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共感性がそんなにない(3/20)


生きながら諦めるのがうまくなる欅は空にも根を伸ばして

音楽も絵も作文も得意じゃないAIの鼓動聴かせて

わたしはベッドにいて足首だけ夜の散歩に行かせる練習



・有給を取っていたので本日も休み!

・昼過ぎから出掛けて三鷹あたりをぶらぶらした。昨日京王線ぶらり途中下車をやっていたせいか、あんまり行ったことのない街をふらつきたい気分に駆られて…気分に合わせて街を着せ替えできるほどべらぼうに街があるなんて、東京はほんまえらいところやで…

・詩歌に強い古本屋で松木秀と中島祐介の歌集を買った。本当は松野志保の「モイラの裔」目当てだったのだが、売り切れてしまっていたのか棚に無く…もしあったとしてもたぶんとんでもない価格がついてるはずなのでどっちにしろ予算オーバーだったと思う。この歌集はどうしても読みたくて以前国立国会図書館まで行って読んだことがある。

・国会図書館って本で溢れないのかな。溢れるか。増築してんのかな。図書館内のカウンターの中ってどんな風になってるんだろう。すべて人力で書庫から本を持ってきてるのかな。工場みたいにベルトコンベアで運ばれてくるイメージなんだけど。

・永田町あたりのあのでっかい道を電動キックボードで走りまわりたい願望。ワシントンに旅行に行ったとき電動キックボードを死ぬほど乗り回した。アメリカの国会議事堂からリンカーン記念堂まで完全に整備されたまっすぐな道が続いていて、あそこまで緻密に計算され人工的に手が加えられ、キックボードに最適な街というのも他にない。野良電動キックボードがその辺の道にむちゃくちゃ落ちていたので、野良WiFiを拾いクレカをぶちこんで課金してモーター回して風になった。永田町らへんに行くといつもこの旅行のワンシーンを思い出す。


・道端で花もらった。



・池袋でTHE FIRST SLAM DUNKを観た!ようやく…

・いや新宿のトーホーシネマズでもよかったし、というかアクセス的には新宿のが断然いいのだが、池袋がいいよう…という内なる声を無視できなくて…新宿はもう行きすぎててせっかくの平日の有給日にわざわざ行くのもなんかな…みたいなところがある。特別感がなくて…

・轟音上映という音の響きにこだわった回のようで、スクリーンの下に巨大な扇風機みたいなスピーカーが置いてあった。普通の上映と違いがわかんなかったらどうしよう…と思っていたけど、バスケットボールが床を突く音ひとつですぐにわかった。低い音が生っぽい暴力みたいに内臓に振動して響く感じ。

・The Birthdayが歌うオープニングもすごかった。無骨なベースラインが心臓の波長と合致して、響き合い、内側からぼこぼこ殴られるような感覚。これ、子どものときお祭りの太鼓に身体が反応してたとき以来かも。懐かしい〜

・というか映像綺麗すぎて迫力すごすぎてびっくりしてしまった。こういう3D?CG?作画ってこんな進化しているんだな。

・ちなみにスラムダンクは漫画未読です。いくつかのネットミームと桜木花道が主人公であるということは知っている。今回は宮城リョータを中心に再度編まれた物語のようで、語り方は断片的でありながらもすごくわかりやすかったし、すべてを語りすぎずに観客に委ねる演出も心地よかった。映像もよかったな〜


・わたしは物語を受け取ったとき、感想が出てくるまでに時間がかかるほうだなと常々思ってる。感情の話であればあるほど解きほぐすのに時間がかかるし、湯船に浸かるみたいにしばらく黙って慣れるのを待つといった状態が続く。たぶん共感性がそんなにないので、真正面から感情の群れに向き合うのがちょっと苦手なんだと思う。ワンハリもちゃんと感想書くのに三年とかかかってるし。

・なのでとりいそぎ感想を語るとなると、大抵作品の構造の話をしてしまいがちだ。ここ最近エブエブや西部戦線異状なしでも構造の話をしてたし。わたし自身、そういう演出のひねりや意図を考えるのが好きっていうのはあるけど、なんかちゃんと感情に向き合いたいって気持ちもあって…でも物語っていうのは作為だから、その中にある感情だって語り方ひとつで大きく左右されてしまうものだ。むずかしい。

・スラダンの感想はまた別の機会にちゃんと書けたらいいな。取り急ぎ映画観てジュンク堂に滑り込みスラダン全巻買ったので、まあすべては原作を読んでからというコトで…

・電子書籍、ない!通販!?ええい!明日まで待ってられねえ!!ってカゴに全巻入れ、重たい紙袋を抱きかかえて帰った。紙の本は手で持って帰ってなんぼ。

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