプライヤの引き抜きを含めて、今後も動向を注視していきたいです。

サプライヤーにとってTemuと取引するメリットは、そのシンプルさだという。商品を広州市の倉庫に運び入れるだけで、そこから先はプロモーションも含めて全てTemuがやってくれる。サプライヤーは広州の倉庫までの輸送費用の半分を支払い、残りの物流費用はTemuが負担する。中国はゼロコロナ政策と同政策終了に伴う感染爆発で、消費が停滞している。在庫を吐き出したい業者にとっては、労せず新たなチャネルを手に入れられることになる。

記事意訳

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