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学力にも影響が!?子どもの便秘が増加中

ゴールデンウィークが明けてしばらく経つと、子どもたちも新学年の生活サイクルに慣れ、勉強や運動に勢いがついてくる頃ですね。

今日のテーマは「便秘」です。近年、子どもの便秘が増加していると言われています。調査によって結果は異なりますが、現在は1割~3割程度の子どもが便秘または便秘気味で、週に1回しか便が出ない子どもは1割ほどいるという報告もあります。

便秘は単に不快なだけでなく、病気を引き起こす可能性があり、健康に悪影響を及ぼします。また、最近では腸脳相関といわれるように脳機能にも影響を及ぼすとされ、学力を低下させる可能性もあります。今回は、子どもの便秘の原因とその悪影響、解決策としての食物繊維摂取の重要性について見ていきましょう。

子どもの便秘増加の原因

近年、便秘に悩む子どもが増えている背景には、いくつかの要因が考えられます。放置していると悪循環でだんだん悪くなり、癖にもなりやすいので、習慣をこまめにチェックしておきたいものです。

食生活の変化

現代の食生活では、肉をよく食べるようになりました。そして、インスタント食品や加工食品が増え、野菜や果物の摂取が減少しています。これらは腸内の悪玉菌が増え、便が固く黒くなることで便秘を引き起こします。また、ダイエットをしていないか、お菓子や甘いドリンク類を摂りすぎていないかも確認しておきましょう。

水分不足

適切な水分摂取も便秘予防には欠かせません。しかし、子どもは十分に水を飲んでいないことが多く、便秘を引き起こします。水分が不足すると、便が硬くなり、排出が難しくなります。これからの季節は特に気を付けたいものです。

運動不足

運動は消化管の動きを促進し、排便を助ける役割を果たします。しかし、テレビやゲーム、スマートフォンなどによるスクリーンタイムの増加とともに子どもの運動時間が減少しています。また、小学校の高学年以降は勉強のために座り続ける時間が長くなることも。運動不足により腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が低下し、これが便秘の原因となります。

ストレスと生活環境

ストレスや生活環境も便秘の原因となります。例えば、学校や家庭でのストレス、新しい環境への適応などが腸の機能を低下させ、便秘を引き起こすことがあります。また、家以外では便意があっても我慢してしまうなど、便秘が進んでしまう習慣になっていることもあります。

便秘の悪影響

身体的な影響

便秘が続くと、腹痛やお腹の張り、食欲不振などの症状が現れます。さらに、長期間の便秘は痔の原因にもなります。また、便秘が続くことで、体内に毒素が蓄積し、肌荒れや体調不良を引き起こす可能性もあります。近年の研究では、肥満、花粉症、アトピー性皮膚炎なども腸内環境によって症状が左右されることが明らかとなっており、免疫の7割は腸で働くといわれています。

精神的な影響

便秘は、子どもの精神面にも悪影響を及ぼします。便秘による不快感や痛みが続くことで、子どもはストレスや不安を感じやすくなります。これにより、学校生活や友人関係に悪影響を及ぼすこともあります。イライラや多動、学習障害の原因になったり、ひどい場合には家庭内暴力に発展したりすることもあります。

成長への影響

便秘が続くことで、栄養の吸収が妨げられ、成長に必要な栄養素が不足する可能性があります。これにより、成長発育に遅れが出ることも考えられます。

食物繊維の重要性

便秘対策として、食物繊維の摂取は非常に重要です。米国では、お子さまは1日に「年齢+5g」の繊維を摂ることが勧められています。

食物繊維には、水溶性と不溶性の二種類があります。水溶性食物繊維は大腸での水分吸収を調節し、不溶性食物繊維は便のかさを増やし、排便を促進します。

水溶性食物繊維は、わかめ、ひじき、りんごなどの果物、イモ類、大麦などの麦類、こんにゃくなどに含まれています。不溶性食物繊維は、玄米、大豆、ごぼう、きのこなどに含まれます。

難消化性デキストリンの特徴

十分な食物繊維の摂取はなかなか大変ですよね。GROWNIQUE GROWには食物繊維の摂取を助けるための一つの方法として、トウモロコシのでんぷんから作られた難消化性デキストリンが配合されています。水溶性食物繊維の一種で、米国FDA(食品医薬品局)は1日の摂取量を制限する必要がないほど安全な食品素材であると認めており、日本では特定保健用食品(トクホ)の関与成分でもあります。

特徴1: 高い水溶性と無味無臭

難消化性デキストリンは水に溶けやすく、飲み物や料理に簡単に混ぜることができます。また、無味無臭であるため、食べ物や飲み物の味を変えることなく摂取できます。これにより、子どもが嫌がらずに食物繊維を摂取することが可能です。

特徴2: 腸内環境の改善

難消化性デキストリンは腸内で水分を吸収し、便を柔らかくする効果があります。また、腸内の善玉菌の餌となり、腸内フローラのバランスを整える役割も果たします。これにより、便秘の解消だけでなく、全体的な腸内環境の改善にも寄与します。

特徴3: 糖や脂肪の吸収スピードを落とす

子どもの栄養で特に気になるのが糖です。食事をとると血糖値が上昇します。特に、お菓子やジュースなどの甘い物、麺類や丼ものなど炭水化物メインの食事の時に顕著で、「血糖値スパイク」ともいわれます。食後の血糖値の上昇を穏やかにすることで、食後の眠気やだるさ、血糖値が下がった時の頭痛の改善にもつながると言われています。

特徴4: ミネラルの吸収を促進

難消化性デキストリンは大腸でのミネラル吸収を助けることが確認されています。ミネラルも不足しやすい栄養成分なので、お子さまには嬉しい機能です。

参照:独立行政法人 農畜産業振興機構 「難消化性デキストリンの特性と用途」

まとめ

子どもの便秘は、食生活や運動習慣、ストレスなど、さまざまな要因が絡み合って発生します。この問題を解消するためには、バランスの取れた食事、水分補給、適度な運動、そしてストレス管理が不可欠です。特に腸の健康は、免疫機能や脳の働きにも深く関わっているため、家族全体で生活習慣を見直すことが重要です。子どもたちの健やかな成長と学力向上をサポートするために、日々の食事や生活リズムを「便秘」という観点からもう一度チェックしてみてください。子どもたちの元気で聡明な未来につながることでしょう。

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