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【元ネタ】デッドプール SAMURAIで出てくるネタ集

 集英社から発売されている『デッドプール SAMURAI』(2021/ 集英社)1巻を無事読み終え、ちらほら元が理解できそうなネタが出てきたのでそれっぽいのをざっくりまとめてみました。取りこぼしもがあるかもしれません。追加するかもしれないし、しないかもしれない。少し辛いラー油。可能な限りネタバレや具体的なストーリーを避けて書きます。


「もしもしパパ?ゲイルだけど」

Gail Simone(ゲイル・シモーン)…アメリカの漫画家。デッドプールやワンダーウーマンとかに関わってらっしゃる。たぶんこの方のことを言ってる?

追記)DEADPOOL2のネタだった。


「見事腹に命中すれば10点!頭に当たれば50点!」

マートル・ワレン(嘆きのマートル)…『ハリーポッターと秘密の部屋』に登場する幽霊。いじめっ子は彼女に本をぶつけて点数を競うゲームをしていた。マートルがその様子をハリーに語った際のセリフ。これは分かった人多そう。原作のセリフは「 腹に命中すれば10点!頭を通り抜ければ50点!」ちなみに『スパイダーマン/デッドプール:ブロマンス』の#5によるとデッドプールはハリーポッター(アズカバンの囚人)を読んでおり、ピーター・パーカー(スパイダーマン)は映画だけ観たことがあるらしい。


第2話へ続く!!

MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worldsのハイパーコンボ(おそらく?)…格ゲー。デップーが登場する。勝利モーションでカメラを掴んで揺らしたり、プレイヤー自身に直接語り掛けるなど好き勝手している。ハイパーコンボを発動するとデッドプールは画面上のハイパーコンボゲージやHPバーを引っこ抜き、それで対戦相手をぶったたいてホームランK.O.する。本来は見えていないはずのものを掴んでいるという点で。でも正直デップーこういうの多すぎてこれだけが元ネタじゃない気がする。


バンド(仮)

ネット見てれば誰でも遭遇するクソうぜぇ広告のパロディ。画面塞いできたり、絶妙な場所に現れて誤タップを狙ってくるアレ。アットホーム=ブラック企業 の法則。


いいジャン!

少年ジャンプ+の良さげな漫画を評価するボタンのことらしい。現物で読むのでよく知らん。YouTuberが動画の締めで使いがちなフレーズ。


謎の猫が描かれたボタン

いったいなにローキティなんだろうぜんぜんわからないね。ちなみに映画版デッドプールで彼はハローキティのリュックを背負ってます。コラボ先を選ばないサン○オ。


「左が全身やられちまった」

…作画崩壊と二律背反が常のヤバい漫画。かつて週刊少年ジャンプに掲載されていた。原作のセリフは「左が全身やられちまうなんて」


「その声…まさかカイル⁉」

メタルマン…クソ映画。アイアンマンをパクッて作られたクソ映画。金の無駄なので観ない方がいい。ストーリーや登場人物の倫理観がぶっとんでいる。実写デビルマンとタメを張れるクソ映画。デップーがアイアンマンに向かってこのセリフを言っているのがミソ。


色黒の丹下段平

ニック・フューリー…S.H.I.E.L.D.の司令官。丹下段平もニック・フューリーもスキンヘッドに眼帯を着けている。てかその表現はコンプラ的にダメだと思うんだけど…。しっかりしてくれ集英社。丹下段平は『あしたのジョー』のキャラクター。


「I LOVE YOU 3…」

アベンジャーズ エンドゲームに出てくるセリフ。ネタバレしたくないので映画観てください。お願いします。


「初めて来たぜ 懐かしいなぁ」

ス・ノーマン・パー(おそらく?)…『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』に出てくるキャラクター。元ネタのセリフは春日部駅に到着したときの「春日部か いや懐かしいぜ 初めて来たけどなぁ」だと思われ。


「チェンジで」

某掲示板由来のスラング。デリバリーヘルスで好みのおねぇさんでなかったときに代わりの人を呼んでもらうときの言葉。「で」まで含むと野球ではなくデリヘルが由来だったはずだけど(年齢層的な意味で)本当に集英社大丈夫か?


弾丸の避け方

マトリックス…いわずもがな。1999年としてはすんげぇ演出だった映画。膝を軽く折り、後ろに倒れるような姿勢で弾丸を避けるシーンがそこかしこでパロられる。でも当時生まれた子供は現在もう20越えてるのでつまりはそういうこと。元ネタは知ってるけど案外観たことない人も多いのでは。


「大いなる力には大いなる責任」

スパイダーマンでよく言われるセリフ。厳密には彼のおじさんのベン・パーカーが言っていた言葉。デップーはスパイディ大好きだからね。


♯3扉絵

『鬼滅の刃』の1巻の表紙。構図もそのまんま。でも禰豆子(デプ子?)は手にチミチャンガを持っている。チミチャンガはメキシコ料理。ひき肉を詰めたブリトーを揚げてサワークリームやサルサ・アボカドソースをかけて食べる。あっちでいう春巻きみたいなもんだと思ってもらえれば。デッドプールの大好物。大好きすぎて決め台詞として叫んだりするよ。


『モンスターエンジン』

モンスターエンジン(お笑い芸人)…「私だ」「お前だったのか」「また騙されたな」「全く気付かなかった」「暇を持て余した」「神々の」「遊び」
最近テレビ露出少ないし、ジャンプ読んでる子供たちは分からないと思うよ…。


