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たまには製品版で味わおう

カフェをはじめとする飲食店では、メニュー開発時を除けば自店舗の商品を食べることはほとんどない場合が多いです。もちろん、日々のチェックで味見程度は行いますが、お客様に提供する、いわば「製品版」の状態を1から10まで味わう、という機会は少ないのではないでしょうか。

特にコーヒーは、ただでさえ業務中に味見でさんざん飲むわけですから、朝一や休憩時、閉店後などに飲もうとはしませんよね。仮に飲むとしても、さまざまな理由でマックスコンディションではない状態を味わうのが現実だと思います(朝一で機械が温まりきっていない、昼時は忙しくて味見分を分けてもらう、閉店後は片付けもある程度してしまっていて簡易的にしかつくれない、など)。

ただ。それでは日々どんな商品を提供しているのかを、正確に覚えておくことが困難になってしまいます。飲食品は、提供してからの経時変化が起こるため、お客様目線でどんな変化があるのかを、提供側も定期的に体験して覚えておく必要があります(味見では一口目の体験しか思い出せません)。
また、単純に、スタッフも嬉しい体験をしたほうがいいと思います。味見だけでは「問題があるかどうか」しか体験できません。そうではなく、一品を通じて「美味しい」「〇〇の味が後半は出てくる」などの感動体験をすることによって、モチベーションに繋がりますし、お客様への説明が、より具体性を持った伝わりやすいものになります。

こうした効果は、商品の品質安定化と、スタッフの接客クオリティの向上をもたらすため、それによってさらに来客数が増える→さらに店舗の質が上がる→来客数が増えるという好循環を生み出します。しかし、現実的には「経費削減」の大義名分のもと、「社員割引で飲食できる」くらいの取り組みがほとんどで、それも業務過多などの理由から、上記の効果をもたらすほどには体験できていないスタッフが多いのではないでしょうか。
もっといえば、その店のかなり高額なものだと、スタッフすらも体験したことがない、なんて状況もあったりします。それなのにお客様に説明するなんて、到底不可能ですよね。

メニューに自信があれば、堅苦しい新人研修をするよりも、実際にお客様の立場で体験するというのが、もっとも効果の高い研修になります。また、経営者・店長自身も、メニューに自信をもつためにも定期的に実践してみるべきです。

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