3. 鶏肉と冬瓜の薬膳スープ
玉子は、朝起きた時から、ひどい頭痛に苦しめられた。窓からレースのカーテン越しに差し込む朝日が、目の奥に潜む不快感の源を直撃した。体をさまざまに伸ばしてみたり、濃いホットコーヒーを飲んでみたりしたものの、少しも改善しない。
仕事場に着くと、ちょうど飯田が出勤するところであった。彼は、玉子の不調にすぐに気づいたようだった。
「頭痛いのか?」
「大したことない。早く仕事行って」
「たまには休んでもいいんだぞ」
飯田はすぐにロフトを後にした。玉子には、いつもと変わらぬ彼の態度がい