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イベントじゃなく、これはライブ。記事づくりの裏側を全部見せる「OPEN WRITING SESSION」に参加しませんか?

greenz.jp副編集長のコウタです!

今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、対面取材は大幅に減ってしまいましたが、そうでないプロセスでの記事づくりメソッドが確立されていたので、実は発信記事数は去年の同時期よりも増加傾向にあります。

「対面取材でないプロセス」。

それはたとえば、
本や映画の評論記事。
オンライン取材を用いた記事。
所属ライター・編集者が暮らしの中で見つけたレシピをつづる記事。
エッセイやコラム。
海外情報媒体などをリサーチして紹介する、ソーシャルグッドの最前線を紹介する記事。

他にもいろいろな方法で記事を製作していますが、メジャーどころは、この5つでしょうか。今回は、最後に挙げた、リサーチによってつくりだす記事の製作現場を公開する「ライブ」として「OPEN WRITING SESSION」をやることにしました。

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「何をやるのさ」にまず答えます!


なに、セッションって? シンプルに回答すると、ゼロから記事を3時間かけて完成させるまでをそのまま中継するということです。当日の製作アプローチが変更になる可能性ありですが、いつも僕らが記事をつくるときのプロセスを考えると、以下のようなプログラムになるかと思います。

・チェックイン
・企画を決める
・情報リサーチ開始(裏番組:スズキコウタによる「作文の教室」お試し講義)
・情報の整理
・作文開始!
・休憩
・作文のつづき!(全体)
・編集者による最終校正、およびフィードバックをしている様子
・記事管理システムへの入稿
・チェックアウト

僕が主宰してきた「作文の教室」は、受講生に体験してもらう時間を大事にしていますが、実際に編集部の現場を覗いてみたいという声をいただくことが多かったので、そのニーズにお応えしてみようという機会でもありますね。透明人間になったような気分で、greenz.jpに潜入してください。

編集者ができるライブの方法を見つけた

もともと、僕は音楽の仕事についていた期間が長く、当時は自宅スタジオで楽曲をつくったり、クラブDJとして活動をしたり、学生音楽団体のライブをプロデュースをしたり、いろいろしていました。音楽家は、楽器の演奏、DJ、いろいろなライブ・パフォーマンスの選択肢があります。そこで受け取り手と生の肌感覚を共有し、つながることができる。

一方で編集者に転向してから、あまりライブというものがないなと思っていました。登壇、ワークショップ、オフ会。いろいろなイベントはつくれるけれど、日々の試行錯誤や技術磨きをそのままダイレクトにぶつけるようなものとは少し違う。編集者という職能を応用したフィジカルな現場はつくってきたけれど、編集という作業そのものでパフォーマンスをするものではないと感じていました。

そんなとき、もう25年ぐらい前、矢沢永吉さんが『OPEN RECORDING GIG』というレコーディングを公開するイベントを、横浜の小さなクラブで開催していて、運良く参加したことを思い出しました。

リーゼントじゃない、衣装も着ていない、時に何度も同じ曲を演奏する。秘伝のレシピに固執せずオープンにして、また表現者としての高みを目指していく。

そんなカッコいいオヤジの背中を思い出した僕は、「これの編集者版をつくってみよう」と決めたわけです。

アイデアが浮かんで、すぐにgreenz.jp第2編集部として大活躍中の「greenz challengers community(通称: GCC)」に相談。戸惑っているメンバーもいましたが、「面白い挑戦になるかも!」と快諾いただきました。

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偶然で想定通りにいかない楽しさ

裏側公開と同時に、大切にしたいのは偶然を一緒に体験しよう、ということですね。

イベントやワークショップを僕が開催するときは、比較的、事前にかっちりつくりこむことが多い。当日の空気感や状況に応じて、ファシリテーションや中身を変化させることはあるけれど、あまり「偶然」を取り込んでいくことはありません。

なぜなら参加者やスポンサーのことを考えると、クオリティと満足感を担保する準備は大事。取材媒体さんを招待しているときは、彼・彼女たちが記事化してくれるには・・・と考えた戦略が固まっていないといけないわけです。

一方で、ライブの面白さは、何が起こるか分からないというところにあるかなと思います。たとえば僕がDJをしていた頃は、何の曲をどのようにプレイするかなんて考えないままに本番を迎え、同じ内容にならない面白さがありました。また、パフォーマンス・アーティストのライブなんかを覗くと、当日の参加者とのコミュニケーションで、まったく違う場や表現が生まれます。

そんな想定外の面白さを、編集や作文の領域で起こせるかという実験が「OPEN WRITING SESSION」ですね。

なので、想定外を発生させる機会を当日はいくつか盛り込みます。

「どうなるか」なんて誰も分からない

まずは、3時間で本当に企画をつくって、記事を書いて、編集・校正を施して、データベースに入稿して、公開ボタンを押すところまで完了できるか。そんなタイムリミットを設けた記事製作は初体験なので、何が起こるか、そもそも完成するのかさえ分かりません。僕は、「いや余裕でしょ」と自分を大きく見せていますけれど(笑)

つづいて、何を記事にするか。それも当日の参加者にヒアリングをしたりして決めるので、誰も分かりません。でも優秀なシェフは、突然厨房に届いた素材で素晴らしい料理をつくります。ならば、僕らもそれぐらいの高みを目指さないと!

最後に、もちろんどんな記事が完成するかなんて、まったく見通しもありません。greenz.jpが扱っている領域内のトピックになるので、「昔出ていた記事を考えると、あんな雰囲気になるのかな」と予測することもできるかもしれませんが、あえて全然違うアプローチを取ることもあるのではないでしょうか。

「OPEN WRITING SESSION」は、10月11日(日)に開催。「作文の教室」など、普段のイベントよりも遥かに安いサービスプライスで設定したので、気軽に遊びに来てください!

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