2022/01/20(木)

圧倒的な知識量に愕然とさせられる。もっと勉強しないと。もっと本を読まないと。そんな気持ちを掻き立てられる。そしてその先には、どんな世界が見えるのだろう。どんな思考を、おのれは生み出すのだろう。

引き続きの須賀敦子。久しぶりに全著読破したい欲望にかられる作家。須賀敦子自身の著作はもちろん、翻訳した作品、須賀敦子が愛した作品、そうした関連作までも読みあさりたくなるこの感じは、中学時代にスピッツの音楽に出会った時のような胸の高鳴り。世界が開けていく瞬間。

そして須賀敦子繋がりで読んだ本。美しく、あったかく、なんて。生きていられるか。とにかく言葉に飢えていて、それさえあれば他のことは、体裁なんか、どうだっていいんだ。ただ、己の衝動や欲望だけに突き動かされて生きていたいし、むしろそうでなきゃ生きている意味なんて、無いと思える。こういう方が、私は好きだな。

ひたすら本を読みたくて、到達地点は見えぬまま、読みたい・知りたいという欲望と、人生の残り時間への焦りだけが募る。少しやけになっているのかもしれないけれど、とても、生きている感じがしている。

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