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wheatで表現する食とコーヒーの可能性

ということで、まず最初のyoshiyuki coffeeは「wheat」です。wheat=麦が示すとおり、パンやパスタなどの麦を使用した食に合わせたコーヒーとして開発いたしました。

wheatの紹介

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wheatは、ブラジル・コロンビア・インドネシア(マンデリン)のコーヒーをブレンドし、フルシティ+で焙煎しております。スパイシーなマンデリンと、ロースト感あふれるブラジル・コロンビアを組み合わせることで穀物のようなフレーバーを引き出しました。焙煎度合いはロースト感を出しつつも焦げ臭にならないギリギリを攻め、個性はあれど主張は強くない、そんな香味に仕上げております。

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香味バランスは図の通りです。酸味や甘味は弱いですが、苦味寄りの香味なのでコーヒー感が強いです。また、深いコクがありながらも後味のキレが良く、飲みやすいコーヒーになっております。

「食とコーヒー」という挑戦

コーヒーと組み合わせる食べ物と聞いて、皆さんはどんなものを想像されるでしょうか?チョコレート、生クリーム、チーズケーキ、特殊なところではあんこやマシュマロなどかもしれません。しかし、それらはいずれもデザートとしての食べ物ですよね?あるいはトーストといえば朝食に合わせたコーヒーとなるかもしれませんが、メインたりえる食べ物と組み合わせるという文脈では、コーヒーを想像するのは難しいと思います。
そんな中、このwheatは「麦」に合うコーヒーというところで、パンだけでなくパスタも視野に入れています。パスタとコーヒーというと、ミスマッチ感が否めませんよね?それにあえて挑戦したのが、この銘柄なのです。

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もともと私自身が、yoshiyuki様の店頭でいただいたパスタに感動したのが、この挑戦の始まりでした。yoshiyuki様では、トルキオ(イタリア・ヴェネト地方の伝統的な製麺器具)で自家製麺したパスタを提供されているのですが、これがとても美味しいんですよ。太めのもちもちした麺にソースが過不足無く絡み、麦の味わいを強く感じつつも主張が激しいこともなく、一瞬にも永遠にも感じられる味わいでした。
そして、パスタをいただく中で、「そういえばパスタもパンも同じ麦なんだし、パンにコーヒーが合うならパスタにも合うんじゃなかろうか…」と、ふと思ったんですよね。実は私の大学院の先生が乳文化の他に麦も専攻されており、「パスタとコーヒーが合うかも」というのは昔ゼミの中で冗談半分で言われたことだったのですが、その言葉が自分の中に残ってて、yoshiyuki様のパスタに呼び起こされることになりました。

役割転換の発想

コーヒーと麦、特にパスタと組み合わせるにあたり、とても悩ましいのが香味のバランスでした。ただ単に穀物感を出すだけなら簡単なのですが、それではパンはまだしも、パスタと組み合わせるとひたすら苦味だけが立つコーヒーになってしまいます。さらにパスタはパスタだけで食べるものではないため、様々なソースと絡めた場合を想定しなければなりません。しかし、ソースといっても、トマト系やクリーム系、オイル系から魚介系まで種々あり、そのすべてに万能な香味というのは、およそ不可能でした。
そこで趣向を変えて、コーヒーを、お寿司でいうところの「ガリ」の役割を担えるような香味を目指してみました。ガリは、次の寿司を食べる際に直前の寿司の味を消しつつも、口内のコンディションを寿司用に保つ効果があります。この効果をコーヒーに持たすことができれば、パスタに合わせることで後味をスッキリさせ、濃厚なパスタにありがちなくどさを軽減することができます。その上で穀物感を残すことで、パスタの麦感を引き出し、もちろんトーストにも合う、まさにwheatの名にふさわしいコーヒーに仕上がりました。

「食事中」にもコーヒーを

コーヒーを飲むタイミングは人それぞれではございますが、「食事中」に飲むという方は少ないのではないでしょうか。やはりコーヒーは、仕事前や食後に一杯というように単体で楽しんだり、食と組み合わせるにしてもデザートとだったりするものだと思います。しかし、例えばワインが、単体やデザートとだけでなく、様々な食と組み合わせることが可能であるように、コーヒーも銘柄によっては十分食事と楽しめるということを、いろんな方に知っていただきたいと思います。

なお、wheatは当店のオンラインストアにて、絶賛販売中です!また、北海道十勝帯広市のふるさと納税返礼品にも登録されておりますので、ぜひチェックしてみて下さい(^^)

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GreenFive Coffee
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