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異なるMacにてiMovieの作業を継続して行う方法(early2021現在)

私は現在、動画編集をApple純正ソフトウェア「iMovie」で行っています。で、事務所にiMac、カフェにMac miniを設置しており、空き時間を利用しては動画編集を行っております。
MacやiPadでの作業は、同一のAppleIDでサインインしていれば、シームレスに接続可能です。例えば出先でiPadで作成していた書類を、帰宅してからMacで続きから作業する場合、まるで同じ端末かのように自然に作業の継続が可能です。これはAppleがハードウェア・ソフトウェアともに管理しているために可能な環境で、だからこそ私はWindowsからMacに鞍替えした背景があります。
ただ、iMovieで普段どおり動画編集をしようとしたところ、iMacで編集していたファイルがMac miniに見つからなかったんです。iCloud上にあるのかと思って探してみても見つかりません。結局、「あと仕上げだけなのに〜!」と歯がゆく思いながら、夜帰宅するまで作業できませんでした。
こうしたことが立て続いたので、なんとか解決できないかと、いろんな方法を調べたり試したりしました。その中で、若干アナログながらもうまくいった方法があるので、備忘録として投稿したいと思います。

iMovieの「プロジェクト」は共有できない

私はApple製デバイス間でシームレスに作業するために、iCloud上にファイルを保存しております。よく使うファイルはフォルダごと「デスクトップ」に保存し、iCloud Driveでアクセスできるようにしてあります。

この方法で、ExcelもWordも、KeynoteもPagesも、うまくできなかった試しがありませんでした。ソフトウェアを起動すると、iMacでもMac miniでも同じ画面(「デスクトップ」フォルダ、あるいは「最近使用したファイル」フォルダ)が開くため、特に混乱することはありませんでした。それが、iMovieを起動すると、iMacとMac miniでは全然違う画面になりました。違う画面、というよりは、iMacで保存したはずのファイル(iMovieでは動画に書き出す前の編集を行っている状態のファイルを「プロジェクト」と呼びます)が、いくら探しても見つかりません。

iMacでの作業終了時に共有しなかったからかな、とも思ったのですが、iMovieの共有機能にはそんなものはないんですよね。「ファイル」「メール」「YouTube」などの共有アクションはありますが、いずれも「プロジェクト」ではなく「動画」を共有する機能です。つまり、完成動画として書き出さなければ、共有ができないんです。

iMovieライブラリはiCloud Driveから開けない

例えばWordでは「〇〇○.docx」というファイルを開く構造になっております。Excelも、Keynoteも、一つの書類=一つのファイルとして管理できます。

これに対して、iMovieでは「〇〇○.imovielibrary」というファイルを開く構造になっております。このファイルの中に複数のプロジェクトが入っている形式ですので、一つのプロジェクト=一つのファイルとしては管理できません。(まずこの構造が厄介です。厄介な理由は後述します)

で。この構造上の問題なのかはわかりませんが、「〇〇○.imovielibrary」はiCloud Driveから開くことができないんですよね。試しに「〇〇○.imovielibrary」をデスクトップに保存して開こうとすると、

スクリーンショット 2021-03-05 16.09.15

こんなアラートが出てきます。アラート文から、本体に保存すれば解決すると思われたので、試しにローカルストレージに「〇〇○.imovielibrary」を移動してみたところ、問題なく起動できました。「デスクトップはローカルちゃうんかい!」と心のなかでツッコみましたが、iCloudの共有をオンにしていると、デスクトップもクラウドストレージと認識されるみたいです。

異なるMacにてiMovieの作業を継続して行う方法

以上の紆余曲折を経て、とりあえずって感じですが異なるMacにてiMovieの作業を継続して行う方法が整理できたので、手順を箇条書きで記します(すべてデフォルトの状態を想定しております)

先に作業していたMacを「MacA」、作業を継続するMacを「MacB」とすると、

1、MacAで「Finder」を開く
2、メニューバー(画面最上部の「ファイル」「編集」とかが書いてある部分)の「移動」→「ホーム」をクリック
3、「ムービー」フォルダを開く
4、「iMovieライブラリ.imovielibrary」というファイルがあるので、何らかの方法でMacBに移動させる
5、MacBで上記1〜3の操作を行う
6、MacBの「ムービー」フォルダに、MacAから移動させた「iMovieライブラリ.imovielibrary」を入れる
7、開く

これで作業できます。私の場合は上記4の操作時にMacAのデスクトップに移動させて、MacBを起動したら「iMovieライブラリ.imovielibrary」がデスクトップにある状態にし、5〜7の操作を行う、というふうにしています。アナログ感が強いので本意ではありませんが、とりあえずは解決したのでよしとしております。

このやり方ではプロジェクトが増えると難しくなる

解決はしましたが、上記のやり方ではプロジェクトが増えるほど難しくなります。なぜなら、「iMovieライブラリ.imovielibrary」内のプロジェクトには編集前の動画データも格納されているため、プロジェクトが増えるほど「iMovieライブラリ.imovielibrary」のデータサイズが大きくなり、移動が大変になるからです。今現在の私の「iMovieライブラリ.imovielibrary」は、5個のプロジェクトだけで18GBもの容量があります。今後も動画作成を行っていくことを考えると100GBとかは平気で超えてくると思いますので、毎回移動させるのは現実的ではありません。そのため古いプロジェクトを削除するなどの対応も必要になってくるかと思いますが、あとから使いたくなった時に不便です。

おそらく最適な方法とは、「〇〇○.imovielibrary」というファイルを、一つの動画ごとに新規でつくることだと思います。そして「〇〇○.imovielibrary」ごと、外付けのHDDにでも保管しておけば、あとから使いたくなっても大丈夫です。

しかし、Wordなどのその他のソフトと同じ感覚で作業できないのは、煩雑だといわざるを得ません。慣れの問題かもしれませんが、Appleにはできれば対応していただきたい仕様です。

おわりに

色々と書いてきましたが、それでも無料で使えるソフトとしてはかなりiMovieは使いやすいので、なんとかうまいこと使えるようになりたいと思っております。もしも他にうまいやり方をご存じの方がいらっしゃったら、ぜひコメントよりご教示いただければ幸いですm(_ _)m

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