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シフォンケーキの思い出

シフォンケーキを焼き始めたのは、多分高校一年生の時だと思う。

念願の高校生活が始まり、クラスの中で仲良しグループができた。その仲良しグループの誕生日の日には、私がバナナシフォンケーキかミルクティーシフォンケーキを作って学校に持って行くというのが、高校三年間。ずーっと続いた。

一年生の時に仲良くなったその仲良しグループも、二年生三年生とみんなクラスはバラバラだった。だから、毎日集まる訳でもなく。遊ぶ訳でもなく。青春の日々は過ぎ去っていった。でも、決まって誰かの誕生日の日。屋上でお弁当を食べながら、シフォンケーキでお祝いするという日々が恒例で。楽しかった。その時には、またみんなの近況をそれぞれ沢山話した。彼氏の話。部活の話。進路の話。

だから、社会人になった今もシフォンケーキを焼くと高校生だったあの頃を思い出す。

夜中や朝早く起きて作ったシフォンケーキ。今じゃあの頃の様に年に何回も作らない年もある。またみんなと食べられる日がきたら良いなと思ったりするけど、きっと全員は揃わない。

でも、思い出の味が自分の中にあって。その時間を共有できた思い出は、大切にしたい。ハリーポッターの映画の中で、一番幸せだった思い出を思い出せ。と言われているシーンがあった。一番の幸せの思い出。それは何か?これからもゆっくり考えたいと思う。

#至福のスイーツ




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