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外来がん治療認定薬剤師資格取得に一歩近づいた!

事例審査、筆記試験にまずは合格しました!あとは面接試験が残っているのでまだまだ気を抜けませんが。

薬剤師ががん領域の中では最も取得しやすいであろう「外来がん治療認定薬剤師」という資格に、3回目、4年越しで挑戦中です。それでも、事例審査(10症例)、筆記試験の合格率は45%ほどであり、決して簡単なことではありません。(←イマココ)

私はこれまで、自分自身の体感では(多方面でご活躍中の読者のみなさんの前で言うのもお恥ずかしいですが)、割と要領良く、直前に適当に見ることでだいたい試験をクリアしてきました。集中すること、努力することが極端に苦手で、その代わりに直前の詰め込みでカバーする、という努力とは無縁のこれまでの勉強スタイルでした。

確か、私が40歳を過ぎた頃に、世間一般の病院より少し遅めに、職場で薬剤師による抗がん剤調製が始まりました。出産してしばらく経っていた私は、HD(hazardaous drugs)を取り扱うことにあまり抵抗なく取り組めました。その後、化学療法、緩和医療、外科領域の薬剤指導等に業務で携わる機会がなぜか多かったのです。特に取り柄も役職もない私は、それでも自分が得意とする、パッと勉強してピッと資格を取ることに挑戦したいとうっすら思い描くようになりました。

そこから受験資格を満たすべく、セミナーを受講したり他の薬剤師資格を取得したり、のらりくらりと準備しました。肝心のがん領域の勉強はほとんどせず、「まあこんなものはテキトーにやっとけば何とかなるでしょ」といつもの甘い考えのままでした。

初挑戦というにはあまりにも疎かだった2019年。事例報告もいい加減、勉強はほとんどせず。一番の目的は当時大好きだった「おっさんずラブ」というドラマのロケ地を訪ねることでした。ドラマで出てきた場所に行き、夜景に映るレインボーブリッジと東京タワーをカメラに収めて大満足の旅でした。試験はもちろん事例、学科とも不合格。こんなことではいかん、と思い知らされた初挑戦でした。

続く2020年はコロナ禍で試験中止。モチベーションも下がり怠惰な生活をした1年間でした。そして2021年はCBT試験等の体制を整えて試験復活。不合格という、あまりしたことのない経験を脱却するために、一応それなりに努力して取り組みました。事例報告は、他の資格を持ち、症例試験経験のある後輩に指南してもらい、挑戦しました。結果は、事例不合格で、全く自信のなかった学科試験に合格でした。2回連続不合格はやはりうれしいものではありません。いつの間にか、年齢は50を超えていました。今からその資格を取ってどうなるの?このまま役職のないまま終わるのは悔しいからという理由で取り組むのは良くない、と進言もされました。また別の人からは、人間無理なことって、やっぱりある。無理だったら諦めて区切りをつけることも大切、と教えてもらいました。

そこで私は、今回の試験を最後にしよう、そのためにできる対策や努力は怠るまい、と決意しました。この資格は、取得すれば患者さんをしっかりとサポートする対価をいただくものであり、しっかり努力と勉強をしたと証明できる者にしか与えられないものだと思い知りました。

周りにこの資格を持つ仲間はおらず、手探りで不安だらけ。本当に自分のやり方で合っているのか知りたい…そんな時に恐る恐る覗いてみたTwitterの世界。そこには同じ目標に向かう人たちがいました。試験に向けて、知識やテスト対策などについて教えてくれる人がいました。その場をできる限り「利用」させてもらいました。利用方法さえ間違えなければ、こんなに健全な世界があるのだと知りました。

知らないことだらけでしたが、落ち込みながらも、直前に覚え込むために2年越しにノートを作りました。(写真に示します、汚い字)3月くらいから事例報告に取り組み、8月の締め切りまでサポートしてもらいながら完成させました。そこから学科試験までの3か月、昨年までよりは余裕を持って準備しよう、と自分なりに計画を練りながら進めました。これで最後、最後だから悔いのないように、と言い聞かせながら。しかし、仕事を終え、帰ってからはほとんど携わらない家事ではありますが、翌日の弁当の仕込みなど、全くないわけではありません。去年は家事で勉強ができない(実際にはしないくせに)とストレスが溜まり、何と帯状疱疹になりました。今年はその反省も生かし、イライラしても体調を崩すだけ、と大きく構えました。そして帯状疱疹ワクチンも打ちました。毎日、勉強しようと思うとぐっすり眠れました。

いつ勉強したのか、よくわかりませんが、早めに目が覚めた明け方や時間のある休日に少しずつ勉強を重ねていたのだと思います。そして、自分なりに計画的に冷静に過ごしました。試験前日にはわがままを言って休みをもらいました。前日にちゃんと机に着いて椅子に座って勉強しました。あれほど多くの内容で追いつけないと思っていたことが、前日にスッとまとまった気がします。

テストの手ごたえは、謙遜なしに、「あった」と答えられるものでした。決して易しい問題ではありません。むしろ、難しいです。これまでいい加減な気持ちで取り組んだことばかりだったので、不合格だったとしてもいい経験になるだろうと割り切りました。悔いは残っていない、そんな思いで待つこと数週間。ここまでは合格の知らせ。正直、うれしいです。人間、欲深いもので、合格率90%以上と言われる面接試験を残すのみとなりましたが、ここまで来たら受かりたい、と心底思っています。もう一踏ん張りします。面接で落ちたら、笑い話にします。

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