「俺ちゃんにいい考えがあるよ」

コンボイ(おそらく)…初代トランスフォーマーに登場する機械生命体(ざっくりいうと知性を持ったロボット型エイリアン)。「私にいい考えがある」というセリフを数回言うが大抵ろくなことにならない。ある意味の失敗フラグ。


「手配度下げる裏技知ってる?」

グランド・セフト・オート…やりたいようにヒャッハーできるゲーム。具体的には殺人や窃盗などなど。略称はGTA。手配度というシステムがあり暴れまくると上がる。度に応じて敵(主に警察)が強くなったり挙句戦車など兵器が投入される。ボタンの連続入力でチートを使え、無敵になったり移動速度を上昇させることができる。ちなみにGTA5での手配度を下げるチートコードはR1、R1、○、R2、右、左、右、左、右、左。


「おいなりさん」

色丞狂介…『究極!!変態仮面』の変態仮面(色丞狂介)が登場時に発するセリフ。他のキャラが彼の睾丸を何かと間違える→「それは私のおいなりさんだ」がテンプレ。心なしかデップーのマスクって…。「気分はエクスタシー」も変態仮面のセリフ。


「映画でブロリーが着けてたやつ?」

ブロリー…『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』に登場する最強クラスのサイヤ人。普段は大人しいが一度暴れ出すと手が付けられなくなる。そのため彼の父親パラガスは制御装置を科学者に作らせ、ブロリーに取り付けて操っていた。巷ではブロリー好きな人をブロリストと呼ぶよ。\デデーン/


「デビィ・ザ・コルシファ」

デビィ・ザ・コルシファ…『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』に登場する女悪魔。頭にも目が付いている。デッドプール SAMURAIではサクラの着ているコスチュームの目がそれっぽく見えている。


「地下闘技場」

グラップラー刃牙…格闘漫画。第一部で東京ドームの地下にあるとされている闘技場が舞台になる。私は真に驚くべき漫画を読んだが、この余白はそれを書くには狭すぎる。


「ファイアパンチ」

少年ジャンプ+で掲載されていた漫画。主人公はアグニ。名前の元ネタ、アグニはインド神話に登場する火の神

(若干ネタバレかもしれないので以下注意)


ロキとソーの元ネタは北欧神話。前者は死人(死神?)が出るレベルで洒落にならない悪戯ばかりしている変身可能なトリックスター、後者はミョルニル(ムジョルニア)というハンマーを操る雷神ソール。ヒドラはギリシャ神話に登場する頭がたくさんある大きな毒蛇で、切り落としても新しい首が生えてくる。ヘラクレスに吹っ掛けられた難題の中にこいつの退治が含まれていた。つまりデッドプールが言及したアグニを含めればこの漫画の要素にはインド神話、北欧神話、ギリシャ神話が含まれているよ。多い。


「水玉コラ」

水着を着ている人の画像を塗りつぶし、水着以外を部分的に丸く切りとることでまるで服を着ていないかのように見せるコラージュのこと。なんじゃそりゃ?という人は画像検索した方が早いけどNSFW (Not Safe For Work/閲覧注意)やで。性的な意味で。集英s(ry)


「さぁ風のように走れブルズアイ!」

ウッディ…トイ・ストーリーに登場するカウボーイ人形。同作の2で馬のブルズアイに乗り、走り出す際に上記の決め台詞を言う。


スペシャルサンクスのイラスト

『アベンジャーズ』のラストでメンバーがシャワルマという中東の料理を食べているシーンのオマージュ。チミチャンガかとも思ったけど、置いてあるソースやナプキン、イスの形やポーズまで一緒なので間違いない。デッドプールは元ネタのキャプテン・アメリカ、ねいろはブルース・バナー(ハルク)、サクラはソーとトニーの間くらいの位置に座っている。ちなみにキャップが顎に手を当てるポーズをしていたのは髭を隠すため。キャプテン・アメリカを演じている俳優のクリス・エヴァンスは『スノーピアサー』という次の映画のために髭をのばしていたが、アベンジャーズのこのシーンでは不自然なので腕で顎が見えないようにしていたんだって(他人事)


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 デッドプールがスパイダーマンに憧れてヒーローになりたがるというお話が読みたい方はチラッと触れた『スパイダーマン/デッドプール:ブロマンス』(2017/ 小学館集英社プロダクション)をおススメします。分からん概念や人物がいっぱい出てきてもノリで楽しむから平気、もしくは付属しているキャラ&設定解説書は全部読んじゃうぜな人は楽しめると思います。デップーが『SAMURAI』で言っているようにアメコミは登場キャラが非常に多く二代目・三代目がいることもザラ、ユニバースも複雑で新規参入のハードルが非常に高いです。本の値段も高いし。しかし映画版じゃ物足りない!もっと活躍が見たい!なんて思ったのなら、とりあえず飛び込んでみるのも良いかもしれません。それか『マーベル・アベンジャーズ事典』(2011/ 小学館集英社プロダクション)という、ヴィラン(悪役)を含めたキャラクターを一覧できる本もあります。ので、能力や見た目をチェックしてお気に入りのキャラを見つけ、アメコミを買ってみるという手もあります。というわけで


チミチャンガ!!

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