[オナ禁] 性欲ってなんだ

 オナ禁をしていると性欲が悪いことに感じるが、本来性欲はエネルギーであって人間を動かすものであるはずだ。原始時代には男は女を追いかけまわしていたし、今でも街を歩けばまれに雄犬は雌を見つけると尻尾を振って追いかけ回すのを目にすることができる。それが良いことか悪いことかは置いておいて、元来、性欲は人間を突き動かす大きな力であったはずだ。

 しかし僕たちの世代の男たちは知っている。その性欲が、逆にエネルギーを絞り取ることがあることも。(もしかして僕だけの特殊な例かもしれないが)1日に何回も自慰行為をすると、それのほかに何もする気が起きなくなるあの感覚を。特にインターネットポルノを利用した自慰行為は実際のセックスとは違い、ただただ「搾り取られる」のみである。本来セックスはコミュニケーションであり、2人の人間がお互いに何かを与え合う行為のはずだ。しかしポルノは、他に類を見ないその超刺激をもって人を制圧する。我々は、時間とエネルギーの他に大切なものをポルノに捧げている。そしてその見返りは「刹那的な快楽」以外の何ものでもない。

 オナ禁と知り合ってから僕は性欲を悪いものとしてしか見ていなかった。できるだけ彼と目を合わせずに、無視して生活し続けるのが理想的なものだとずっと思っていた。けど、性欲に限らずなんでも、意識しないでおこうと思うと却って過剰に意識してしまうものだ。僕は諦めた、性欲を消すのを。若くて、健康である限り性欲は消えない。そしてそれは嘆かわしいことでなあい。そもそも性欲は悪いものではない。至らないのは性欲というエネルギーをポルノを消費するのにしか使えない僕たちだと思う。そしてこのエネルギーは何にでも使える。テスラやマイク・タイソンが射精禁していたのは有名ですよね。成功する人が必ずオナ禁しているとは思わないが、この性のエネルギーは何かを達成するのに必要なエネルギーになるということを僕は確信している。

 





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