見出し画像

ゲームレビュー #2 カプコン ベルトアクション コレクション/Nintendo Switch・PS4・Xbox One・Steam (前編)

#2 カプコン ベルトアクション コレクション/Nintendo Switch・PS4・Xbox One・Steam
プレイ環境:PS4(純正コントローラー)

画像1

『ファイナルファイト』をはじめとした“ベストスクロールアクション”と呼ばれるジャンルのゲームを7本収録したオムニバス作品。
後に様々な媒体で家庭用に移植された作品も多いが、本作はすべてアーケード版と、その海外版を収録。
またオマケ要素として設定資料等が見れるギャラリーもある。

収録作品は
・ファイナルファイト
・ナイツ オブ ザ ラウンド
・天地を喰らうII 赤壁の戦い
・バトルサーキット
・ザ・キングオブドラゴンズ
・キャプテンコマンドー
・パワード ギア

の7本。

今回はこの7本のゲーム(すべて日本版)を、前後編に渡ってレビューする。また、すべてオフラインの1人用プレイである。友達がいないから


・ファイナルファイト

画像2

犯罪集団“マッドギア”が牛耳る街“メトロシティ”。
市長ハガーは、マッドギアに拉致された娘ジェシカを奪還すべく、ジェシカの恋人コーディーと、その友人ガイの3人で、マッドギアに戦いを挑む。

これはもう本当に子供の頃からずっとやってた名作中の名作。
スーパーファミコン(以下SFC)の家庭用ソフトを持っており、最近はレトロフリークで思い出したようにプレイしていた。
しかし俺はどうしてもガイが使ってプレイしたかったのだけど、今や『ファイナルファイト ガイ』はプレミア品となってしまった。

画像3

(※家庭用SFCファイナルファイトは、容量の問題で3キャラ使えるアーケード(以下AC)版と違いコーディーとハガーの2人しか使えない。
 そこで後日コーディーの代わりにガイとハガーの2キャラが使えるSFCソフト“ファイナルファイト ガイ”が発売された)

『ベルトアクション コレクション』に収録されているのはSFC版ではなくAC版なので、当然ガイも使用可能。

SFC版の容量の問題は他にもあり、
・敵の移動・待機モーションがAC版より少ない
・画面上に出てくる敵の数が少ない(3体まで)
・AC版よりも1ステージ少ない
とかなり違いがあったため、AC版を楽しめるというのは本当に新鮮な気分。

画像5

SFC版ではカットされた工場ステージ。プレイできた時は感動だった。

なおSFC版は上記の部分だけを見るとAC版より簡単に見えるが、コンティニュー回数に制限があり敵の攻撃力も高めになっているので全然そんなことはない
初心者が舐めてかかると2~3面で確実に詰む鬼の難易度である。

画像4

AC版は何も考えず適当に進むとこのようにアホみたいな物量に囲まれる。


ベルトスクロールの元祖的な位置付けの作品で、シンプルではあっても決して簡単なゲームではないけれど、パンチハメ・片方に敵を寄せる・ザコ敵スクロールアウト・軸ずらし掴みなどなど、テクニックを磨きコツを掴んで丁寧にプレイしていけばクリアは遠くないといった絶妙な難易度。
ぜひおすすめしたい1本。


・ナイツ オブ ザ ラウンド

画像6

中世の騎士道物語『アーサー王物語』に登場したキャラクターを用いたベルトスクロール。
戦乱の世を鎮めるために必要な『聖杯』を求め、アーサー、ランスロット、パーシバルの3人が旅をする、というもの。


画像7

バランス型のアーサー、スピード型のランスロット、パワー型のパーシバル。わかりやすい。

このゲーム特徴として、敵を倒すなどして得たスコアが一定に達するとレベルアップし、攻撃力が上がり容姿も変わっていく、というシステムを持つ。
レベルは最大16まで上昇するが、16に達しないままクリアしてしまうこともしばしば。
というか見た目が変わるのはともかく、ステージが進むにつれて敵もどんどん強くなるので攻撃力が上がっているということのメリットがイマイチ体感できない
あと体力も防御力も別に上がるわけではない。レベルアップ…とは…?

画像8

画像9

他のキャラは武器や防具だけが変化していく中、1人だけ少年からスキンヘッドのヒゲ面に最終進化するパーシバル。一体彼に何があったのか。


画像18


操作の基本にして最大の攻略法が『ガード』だが、この入力が非常にシビアで自在に出すのは相当の鍛錬が必要。
各ステージのボスもやたら強く、ラスボスに至っては尋常じゃない強さなので、ガードが使いこなせなければもはやメガクラ連コインでゴリ押す以外の勝ち目はない。
ACでクリアした人を尊敬します。マジで。


・天地を喰らうII 赤壁の戦い

画像10

劉備や曹操など三国志のキャラクターが登場するが、この作品は三国志モチーフなだけではなく、三国志をベースにオリジナル要素を多数加えた本宮ひろ志氏の漫画『天地を喰らう』が原作。
つまりキャラゲーであり、しかもそれの『II』である。ややこしい。

画像11

有名な三国志の武将5人の中から1人を選んでプレイする。
かなり性能差が激しく、クセの強いキャラを選ぶと難易度が跳ね上がる。

またメガクラッシュや特殊技、武器などで敵を倒すと、敵が半分に裂けたり、首が飛んだりと、かなり強烈なグロ描写が入る。

画像13

画像13

いや討ちとったっていうか…ぶっちぎったっていうか…。

ぶっちゃけ自分は原作を読んだことがないので、キャラゲーとしての原作再現度というものはよくわからないが、どうしても単調になりがちなベルトスクロールの中で、(通常打撃と投げ以外あまり使う意味は無いが)技が豊富にあったり、『一度来た道を戻って敵を罠にハメる』など一風変わった展開もある面白い作品ではある。
選択肢によってエンディングの変わるマルチエンディング方式も面白い。
あとはグロ要素や、三国志という原作に対してのかなり独特のキャラクターの味付けをどう受け取るかにもよるかなという感じ。個人的には楽しめた。


・バトルサーキット

画像14

舞台は近未来。賞金稼ぎのサイボーグたちが、お尋ね者を追っているうち、あるディスクを巡る戦いに巻き込まれていく。
そのディスクは全世界のコンピューターを支配するものだった。


画像18

剣や斧で敵をぶった切ったり、ナックルパートで相手が切断されたりと、何かと暴力的なベルトスクロールアクションの中にあって、まるでギャグアメコミのような明るい作風とノリの軽さが特徴。
ザコに2発殴られたら死ぬというような鬼畜さもないのでとっつきやすく、ベルトアクションコレクションの中では難易度は低め。

画像15

個性豊かなキャラクター。個性的過ぎるかもしれません。

敵を倒して得たり、道中に拾えたりするお金を使って自キャラを強化できる(新しい技を覚える等)というのがポイント。
これにより新しく覚えた技を組み込んだコンボが出来たりとプレイに幅が広がる。
逆に一切強化せず縛りプレイをすることも可能。

画像16

中には大して使えない技もあるので、すべての技を見てみるのも面白い。


画像19


余談だが、シューティングゲームのような、乗り物に乗っての強制横スクロールがボーナスステージにあり、なるほどこれがサーキットか!と1人で納得してたけど、
検索したら
>タイトル名のサーキットは「回路」という意味である。
とwikiにあった。
そうですか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?