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Groov編集会議vol.2 イベントレポート

編集会議のテーマ「新潟を魅力的にするための空き家・遊休不動産活用について考える」

様々な分野で活躍する地域のプレイヤーが情報を発信する、ソーシャル地域メディアGroov(グルーヴ)。Groovは、キュレーターが発信する情報を見てオンラインで楽しむだけでなく、投稿される情報をオフラインの場でキュレーター・ユーザーが議論することで、地域に必要な情報をみんなで作り上げていくというところに大きな特徴があります。

今回のGroov編集会議vol.2では、人口減少や核家族化によって年々増え続けている空き家・遊休不動産の問題を取り上げました。

地域において空き家・遊休不動産の増加は顕著で、新潟県内にも多くの空き家・遊休不動産が存在しています。
今回はGroovキュレーターの小林紘大さんをメインゲストに迎え、小林さんからの課題やアプローチに関する講義と、3つチームに分かれたワークショップを往復し、Groovキュレーターの木村さんや松浦さんも交えながら自分たちが暮らす新潟での空き家の活用案を考えました。

※イベント開催にあたり、当日の内容はグラフィックレコーディングで記録いたしました。
協力:NIIGATA GRAPHIC LAND(公式サイト


Groovキュレーター紹介

小林紘大 氏
株式会社新潟家守舎代表/8BANリノベーション

木村愛子 氏
株式会社Pepo代表取締役

松浦柊太朗 氏
株式会社U・STYLE ディレクター


年々増加する地方の空き家・遊休不動産。最適なアプローチとは?

「遊休不動産」とは空き家・道路・空き店舗などまちなかの使われていないスペースのこと。現在日本にはそのような空間資源が溢れており、特に地方ではそれが顕著です。

そのような空間資源を活用するためには、そのエリアに実際に住んでいる住民が公共への利益「パブリックマインド」と自分への利益「プライベートマインド」の両方の視点を持ちながら、問題を自分ごととして捉え、活用方法を考えていく必要があります。

それらを踏まえた上で、遊休不動産の活用方法として最適な手法といわれているのが「リノベーションまちづくり」です。

リノベーションまちづくりとは、空き家・遊休不動産の建物自体を見るのではなく、周りのエリアの価値を見出し、それを最大化できるような方法で建物をリノベーションする手法です。

はじめに、実際に小林さんが実践された新潟市内でのリノベーションまちづくりの事例である、松浜エリアの商店街の事例や上古町のSANの例をご紹介いただきました。

実際の住宅を例に、リノベーションまちづくりのワークショップを実施

小林さんのレクチャーのあとは、実際にリノベーションまちづくりのアイデアを考えるワークショップを実施。今回はデザイン思考のプロセスを使いながら、キュレーターの木村さんのご実家を題材とし、チームごとでアイデアを検討しました。

ユーザー中心のアイデアを考えるため、最初のワークショップではまず、対象の建物の周りに住む住民や観光客など、ユーザーを具体的に想起。その暮らしや体験を想像する中で、エリアの問題やニーズを考え、検討結果をチーム内で共有しました。

次に、リノベーションまちづくりにおいて決め手となる「キラーコンテンツ」のアイデアを出すワークショップを実施。小林さんから、新潟市内の事例である沼垂NEKONOMAやPinoの例をご紹介いただいたのち、ワークシートを用いて、たくさんのアイデアを洗い出しました。

時間制限のある中でとにかく発散をし、それらのアイデアを組み合わせることで、木村さんのご実家をリノベーションする際に決め手となるキラーコンテンツの可能性を模索。

普段はボツにしてしまうような案も「とりあえず卓上に出す」ことを意識することで、ユニークなアイデアや組み合わせが生み出されていました。

デザイン思考のプロセスで検討したアイデアを発表

最後に、チームごとにアイデアを発表しました。

3つのグループからは、周囲にある工場・企業に勤める方をターゲットとした「企業団地へ通勤するおじさんが楽しめるeスポーツ部屋」や、サイクリングを楽しむコミュニティが生み出せそうな「30代サラリーマンの方が楽しめるレンタサイクル」、元々ある敷地内の設備をそのまま活用した「子育て中のお父さんが子どもと一緒に遊べる秘密基地」など、周辺地域の特性や既存のリソースを活用できる、具体かつ個性的な案が挙げられました。

デザイン思考のプロセスに沿ってワークを繰り返したことで、チームごとに個性が溢れる、ユーザー目線の新しい発想が紡ぎ出されました。

まとめ:新潟を魅力的にするための空き家・遊休不動産活用について考える

地域で今後も増加していくと思われる空き家・遊休不動産。地域に暮らす私たちにとって、この問題は決して他人事ではありません。いざ自分事となった際は、建物単体で考えるのではなく、「リノベーションまちづくり」の考え方を取り入れながら解決策を模索するのも良いかもしれませんね。

また、空き家問題に限らず現在起きている地域での問題は、実際の住民の生活をイメージしながらユーザー中心の解決方法を考えていく必要があります。そういった検討を行う際は、デザイン思考などの思考法を取り入れることが有効です。みなさまも地域課題について検討する際は、実際に暮らす人をイメージしながら解決策を考えてみませんか。

Groovのイベントについて、興味を持ってくださった方は、次回のイベント参加もお待ちしております。
また、アプリもダウンロードし、Groovの中ものぞいてみてください。

▼Groovアプリのダウンロードはこちら
iOS版:https://apps.apple.com/jp/app/groov-%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2/id6476492975
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.derta.groov

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