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strawberryで考えたいこれからのコーヒーの話

はい、3つ目のyoshiyuki coffeeは「strawberry」です。
イチゴはもちろんのこと、ベリー系の食に合わせたコーヒーとして開発いたしました。yoshiyuki様にもしっかりと監修していただき、コーヒー好きが満足できるブレンドに仕上がりました。

strawberryの紹介

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strawberryは、タンザニア、コロンビア、エチオピアの豆をブレンドし、シティ(中煎り)で焙煎しております。特にタンザニアやエチオピアの果実味が最大の特徴で、酸味と甘味を感じることが出来ます。とはいえ、コロンビアでバランスを取り、そこまで浅煎りにしているわけではないことも相まって、しっかりとコーヒーらしい深みやコクも持ち合わせたブレンドに仕上がっております。

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香味バランスは図の通りです。wheatやcacaoに比べて浅煎り寄りなので苦味は弱く、酸味と香りが強く感じられます。ただ、比較的弱いというだけで苦味やコクが無いわけではありませんので、総合的にはとてもバランスの良い香味に仕上がっております。使用している豆もそうですが、かなり贅沢なブレンドです(笑)

サードウェーブコーヒーのなりたち

数年前からなにかとニュースでも取り上げられる「サードウェーブコーヒー」、皆さんご存知ですか?その定義・思想については人それぞれな部分もありますが、一般的には「単一豆(シングルオリジン)」「浅煎り」「フルーティ」「ロースタリー」あたりがキーワードになっているかと思います。これらが独り歩きして、浅煎りのコーヒーを出してたら「お、サードウェーブ系だね、いいねぇ」みたいに言われたりする風潮になってきたように感じます。

そもそもコーヒーを浅煎りにすることの、メリットといいますか、特徴とは一体何でしょうか?どんな手法も「あるべくしてある」わけですから、浅煎りにすることにも、サードウェーブならではの「理由」があるのです。
コーヒー豆は、浅煎りにするほど酸味が強く、深煎りにするほど苦味が強くなります。この傾向は、わかりやすく単純モデルでお話するためにあえて乱暴な言い方になりますが、深煎りにするほど焦げが強まり苦くなっていくのと同じイメージです。裏を返せば、浅煎りの酸味の方がコーヒー本来の味わいともいえます。そして昨今はスペシャルティコーヒーに代表される良質な単一豆が入手できるようになってきましたので、それを深煎りにするのはもったいないということです。
以上から、コーヒーを浅煎りにすることのメリットは「酸味よりの香味に仕上げる」というよりも「豆が持つ本来の香味を引き出す」ということにあります。そして、それをなるべく新鮮なうちに味わってほしいからこそ、カフェの形態もロースタリー(焙煎所)として焙煎したてを提供できるようにしているわけです。こうしてサードウェーブ系のカフェというのは出来上がってきました。

これからの「コーヒー」の話をしよう

マイケル=サンデルみたいですが(笑)

さて、strawberryは「果実味を感じる比較的浅煎りのコーヒー」と上述いたしましたが、はたしてサードウェーブ系のコーヒーかといわれれば、そうではありません。そもそもサードウェーブ系のコーヒーを狙ったわけではなく、あくまでも「ストロベリーに合うコーヒー」として開発したブレンドです。
これは私のコーヒー屋としての持論となりますが、昨今のサードウェーブ系コーヒーにはやや行き過ぎな部分があると感じております。コーヒー豆にも向き不向きがあり、浅煎りが向いている豆もあれば、深煎りで活きる豆もあります。また、浅煎りのほうが豆本来の個性を引き出すことができるのも事実ですが、むしろ引き出さないほうが良い個性というのもあったりします。そういった豆のポテンシャルを知らずに「浅煎りがトレンド」「深煎りはもったいない」「浅煎りが絶対美味しい」という思想をもってしまうのは、とても危険なことなのです。
そこで「これからのコーヒーの話をしよう」ということです(笑)。サードウェーブという言葉が市民権を得て久しいですが、そろそろ次の段階に入ろうではありませんか。私達はサードウェーブの中で「浅煎りでのコーヒーの活かし方」を十分に学びました。そこに日本ではおなじみの「深煎りでのコーヒーの活かし方」を組み合わせ、また単一豆だけでなくブレンドを作成する技術も含めた、新しいコーヒーの時代を作っていきたいと願ってやみません。

strawberryで挑戦する新しいコーヒー文化の創造

すこし熱くなってしまいましたが(笑)
yoshiyuki coffee strawberryは、ストロベリーに合うコーヒーとして開発したのはもちろん、新しいコーヒーの形の原点として提案する商品でもあります。浅煎り〜深煎りという焙煎の知見を幅広く組み合わせ、豆の個性を最大限発揮させるという部分にもしっかりと取り組み、またwithコロナ〜afterコロナの時代に自宅でコーヒーを楽しむにあたって欠かせない「食との組み合わせ」も考慮した、GreenFive Coffeeとしても会心のブレンドです。これを皮切りにして、これからの新しいコーヒー文化を創造していきたいと願っております。

strawberryは当店のオンラインストアのほか、北海道十勝帯広市のふるさと納税返礼品でもお買い求めいただけます。また、yoshiyuki様の店頭でもデザートに合わせて淹れていただいておりますので、ぜひご賞味いただければ幸いです(^o^)

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GreenFive Coffee
https://www.g5market-greenfive.com/
Tel... 090-9058-5839
Mail... greenfive.coffee@gmail.com
LINE... @054fsafe

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