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街場の BAR に出来ること

コロナの前と、コロナの後で(まだ終わってはいないが)、

「何が一番変わりましたか??」と問われれば、

やはり

「一人客が増えた事」

だと思う。


もともと当店、一人客需要の多い店であったとは思うが、

それに輪を掛けて、

「お一人様」

が増えたように思う。


念のため記しておくが、うちの店はカウンターのみというわけではなく、4名テーブルX2、2名テーブルX1を設けていて、グループ客も視野に入れた店作りをしたつもりである。


それでも、やはり以前と比べて一人客が増えたというのは、


やはり何かしらの、変化があったからだと思う。


まあ、もう「職場の同僚を誘って」などという習慣はすっかり無くなったのかもしれないし、「大勢でワイワイ」というような場面も随分と減っているのだろう。

代わって、

台頭して来たのが「一人で飲む」ということなのかもしれない。


最近思うのだが、一人でひっそりと飲む居心地の良さを、あらためて再発見された方が増えたようにお見受けする。

「いつかやってみたいと思っていたのだけど、なかなか勇気が湧かなくて・・・」

なんて方が、コロナになって思い切ってやってみたら、案外ハマった、

なんていうケースも多いのではないか。


特に、若い方などを中心に増えてきていて、

一度など、

9人連続で「お一人様」という事もあった。(江夏/江川のオールスター奪三振記録というわけではないが、思わず数えてしまった。お若い方は知らないか(笑。)


まあ、とにもかくにも、「BAR」という形態からすると、

非常に有難いことなので、その需要を伸ばしていけるよう努めていきたいと思う。


ところで、


この「お一人様」形態の良いところは、

やはり

「何度も来ていただける」

ということに尽きる。


団体さんの場合は、一度の売上げはいいのだが、その一度きり、帰ってしまえばそれまで。うちの店のことなど、すっかり忘れてしまうというケースがほとんどだ。

一方、お一人様の場合には、一度の売上げは少なくても、気に入っていただければ、何度でも、何回でも、繰り返し来てもらえるケースが少なくない。


(多い方だと週三くらいは充分あり得る。)


それには、


これは、全くの私見ではあるが、(この「note」は全てそうなのだが)


「あまり感動させすぎない」


ことだと思う。


(単に「感動させる」技量がないだけとも言えるのですが・・・(汗。)


世の中には色々な BAR がある。


常々、ジャンルといったものに興味はないと申してはおりますが、


それでも、


「お前は何バーだ??」


と問われれば、


「街場のBARです。」


と答えるしかない気がしている。
(「ホテルBAR」に対して「街場のBAR」という言い方が出来たのだと思う。)


もちろん「街場のBAR」にも色々あって、

ホテル顔負けの、贅を尽くした正統派のオーセンティックバーから、

創意工夫を凝らしたオリジナルカクテルを提供する新鋭のバーまで、

様々だ。


そこでは、むしろホテルに負けないくらいの、手の込んだ「特別な一杯」を、


味わえるところも少なくない。


ただ、


日常的に気軽に立ち寄れて、


どうってことのない、普通の一杯を、ササっと飲めるのも、


「街場の BAR」の良いところだし、それが矜持なのではないかとも思っている。

生ビール
カンパリソーダ
ジンリッキー
バーボンソーダ
生ビール(に、ピッツァ)


そんなありきたりな一杯を、気兼ねなく頼める雰囲気作り。


それも大切だと思っている。


いや、開き直っている。


これで週三、いけるでしょ(笑。


神保町へお越しの際は、是非お立ち寄りください。

本当はふわっと煙の出るやつとか、やってみたいと思ってるんです(笑。

お待ちしております。


Who needs forever / RF
Timeless
2010

(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)

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