四国遊び遍路：夢の途中！もっと気儘に！なお自由に！

夢は終わらない。何故、終わらないんだろう。

4月に四国88カ所遊び遍路、20年かけて、区切り打ち結願しました。
完全な歩き遍路をしたかったのですが無理でした。それでも6割から7割がたは歩いています。
でも、終わったという感動が胸に迫ってこないのです。お遍路記を書いて終わらせることもできなかったのです。
6月、やっと今ごろ、シニアちゃんねるでのお遍路記をあげることができました。そう、今ごろだったのです。

20年前、2003年にまだ23歳だった娘の大失恋がきっかけで、区切り打ちで歩き遍路を始めました。
母娘二人、「人の情けをいただく」という不純な動機で春のお彼岸に始めました。
やがて、娘が就職し忙しくなり、母の介護が始まり、会社のリストラが始まりで、その後しばらくは、お遍路に出られずにいました。
母が亡くなり、母の写真を持ってお遍路したときは、中国人留学生の蓮が同行してくれました。

そして定年退職してフリーになり、さあ行くぞ～と思ったら、仕事が、勤めていた時よりも大変になって、それでも、少しずつ、少しずつ進めていました。
70歳になる時に、このままではしたいこと何もしないうちにタイムオーバーしてしまうと思って仕事を整理しました。
さあ～行くぞと思ったら、コロナがやってきてお遍路できなくなりました。

コロナが小康状態になって、やっと出られるようになっても、家族からは一人で行っては何が起きるか分からないからダメが出ていました。
でも、有難いことに、昨年の春からはご一緒するのが嬉しい相棒が見つかって歩き遍路再開しました。でも、体が、足が動きませんでした。心肺機能が大丈夫なのか？足のかかとが痛む・・・。
このままじゃ結願まであと30ケ寺はある。初めて、これでは結願は怪しいと思い、始めて、JR四国の一国まいりに申し込んで、バスでお参りできていないところを廻りました。
もちろん、昨夏の高知出張の合間にも廻りました。

そして、やっとこの春に残すは6ケ寺（83～88番）となりました。相棒と出かけて、何とかごまかしごまかし歩きました。
でも肝心の結願のお寺は朝から雨でした。無理しないと決めていたのでバスに乗りました。
おかげで、何とか結願しました。そこでは、お大師さんへの感謝の思いで涙も流しました。でも高野山へのお礼参りが、いつでもできるのに、何故かまだできていません。

その意味が分かりました。88番まで行って結願はしたけれど、まだ、私はお遍路の途上にいるらしいのです。終わっていないのです。そのことを、シニアちゃんねるへの投稿をしていて気づきました。

すでに気付いていたことですが、私はゴールすることではなくて、そこに至るプロセスが好きだったのです。
最初から、そうだったわけではない。20年間、プロセスゴールを積み重ねていたことで、常にプロセスにいる、ゴールを目指していたい。
そうだったのですね。

今年のお仕事は高知と愛媛から呼ばれています。だから、早速、来月7月には2巡目が始まる。
二度目は、今度こそもっと気儘に！なお自由に！
夢は叶う、止めない限り、まだまだ夢の途中です。

73歳、人生というプロセスの途上にて。

シニアちゃんねるはコチラからどうぞ！
https://youtu.be/23syn1jRA50