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子どものトラウマ治療のための絵本シリーズ「さよなら、ねずみちゃん」 とても解りかりやすいグリーフワークの絵本でした!

あらすじ
主人公のぼく(小さな子供)が、ある朝おきると、ペットのねずみちゃんが突然亡くなっていた。昨日まで元気だったのに。。。
ぼくは、パパやママのサポートを受けながら、グリーフワークを上手に行い、悲しみながらも、徐々に気持ちが落ち着き、死を受け入れる。

短い話の中に、怒る、泣く、否認、食欲減退、思慕、セレモニーを行うなどのグリーフ反応や、否認から受容までのプロセスが表現されています。

ねずみちゃんを、お庭に埋める(セレモニー)の準備を、ぼくが納得いくよう取り組むことで、徐々に気持ちが落ち着いていきます。

そして、死別の悲しみにはユーモアが伴う!

ママが僕のトーストを食べちゃった!
僕は笑い事ではないのかもしれませんが、読み手やママの立場から見ると、日常の中で悲しみながらも、少し笑える?場面も入れています。

小さな僕は、ねずみちゃんの死を理解し、もう会えない寂しさや、会いたいと願う気持ちとともに、生きていくことになります。それでも、この絵本の最後は、

「いつか新しい子をお迎えするかもしれない。」という言葉で終わりにしているところが、とても素晴らしいと思いました。

ペットロスの方の中には、次の子をお迎えすることに罪悪感を抱く方も少なくないと思います。

いつか、その時が来たら「次の子をお迎えしても良いのだよ。」
悪いことではないのだよ。
だって、大好きなペットと一緒に過ごす時間はかけがえのないものだから。

ちいさな子供から大人まで、とくに家族にペットがいる家庭のパパやママには是非、読んでいただきたい絵本です。

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