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2024/6/9 週刊SEOニュースと感想

今週のトピックで大きかったのは、MEOの口コミまわりのニュースですね。ステマ規制法に抵触したケースや、ネガティブな口コミに対する賠償命令など、口コミに対するビッグニュースが多い1週間でした。

MEO対策をする場合は、「どのように口コミ投稿される仕組みを整備していくか?」というのが大きなテーマになります。そのため今回のニュースはかなり気をつけないといけない点が増えてきますね。

バックナンバーは下記からどうぞ↓
https://note.com/green_pepper/m/m978fdff58407




AIOでやっぱり流入は減る?


流入は減らないという声明出してたけど、やっぱり減るのでは?という調査結果が出ていました。

以前のGoogleの発表では、通常の検索結果よりもクリック率は高いという話でしたが、、、

AIOのGoogleによる発表についての発表の記事は下記で詳しくまとめられています。

ブダラジュ氏は、AI 概要リンク カードのクリック率は、注目スニペットの場合と同様に、通常の Web 検索結果のクリック率よりも実際は高いと述べました。

https://searchengineland.com/google-rolls-out-ai-overviews-in-us-with-more-countries-coming-soon-440418

AI オーバービューのみのインプレッションがあったのか、AI オーバービューのみのクリックがあったのかを確認する方法はありません。

https://searchengineland.com/google-rolls-out-ai-overviews-in-us-with-more-countries-coming-soon-440418



上記記事でも触れられていますが、AIOの数値をサーチコンソールで計測させない仕様にも違和感があったので、穿った見方をするとAIOでの流入減少を悟られないようにするため?とも思ってしまいます。

単純なKnowクエリであれば、確実に流入は減るとは思います。例えば辞書的な内容が知りたいのであれば、わざわざサイトへ遷移するほどのものではないでしょうし。

どちらにせよサイトやクエリによっても流入へのインパクトは変わってきそうなので、早くサーチコンソールで、AIOのパフォーマンスを分析できるようにしてほしいですね・・・

補足:AIOをサイト運営に活かすヒント

AIOがどんな影響をもたらすにせよ、ローンチされた以上はサイト運営に生かしていかないといけないわけでアメリカで先行解禁していますが、そのうち日本にもやってきそうなので、対策は必須でしょう。
AIOを活かすためのヒントについて記事が紹介されていましたので、こちらも補足的に紹介します。


簡潔な定義。「What is」検索クエリに対する AI 概要の最初の部分 (最も目立つ部分) は常に簡潔な定義であり、この定義の大部分を提供するサイトが最初の引用元として以下にリストされています。
リスト。AI概要では、定義の下に 1 つまたは 2 つのリストが提供されることがよくあります。これらは通常、コンテンツ内に同様のリストがあるページから取得されます。
画像。AIの概要には画像がよく使用されます。ストック写真はあまり使用されていないようですが、ユニークなグラフィックはよく使用されます。横長の形式と通常の SEO に適したファイル タイプが最適です。
動画。引用元には YouTube 動画へのリンクが含まれることがあります。時間の経過とともに増える可能性があります。YouTube 動画の最適化、特にタイトルと説明をもう一度見直してください。

https://mailchimp.com/resources/google-sge-ai-overviews/

上記のポイントを見ると、強調スニペットの対策とほぼ変わらないです。
簡潔な内容、リストや画像、動画といった形式を用意してなるべく抜き出してもらいやすいようにコンテンツを整理します。

強調スニペット対策と一緒に対策を進めることができるので、まだAIOは日本で公開されていないですが、先行して始めても強調スニペット経由で流入獲得は期待できそうです。

UAサポート残り1ヶ月を切る


Googleアナリティクスのサポートが残り1ヶ月を切りました。データのバックアップをしておかないと、過去のデータは確認できなくなります。

これ結構インパクトのあることだと思います。過去のデータは資産とも言われる昨今
まだバックアップをしていない方はお早めに…。

Googleビジネスプロフィールのチャット機能を失くす代わりにチャットを追加できるようになる

「Whats app」などのチャット機能をGoogleビジネスプロフィールに追加できるようになっているようです。

GoogleはGoogleビジネスプロフィールのチャット機能の停止を発表していましたので、代替機能としてチャットツールの追加をできるようにしているようです。

日本だとLINEが追加されるでしょうか。
過去にチャット機能を使ってなかったとしても、LINEへの導線を設置できるなら使ってみるのもありかもしれません。


ショート動画タブの復活テスト

海外で検索結果にショート動画タブの復活をテストしている模様。
日本だとそもそもショート動画タブというものがなかったように思います。海外で復活すると、日本でもこのタブが今後追加されるかもしれないですね。

ちなみに、日本ではタブではなく「ショート動画」のセクションが表示されることがあります。
ショート動画というコンテンツフォーマットは大人気ですが、Googleもこれに乗ろうとしている感じがあります。検索露出を狙う意味でも、ショート動画の作成はますます有効な手段になっていくかもしれません。


口コミ収集に対する是正措置

Googleビジネスプロフィールの口コミ収集でステマ規制法の措置命令が出されました。

ワクチンの割引を対価に、星5の口コミを収集していたことが問題になったようです。
インセンティブを対価にした口コミ収集は、Googleポリシーでも禁止されていましたが、実態として結構やっているところは多かったです。今回のこの消費者庁の措置命令で流れが変わりそうです。
今回の事案の問題点は下記2点です。

  • 口コミの対価としてインセンティブを渡した点

  • 高評価の口コミを要求した点

店舗への口コミ投稿をお願いすること自体が悪いわけではありません。
上記2点に留意した口コミ収集の設計を心がける必要がありそうです。

Googleビジネスプロフィールへ悪い口コミを記載したユーザーへ賠償命令


悪評を投稿したユーザーに賠償請求をしていた訴訟の判決が出て、結果として口コミの削除と賠償を命じました。

これかなり画期的なことだなと思いました。今までは口コミは削除も申請しかできず、悪評に対して店舗側は不利な状況でした。今回の判決を受けて、悪評に対しての訴訟をする店舗も増えそうですね。

個人的にも、独りよがりなレビューが目に余るとは思っていました。検索した際にレビューが出てしまうので、店舗側としてはかなりの痛手なのに対し、レビュアーはノーリスク。責任感のない投稿も目立っていたので、これはいいことかなと思います。


Googleビジネスプロフィールの計測ツールのアップデートがくる?


YAHOO検索で生成AI使用したレビュー要約機能開始

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/24/00937/


Yahoo検索でレビューの要約機能を導入開始。

実際に使ってみましたが、現時点では文章量自体は少ないですが、口コミ全体の概要を教えてくれるので便利です。

個人的にAIOで「評判」、「口コミ」、「ブログ」「なんj」「5ch」など生の声を聞きたいKWでの要約は相性いいなと思っていました。なので今回のような機能をきっかけに、レビューの要約を見るという行動が定着する可能性もあるんじゃないかなーと思っています。レビュー要約の検索行動については今後も注視して行きたいですね。

過去のニュースは下記からどうぞ

以上が6月初週で気になったニュースでした。
Googleビジネスプロフィールの口コミ関連のニュースが個人的には気になりました。口コミ収集の仕方と、悪評に対する対応が今後大きく変わって行くでしょう。特にステマ規制法については、MEO担当者はかなり注意が必要そうです。

過去の気になったニュースは下記にまとまっています。気になる方はこちらも合わせてどうぞ〜。


バックナンバー

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