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週刊小売業界ニュース|2023/5/8週

2023/5/8週(5/8-12)にピックアップした小売業界ニュースをお届けします。今週のおさらいにぜひどうぞ!

ジェネレーティブAI が小売業にもたらすもの:マーケティングからパーソナライゼーションまで

NotionAI要約
小売業界でジェネレーティブAIが注目されており、AIを利用したマーケティング、マーチャンダイジング、カスタマーサービスなど、小売業のさまざまな分野に影響を与える可能性がある。ジェネレーティブAIによって組織の生産性と創造性の両方を高めるものだと、業界の専門家は予測しているが、政府の規制や各国の批評など、いくつかの障害に直面している。新興企業に対する出資も盛んに行われており、ジェネレーティブAIやそのほかのAIツールの成長をけん引する新興企業への出資は、減速していない。

記事より

生成系AIの話題は、毎日様々なものがあり、そのどれもが応用がきく技術であり、「人間のような応答を作成でき、対話から学習できる能力」をどのように生活や事業に組み込んでいくかが論じられています。

記事では、いくつかの事例が紹介されています

  • コカコーラ:OpenAIのGPT-4とダリ(DALL-E)を組み合わせたAIプラットフォームをリリース

  • パトロンテキーラ(Patrón Tequila):マルガリータのパーソナライズされた画像を作成するAIアートジェネレーターをリリース

  • Shopify(ショッピファイ):Shopify Magicを活用したAI生成の商品説明の導入

  • エクスペディア(Expedia):レコメンド→利用者にパーソナライズされた旅行のおすすめと計画の手助けを行うため、同社のモバイルアプリでChatGPTをベータテスト中

これらの事例を見ていると、消費者のニーズが多様になり、1対1のコミュニケーションに舵を切っている様に感じられます。小売業として所持するデータの数々は近い将来AIと連動するための資産として、高付加価値の源泉になるはず。

引き続き、RNWでは生成系AI関連のニュースも注視していきます。

「 Amazon には出店しない」はもう古い?:オンライン新興企業が Amazon を活用するための新プレイブック

NotionAI要約
成長中のオンラインスタートアップが、Amazonでの出店を再評価している。従来は「Amazonには出店しない」という意見が多数派だったが、現在は「どのように出店するか」が問題になっている。新しい条件として、ブランドのAmazonプラットフォームでの役割が注目されており、重要なのはプレミアムな業者になること。Amazonでの販売は、D2Cと卸売りとともに持続的に成長するために必要だという見方もある。

記事より

記事に書かれているAmazonプラットフォームの評価として、
・プレミアムな業者になること:独自の商材
・ブランド評価を高めるきっかけ:ブランド訴求
・D2C、Amazon、卸売の3つがすべて必要である:売り場としての評価
が挙げられています。

国内においては、楽天・Yahooなど様々なモール展開が選択肢となっておりますが、やはりブランド訴求を考えていく上において、Amazonni出店しない理由は無くなっているなと感じます。

Shopify、物流事業縮小で従業員2割削減 株価は2割高

NotionAI要約
カナダの電子商取引(EC)プラットフォーム、ショッピファイは、自前の配送網を強化する方針を転換し、物流事業の大半を米新興のフレックスポートに売却することを発表。同日発表した2023年1-3月期の売上高が市場予想を上回り、ショッピファイ株は米株式市場で一時29%高と急騰した。一方で、従業員を約2割削減すると発表し、レイオフの対象人数は明らかにしていない。

この取り組みは然るべき処理であると思います。業績悪化による事業売却という側面というよりは、「餅は餅屋」と資本連携できる事業者を増やしたということ。

22年7月に21億ドル(当時のレートで約2900億円)で買収したばかりの米物流スタートアップ、デリバーを含む物流事業の多くをフレックスポートに売却し、対価として同社株の13%を得る。取引が完了するとショッピファイの持ち分は10%台後半になる。フレックスポートはIT(情報技術)を活用した貿易手続きや物流の効率化を手がけている。

正直、見出しが良くないw

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