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【心を満たすヒント】「北欧スタイルとは?」~みんなからの追加情報も募集!~

みなさま、お疲れ様です。広報・岡田です。

今回社内報でシェアしたいのは、「北欧スタイルとは?」についてです。

最近はYチェアの人気もあり、「おしゃれなインテリアといえば北欧」という認知が広がってきていると感じます。私も最近知り合った人に仕事の話をすると、「北欧のインテリアとか、おしゃれな仕事してるね」と言われることがよくあります。

確かに、北欧インテリアのデザインはおしゃれ、間違いない。
でも見た目だけでない魅力が、北欧インテリアにはありますよね!

北欧ビンテージ家具に長年携わり、また北欧ブランドの代理店を務める私たちは、北欧インテリアの本質的な魅力を知っているはず。そしてその本質的な魅力も含めて、より多くの人に北欧インテリアを好きになってもらいたい!と思っています。

そこで今回は、「北欧スタイルとは?」と題し、これまで広報として今田さんや各部署のみんなからヒアリングし、また雑誌に取り上げられてもらって逆に気付かされた、"北欧スタイルの本質的な魅力"をまとめたのでシェアします。
「北欧スタイル、5つのポイント」「カテゴリー別・北欧スタイルの家具選びのポイント」は、お客様からコーディネートのご相談をいただいた時にも活用できるかなと思うので、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです!

また今回の投稿では、みんなからの「こんなポイントもあるよ」「北欧スタイルとしてこんなものを提案したよ」というような追加情報も、コメントで募集します!知識はどんどんブラッシュアップしてシェアして、一人ひとりが高いスキルと熱を持って仕事ができるよう、この社内報を活用できたらと思います。

北欧スタイルとは?

北欧スタイルとは、北欧インテリアや、その特徴をもつインテリアで作る空間のことです。北欧インテリアの特徴として挙げられるのは、暮らしに寄り添うシンプルなデザインです。目を引くような奇抜なデザインではなく、木の温もりを感じられて素材が活きるデザイン。装飾が少なく、使いやすさを追求し洗練されたデザイン。”家具”が中心なのではなく、使う”人”を中心に考えられているデザインに特徴があります。北欧生まれの家具だけでなく、その特徴をもつ国産家具や別の国の家具でも、北欧スタイルは実現できます。

参考にするのは、デザイン大国・デンマーク

“北欧”と一言で言っても、デンマーク、スウェーデン、フィンランド...国によってそれぞれ特徴があります。その中でも私たちが参考にしているのは、デンマークです。今では「幸せの国」としても知られるデンマークも、戦後は”豊かさ”とは程遠い貧困国でした。社会福祉や環境、教育と並んで、人々の生活レベルを向上する国策の一つに、家具がありました。丈夫で、美しく、機能的、そして手頃な価格。デンマーク生活共同組合連合会の家具部門であったFDBモブラーに始まり、人に寄り添う家具がデンマーク人の暮らしに広まっていきます。「デザイン大国」として知られるデンマークですが、それは”デザイン先行”という意味ではありません。デンマークの歴史を辿ると、デザインは人々の暮らしを豊かにするための一つの手段だと言えます。優れたデザインを生み出すことが、デンマーク国民の暮らしを向上することに繋がったのです。

北欧スタイルの魅力

私たちグリニッチが北欧スタイル、特にデンマークのスタイルを日本でも広めたい理由は、デンマーク国民がそうであったように、私たち日本人の暮らしを豊かにすることに繋がるからです。もちろん、その優れたデザイン性には大きな魅力があります。ただ、デザインはどの国にもそれぞれの魅力があり、どのデザインに魅力を感じるかは人それぞれ異なると思います。その中でも北欧スタイルを勧めたいのは、そのデザインを取り入れた時のポジティブな影響、つまり暮らしを豊かにするという力が、北欧スタイルにはあるからです。

北欧スタイル、5つのポイント

では北欧スタイルを作るためには、どのような基準で家具を選べば良いのか。5つのポイントでお伝えします。

①北欧生まれの家具を選ぶ

一番簡単でわかりやすい方法は、北欧ビンテージ家具、北欧ブランド家具など、北欧生まれのものを選ぶことです。北欧で作られた家具は、先にお伝えしたような「人の暮らしを豊かにする」ことを目的にしているものが多く存在します。その考え方は、「家具で国民を豊かに」という思いで作られた当時のものに限らず、今現在生み出されるアイテムにも脈々と受け継がれています。

②木を使った家具を選ぶ

北欧生まれの家具は、木を使ったものが多くあります。森林資源が豊富という北欧諸国の特性のほか、木(特に無垢材)を使うことでその経年変化を楽しめる、ということも理由の一つです。一つのものを永く使い続けるという環境意識の高い北欧の考え方が、素材選びにも現われています。

③オイル仕上げなど素材を味わえる仕上げを選ぶ

手触りや肌馴染みなど、家具を使うときの心地よさにこだわるのも、北欧家具の特徴です。家具を選ぶときには、ラッカー仕上げなど木肌を覆ってしまうものよりは、素材の良さをそのまま味わえるオイル仕上げやソープ仕上げが北欧では好まれます。

④空間を広く見せるものを選ぶ

デンマークでは戦後、多くの人が都市部に集中したため、お家は決して広いと言えるものではありませんでした。その限られたスペースをいかに広く見せるか、という工夫が家具のデザインにも反映されています。低重心のソファや脚付きのキャビネットなど、北欧ビンテージ家具に多く見られる特徴は、空間を広く見せるための工夫でもあります。

