太陽さん

「最近　日が短くなったねぇ。」

それを聞いた太陽さんは　

縦に長くなろうとします。

「いやいや、そういうことじゃなくて。」と訂正すると

今度は横に伸びようと。

見ていてなんだかホンワカします。

じつは太陽さんはとってもお茶目。

どこか誰も気づかないとこで

こっそり遊んでいるんです。

昨日はあっちで日照りをおこして

今日はこっちでかくれんぼ。

そんな太陽さんに

人間はいつも大慌て。

彼らは必死に太陽さんに

落ち着くようにみんなでお祈り。

でも

太陽さんは知らぬ存ぜぬ。

だって太陽さんからしてみれば

人はすぐにいなくなるもの。

いくら願いをかなえても

すぐに消えてしまうのだもの。