あさです。創作者。豆を撒く人。

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最近の記事

少しだけ補足のようなものを。 青りんごを、赤りんごの前段階としています。 「花」はりんごの花を想定。 「夕」は赤林檎の色です。感情色もあったりなかったり。

    • テーマ:青林檎 素材:①赤りんごの花言葉より 「最も美しい人へ」「後悔」

      • 青林檎

        愁うように、葉がしなる。 憩うように、身を染める。 君がいればこその夕景だというのに、どうしてそれを失くせようか。 君を想えての我が身ではない。 君を失えど、僕は直に夕に馴染むだろう。 君の眠る朝でさえ、僕はきっと望めるだろう。 ……その己の醜さに、どうして厭悪を抱かずにいられよう。 このどうにも拭えぬ愚鈍さを、どうして恥じずにいられよう。 夕と見紛う紅にもなれず、幸福の似合う白さえも飾れないこの曖昧な鈍色を、せめて隠せたならいいのに。 夕のよく似合う君が恨めしい。 その

        • 嗚呼、それでも「思い出して欲しくはないな」なんて。 まるで呪いのようじゃないか

        少しだけ補足のようなものを。 青りんごを、赤りんごの前段階としています。 「花」はりんごの花を想定。 「夕」は赤林檎の色です。感情色もあったりなかったり。

        • テーマ:青林檎 素材:①赤りんごの花言葉より 「最も美しい人へ」「後悔」

        • 青林檎

        • 嗚呼、それでも「思い出して欲しくはないな」なんて。 まるで呪いのようじゃないか

          テーマ:羊 素材:①「羊を数えて眠る」ということば    ②「狼などの肉食動物に襲われたとき、羊は群れでいちばん大きな体躯の羊(ほとんどの場合最も歳を重ねている羊)が群れから離れ、その肉食動物から群れを護る習性がある。『美』という文字の起源のひとつ」という噺

          テーマ:羊 素材:①「羊を数えて眠る」ということば    ②「狼などの肉食動物に襲われたとき、羊は群れでいちばん大きな体躯の羊(ほとんどの場合最も歳を重ねている羊)が群れから離れ、その肉食動物から群れを護る習性がある。『美』という文字の起源のひとつ」という噺

          ねんねんころり、おころりよ 口から零れた唄が揺蕩う。 宙を彷徨うそれを追うようにその柔い唇がわたしを数える。 いっぴき、にひき、さんびき。 誘いますとも、あなたが其処で笑えるなら。 あなたが明日を願えるための一歩を。 あなたが今日も寝返るための一節を。 わたしを数えて明日の朝日を迎えましょう。 朝日があなたを包み、目の醒めたあなたがゆるりと言を紡ぐ。そんな明日を奏でましょう。 そこに、わたしがいなくとも。 数えるまでは共にいられても、夜を超えた朝日に数えられたくもな

          暗雲が、目の前で霞む濃霧が、だれかの体温だなんて、どうして気付けるだろう。 、 どうして気づけないまま溺れられるだろう。

          暗雲が、目の前で霞む濃霧が、だれかの体温だなんて、どうして気付けるだろう。 、 どうして気づけないまま溺れられるだろう。

          発条(ぜんまい)

          本日も、自分は選択の上に立っている。 遠くない未来に、近くない過去に焦がれて、それでも遠い未来を踏みしめるために手の届く“今”を“過去”をかき集めて歩を進めるのだ。 歩を進めるために投げ棄てた後悔も懺悔も辛苦も、もうみえない。 「みえない」のは、歩みを進めたからなのか。まとめて押し込んで鍵を掛けたからなのか。 それとも、この眼前に立ちこめる暗雲の所為なのか。 そんなものは知らないし、「みえない」ままでも歩みを進められることを、自分は知っている。 ただ。 ひとつ、気掛かり

          発条(ぜんまい)

          鉛筆

          描いたのは、理想だった。 ……。そう表現してしまえば、すべては収束するのかもしれない。 それでも拭えない記憶が、意地汚い欲が、記憶に蓋をすることを拒んでしまう。 もう、磨がれたばかりの誇れるようなわたしではない。 もう、背伸びにさえ微笑まれるような愛らしさも持ち合わせてなどいない。 もう、傷みさえも含めて快活に笑える強かさなど持ち合わせてもいない。 もう、寄り添えるほど、わたしは永くはない。 枯葉がお似合いだ。それでもこの時期になれば、輝きと溢れんばかりの未来を抱えた新