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ギフトと企業経営について

▪️ギフトの役割

 人と人の繋がりを保つために物を贈るという行為は、人間の基本的行動であり、好意的な気持ちの表現です。相手に喜んでもらうためには贈り主はもちろんギフトの作り手が常に新しいアイデアで、喜びや感動を提案し続けていかなければなりません。良い商品というだけではなく、新鮮さを提供することもギフトの重要な役割です。

お土産を含めたギフトは、作り手、贈り主、贈られる人という3人の主役がいます。作り手は贈り主、贈られる人のウォンツとニーズを把握し、商品化する能力が求められます。

・日本におけるギフトの特性

欧米のギフトは自分が使ったり食べたりして良かった物、美味しかった物を相手に贈るというコンセプトです。日本でもこうした考え方によるギフトが多いのですが、どちからと言うと自分がまだ使ったことのない物、また相手がまだ使っていないであろう良い物を贈りたいというニーズがあります。このため常に新しい切り口のギフトが求められているのです。

・ギフト商品・サービスの創出に向けて

人口の減少、少子高齢化、女性の社会進出、インバウンド需要の増加など、ギフト市場を取り巻く環境はスピーディーに変化しています。これらはギフト業界にとっても新たなビジネスチャンスの拡大につながり、新製品や新サービス創出の機会と考えられます。

▪️ギフト市場の開拓

新しい商品やサービスの創出だけではなく、ギフト市場そのものの開拓も求められています。そのためにも年間オケージョンの掘り起こしが必要になります。
中元や歳暮に匹敵するような、全く新しいオケージョンを創出するなど、需要拡大を推進するための取り組みが必要です。特に売上が低迷しやすい時期に新しいイベントを企画するようなマーケティング能力が求められています。その他、地域限定のギフトやパッケージデザインなどで顧客を引き付けるための商品戦略も有効と言えるでしょう。

・ギフト開発に求められる能力

まず売れるために商品コンセプトをどのように設定するか、具体的にどのような魅力のある商品を作れるか、品質はもちろん、価格帯、ビジュアル、他社製品との違い、こだわりなどをどのようにアピールしていくか、あらゆる観点から、ギフト開発には経営知識が求められます。

・ギフト研究所の役割

これまで述べたように、ギフトの開発には多種多様なジャンルの専門性の高い知見・ノウハウ・能力が必要で、1企業でそれらを蓄積するのには膨大な時間と費用が必要になります。
そこで私たちギフト研究所では2つの方向性でギフトに関わる皆様へのサービスを提供していきます。

① コンサルティング

ギフト研究所(GRI)の取組の特徴は課題をひとつのプロジェクトとしてとらえ、専門性の高いメンバーが中心となりチームをアサインして、総合的なソリューションが提供できることです。
VUCAの時代と言われる今、皆さまが抱える課題を、私たちが専門家の視点で捉え、本質を見極めて課題を紐解き、新たな価値創造を可能にしていきます。

② ギフトの研究と人材の教育支援

ギフトに関わる体系的な研究「ギフト総論」「ギフトと経営」「ギフトとデザイン」「ギフトとコミュニケーション(心理学)」「ギフトとマーケティング」「ギフトとブランディング」などを通して教育プログラムの開発を進め、企業内の人材開発に寄与していきます。

このようにして私たちは「ギフトで日本を元気にする」ための活動を目指していきます。

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