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お母さんから聞いた不思議な夏の話

気づいたら八月も終わり。
ふと思い出したのて、母親から聞いた不思議な夏の思い出を書こうと思います。

彼女が若い頃、友達と週末に鎌倉に行こうと思い立ちました。都内に住んでいましたし、別に初めてではないのですが、少しの遠出ということでワクワクしていたそうです。

彼女とお友達の2人で、街を散策したり、食べ歩きをしたり楽しい時間を過ごしていました。有名な観光スポットを巡りながら、緑の多い場所を歩いていたところ小さなお寺がありました。お寺の前で入って良いのかどうか様子を見ていたら、住職さんが出てきて、中を案内してくれたそうです。そのお寺は建物もお庭もとてもとても綺麗で、住職さんも優しく丁寧に説明してくれました。友達とも素敵なお寺だね、と話していたそうです。

本当にとても綺麗なお寺だったので、後日また行きたいと思いお寺の名前を思い出そうとしたところ、お寺の名前を見た記憶がなく、住職さんに聞くのも忘れていたことに気付きました。
友達に連絡を取り聞いてみたところ、彼女も名前がわからないそうです。仕方がないので地図を広げ、散策したあたりを探してみました。ですが、その辺りにはお寺のマークはどこにも記されていなかったそうです。日本の地図なら必ず宗教施設は載っているはずなのに不思議なこともあるもんだ、と思ったそうです。
その後も実際に鎌倉へ行った時に、以前歩いたあたりを散策してみましたが、絶対にたどり着けないとのことでした。

きつねにつままれたような話ですが、古都鎌倉には不思議で素敵な体験があるのよ、と彼女は言っていました。

私も鎌倉に行くたびに思い出す夏のお話です。

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