見出し画像

牛のゲップが温暖化に影響している?

こんばんは、Grino編集部です!

唐突ですが、皆さんは牛のゲップやおならが地球温暖化を加速させていることをご存知でしょうか?
地球温暖化と聞くと、よく二酸化炭素やメタンガスという言葉を耳にすると思いますが、これらは非常に有害で、実は牛のゲップやおならはメタンガスを大量に放出しています。多くの人が普段から食べている牛肉。しかし牛肉を食べることで私たちは間接的に環境を汚染してしまっているのです。

そこで今回はなぜ牛のげっぷやおならはメタンガスを大量に放出するのか、どのように環境問題とされているのかをご紹介していきます。

温暖化はなぜ起きる?

画像1

私たちが住んでいる地球の大気には温室効果ガスと呼ばれる気体がわずかに含まれています。この温室効果ガスというものは、太陽の光によって暖められた地球から宇宙へ逃げる熱のことを指しており、熱として蓄積されることで地表付近の大気が暖められ、私たち人間はもちろん、動物や植物が生活しやすい温度にしてくれています。この温室効果ガスがまったく無いと、太陽の熱が全部宇宙に逃げてしまうため、地球の平均気温は氷点下19度まで下がってしまうと考えられています。

この地球にとってなくてはならないガスですが、温室効果ガスが増えすぎると、この効果が強まりすぎてしまい地球の表面気温が過度に上昇し、地球の温度がうまく調節できなくなります。
これが地球温暖化の大きな要因の1つとなっています。

そしてこの温室効果ガスには、地球温暖化の1番の原因といわれている「二酸化炭素」や「メタン」「フロン」といったいくつかの種類が含まれているのです。

牛のゲップ

画像2

ではなぜ牛のゲップやおならがメタンガスを大量に排出してしまうのでしょうか。理由は牛の胃袋の構造にあります。

そもそも牛には人間と違い4つも胃袋があります。牛は反芻動物と呼ばれる種でヒツジやヤギ、シカ、ラクダなども同じ反芻動物です。
牛は植物に含まれる栄養素で育ちます。肉1kgを生産するために必要な穀物量は、トリ=2kg、ブタ=4kg、ウシ=7kgと換算されており、牛肉が最も生産効率が良くない畜産物とも言われています。

成牛の場合、胃の容量はおよそ150~200リットルにもなると言われていて、その大きな胃で食べた植物の消化を時間をかけて、何度も何度も繰り返し餌を消化します。そしてその胃袋の中には膨大な数の微生物が存在しており、その微生物が食べた植物性繊維を発酵分解する過程で副産物として水素が発生します。そして、その水素をメタン細菌と呼ばれる微生物群がメタンガスに変換し、最終的にゲップやおならとして排出されているのです。

メタンガス

画像3

メタンガスとは有機物の腐敗や発酵などに伴って発生する、色も臭いもない可燃性のガスです。ゴミの埋立処分場や湿地・水田、天然ガスの生産、下水汚泥や家畜ふん尿の分解過程、家畜などさまざまなところから発生します。

そんなメタンガスは地球温暖化の約20%に起因しており、そのうちの約15%が牛などを含む家畜によるものと試算されています。またメタンガスは二酸化炭素の20倍以上の温室効果を持っているため、環境問題を考える上で重要な項目になってきます。
そしてそのメタンガスを牛がゲップやおならとして、1頭あたり1日約160〜320リットルも発しているのです。ものすごい量ですよね。

背景を知った上で

画像4

牛はこれまでの食文化をつくり、食卓をより豊かなものにしてくれてきました。繊維質を栄養に変え、肉や乳という形で良質のたんぱく質や脂質、ミネラルといった栄養素を供給してくれます。人間にこの恩恵をたくさん与え続けられてきました。

しかしこういった地球環境の背景で、悪影響を及ぼしてしまっているのも事実です。このような事実を知って今まで食べてきた肉をやめ、菜食やベジタリアンを始める人も少なくありません。
牛を食べることは決して全悪ではないと思います。ですがその背景や影響力を知っておくのも重要なことなのではないでしょうか。
今できることをやっておく、そうすれば将来にきっとつながるはず。私たちGrinoはそう信じています。

参考
WWFジャパン
「未来がどうなるのか」についてのメディア WIRED
味の素
緑のgoo

Grinoは“日本初プラントベースドフローズンミール専門サブスク”として、いつもの食事を出来るだけ簡単に、美味しく、そして、サスティナブルに楽しむことが出来る食事を提供するプラントベースドブランドです。 よろしければサポートお願いします!