⑤自分らしさを表現できるものを選ぶ

心地よい暮らしへのこだわりが強い北欧の人々。インテリア選びの基準の一つにあるのが、「どのように見せたいかではなく、日常でどう機能してほしいか」ということです。誰かに見せるためではなく、自分が本当に心地よいと思えるための空間を作ることが、「自分らしく暮らし、働き、遊ぶ」といった、心が満たされる日々を送ることにつながります。自分の性格、家でどのように過ごしたいか。一番好きなのは、いつ、何をしている時なのか。自分とじっくり向き合って、その人らしさを表すインテリアを選ぶことが、北欧スタイルのポイントの一つです。

カテゴリー別・北欧スタイルの家具選びのポイント

ここからは具体的に、カテゴリー別の家具選びのポイントをお伝えします。

チェア

北欧の人々は椅子にこだわりを持つ人が多いです。テーブルに違う種類の椅子を様々に組み合わせるのも一般的で、誰もがお気に入りの1脚を持っていると言います。食事をするときだけでなく、窓際に持っていって読書をしたり、自分の心地よいスペースを作ることにも活躍します。また他の家具に比べて価格も手が届きやすいチェアは、はじめに取り入れやすいアイテムと言えます。素材は木を使ったものが多く、オークやチーク、ローズウッドなどの樹種が多く見られます。削ってリペアすることもできるので、1脚の椅子を次の世代に受け継いで永く使い続けることもできます。北欧の椅子の特徴の一つが、ペーパーコードを使った座面です。木と同じく経年変化を楽しめるのが魅力で、使ううちに柔らかく馴染みます。寿命も15~20年とクッション座面に比べて長いので、「一つの家具を永く使う」という北欧の考え方を表す特徴でもあります。

テーブル

人を招くのが好きな北欧の人々にとって、大切な人たちと囲むテーブルも、こだわるアイテムの一つ。素材は経年の変化を楽しめる無垢材を使ったものがおすすめです。樹種はオークやチークなどが多く使われます。お部屋に馴染みやすいものがよければオーク、ビンテージの風合いがお好きであればチークなど、樹種はご自身の好みや他の家具とのバランスで選びましょう。木の温もりを感じられる、というのが北欧家具の特徴なので、「どんな仕上げか」という点も樹種選びと同じく大切なポイントです。オイル仕上げなど、手に触れたときの心地良さや木目を味わえる仕上げがおすすめです。テーブル天板は角にアールのかかったものだと、面積の大きいテーブルでも圧迫感を軽減できます。北欧ビンテージ家具でよく見られるエクステンション付きの天板は、お家に人を招くことが多い方におすすめです。お客様がいらしたときには広げて、普段は中にしまって、という空間を効率よく使うデンマーク人らしい考え方がここにも見られます。テーブルの脚は丸いものを選ぶと、天板と同じく圧迫感を減らすことができます。形は定番のスクエア型のほか、ラウンド型も好まれます。囲んだ時の人と人との距離がちょうどよく、空間に柔らかい印象をもたらしてくれます。

ソファ

お部屋の中で大きな面積を占めるソファ。心地良く日々を過ごすための「暮らしに寄り添う家具」を選ぶために、デザインとサイズ選びが重要なポイントです。デザインは重心が低く、空間を圧迫しないものがおすすめです。サイズのバリエーションが多いソファであれば、座る人数やシーンを想定した、最適なサイズのソファを選ぶことができます。空間に占める面積が大きいので、素材選びにもこだわります。ファブリックは肌に触れた時の質感が良いものや、耐久性の高いものが北欧では好まれます。北欧の人々はインテリアを使って、自分を表現するのが得意です。カラーは「その人らしさ」を表現できる部分なので、お好みで自由にカスタムできるものがおすすめです。またアームや背もたれに木を見せるなど、ソファにも木の温もりを感じられるものを選ぶと、より北欧らしい空間になります。

収納棚

収納棚は「空間をいかに広く見せるか」をポイントに選びます。脚付きで床が見えるようになっているものや、角にアールのかかったもの、横に長く使える低重心の収納棚などが北欧では好まれます。また、壁を有効に使うことも北欧スタイルの特徴です。デッドスペースになりやすい壁を有効に使うために、北欧では壁付けの収納が多く見られます。玄関やキッチンなど、省スペースにも収納を作ることができ、また床を埋めないので空間を広く見せることができます。実用性も見た目も妥協しない、北欧らしい考え方を表す収納スタイルと言えます。また壁を使った収納はものをすっきり収めるだけでなく、飾り棚として使うこともできます。「自分らしさ」を表現できるスポットづくりにもおすすめです。

照明

照明選びも、北欧スタイルづくりに欠かせないポイントです。「広く全体を照らす」という日本の文化と違い、デンマークの灯りの文化は「使うところをポイントで照らす」のが特徴です。大きい照明を一つ、ではなく、小さい照明を点在させることが好まれます。少し暗いと感じる程度の明るさで、お部屋に灯りをちりばめることで、空間に奥行きが出てお部屋を広く見せる効果もあります。天井付けの照明をペンダントに変えたり、それが難しい場合はテーブルランプやフロアランプなどの置き型の照明であれば、気軽に取り入れることができるのでおすすめです。北欧の人々は、灯りを使って空間を演出するのが得意です。玄関に灯してお客様をお迎えする気持ちを表したり、キャンドルを灯してくつろぎのスポットを作ったり、誰もいない部屋でも小さい灯りをぼんやり照らしてほっと心を安らげたり、灯りを使って”ヒュッゲ”な空間を作ります。「照らす」という目的だけでなく、心地よい空間づくりとして照明を取り入れることも、北欧スタイルの空間づくりのポイントです。


「北欧スタイルの魅力は、そのデザイン性だけでなく、インテリアを通して北欧の豊かな暮らしのエッセンスを取り入れられることにある」という私たちグリニッチの考え方を、インテリアのご提案を通して広めていきたいですね!

広報 岡田


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