からっぽ男の憂鬱 2020/12/20

 David Bowieを年代順に全アルバムを聴いてみようと思い立ち、今、聞いている。
 まだ事実上のデビュー作である「Space Oddty」だ。今夜は「世界を売った男」と「ハンキー・ドリー」までは聴きたいな。というか、それくらいが睡眠時間に一番近いかな。

 このところ、しばらくぶりに、俺の中の「鬱ッチャン躁チャン」が大暴れしている。
 冬にメンタルをやられやすく、特に今年は気候の変化の厳しさに加えて、俺を「キ印」から守ってくれている薬の服薬がうまくいっていない、という致命傷的事態がやって来ている。

 ま、重い話がしたくてこれを書いているわけではない。

 去年英国では発売済みの「空飛ぶモンティ・パイソン・Blu-ray BOX」が、多少日本仕様にアレンジされて発売になる。
 「モンティ・パイソン基地外志願者」としては、マストアイテムである。
 これで、20年で4(5?)回目の「空飛ぶ」ボックス発売である。
 もう、さすがにラストだろう。

 「初のDVD BOX」「初の日本語吹き替え入り(ほぼ)完全版(著作権の都合で吹き替えの一部がカット)」「放送開始40周年記念版(ジョン・クリーズのバカ歩き省大臣フィギュア&未公開映像ディスク付き)」の3回のボックスを経ての、Blu-ray化、である。
(第1&2シリーズと第3&4シリーズの小分け安価版ボックスと、7枚をばら売りした廉価版もあるので、何が何やら)

 今回は、徹底したリマスターが行われている。
 テリー・ギリアム監修の元、今までのDVDでは多少の音ズレを起こしていたアニメ部分も修復。
 何より、480分に及ぶ特典映像があるというじゃありませんか。

 資料本「スピークス!」の中ですこし触れられていた、第4シリーズの「Mr. ニュートロン」の削除部分も入っているんだろうか。
 第4シリーズはアメリカに放送権を初めて貸したシリーズ。なのだけれど、何をとち狂ったか、全6話のシリーズを再編集して、2本のスペシャルにして、放送。視聴率大爆死&パイソンズ側大激怒の末、訴訟を起こして勝っている。そもそもストーリー性の一番強い作品が並んでる第4シリーズを再編集しよう、ってのが、いかにパイソンズが理解されていなかったか、を物語っている。

 大体、ジョン・クリーズがいない第4シリーズでパイソンズが全米制覇出来るはずがない。
 わかりやすくいえば、「ビートたけしがいないひょうきん族」だ。
 さんまが頑張っても、看板はいなきゃダメなのは東西問わずだった、ってのは、なのだろう。

 ある本に「現代でコメディを作りのに、もう、モンティ・パイソンの時代じゃない」と書かれていた。
 パイソンズの大ファンだけど、これには納得する。
 アップデートはされなきゃね。

 でも、固執しますよ、あたしゃ。
 日本での「モンティ・パイソン」作りが出来ないと、最近つくづく思う。
 最近公開された某作品が「コントみたいな映画。ま、モンティ・パイソンの映画と思えばいいか」と、いうのをネットでみた。
 いやいや。
 徹底的に練られた脚本と(総集編みたいな「アンド・ナウ」と完全燃焼とは言いがたい「人生狂騒曲」(作られた意義はあると思うけど)を除く)その脚本に沿って最高の演技をかましたパイソンズと「アドリブ満載の爆笑コメディ映画」を、混ぜないでほしい。
 作った人がパイソンズ関連の舞台の演出を手がけた人だから致し方ないのだけど、元々のブロードウェイ舞台が「みんなの大好きな愛すべきモンティ・パイソン」になっちゃったものだから仕方ないと思うけど、「アドリブ満載の面白ミュージカル」ではイカンのだよ。
 血ヘド吐く思いで、「自分たちが笑えるものを作った」ものを、「全方位に喧嘩を売ったコメディ」を「みんなに愛されるモンティ・パイソンなんて信じられないね」と言っていたエリック・アイドルが、どうしちゃったのか、商売人になって作ったミュージカルだから、仕方ないっちゃそれまでなんだけどさ。

 まあ、自分と笑いの趣味が合わないヒトの話はこの辺にしといて。

 Blu-ray手に入れたら、「Flying Ichi's Duck Soup」の更新をやっていこうと。
 ホントはそれどころじゃない事情もあるけど、この形で息抜きをすることは御容赦願いたい。

 その事情というのも。
 来年の2月、ある事情であることをある人たちとある形でやることになったのである。
 俺の持ち込み企画なんだけど。
 今まで、避けてきたことを、自分なりの形でやります。
 乞うご期待。

 それ以外にも、やることは満載なのです。
 オタオタしてられないのです。

 つい熱走っちゃってパイソンズのことをつらつら書いてしまったけど。
 noteの方も再開しようと思っています。
 息抜きに、自分の書きたいこと書こうかなって。

 からっぽ男は人生を埋めるために、いろいろやりたいのです。
 頑張るのです。
 はい。

 あ、「世界を売った男」が終わる。

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