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大学生の時にやってたバイトについて + 学生バイトで身につけるべきだった力について。

・勉強
・部活(サークル)
・恋愛
・バイト

上記の4つは大学生の学生生活の中心をなす活動であり、
「これら4つのうち、全力で取り組めるのはせいぜい2つまで」
という暗黙の了解があるように思います。

ほとんどの学生は真っ先に勉強を諦め、残り3つの中から、学生生活の柱となる活動を選ぶことになるように思います。
例に漏れず、僕もそのルートを辿りましたし。
はじめは結構勉強モチベ高かったんだけどなあ…。

「バイト選びの戦略」を間違えたと思っている。

僕の場合、上記4つの活動で全力で取り組めたのは「部活(サークル)」であり、逆に最も力を注げなかったのが「バイト」だと思っています。

バイトをサボっていたとかそういう意味ではなく、むしろ仕事は熱心に取り組んでいたつもりですが、
「バイト選びの戦略」を間違えたな、と後悔をしているのです。

大学生のバイトの目的:「社会勉強」

大学生の多くはバイトをしていますが、その目的は当然、「お金を稼ぐこと」です。

ただ、それは大前提として、卒業後に社会に出る前に学生のうちから「社会勉強」をするという目的もあると思います。

・これまで何気なく利用してきたお店やサービスの仕組みを知る。
・対価としてお金をもらう責任を体感する。
・大人(職場の上の立場の人やお客さん)とコミュニケーションを取る。
・これまでずっとされてきた「お客さま」扱いを、他人にする側に回る。
……などなど、
学生時代のバイトは、今まで家庭と学校ぐらいしか世界を知らなかった学生が社会がどのように回っているのかを理解する、身をもって体験するための通過儀礼的な役割を果たしているのではないかと。


ところで、僕は学生時代のバイトは主に個別指導の塾講師をしていました。
担当学年は小・中・高の全学年で、
担当科目は小・中は中学受験を含む全科目、高校は国・数・英・理(物理、化学)でした。
面接時の希望よりもだいぶ担当範囲広くなっててアレ??って感じですが…笑

塾講師を選んだ理由は、「自分の得意を活かせるから」です。
自分自身、地元ではトップの大学に合格したという実績がある上、自宅浪人時は参考書独学で学力を伸ばし、志望校合格に必要な学力を安定的に保っていたという成功体験がありました。
また、参考書や問題集からそのまま知識をインプットするだけでなく、解説のわかりにくい部分は脳みそに汗をかきながら行間を読み、読み砕いてきました。

よって、その辺の大学生はもちろん、公式や解法をとりあえず暗記させがちになる学校の授業よりも、本質的でわかりやすく教えられる自負がありました。


高校生が怖がりがちな式。この式の説明めっちゃしてた。

実際、そのような指導をして、なるほど!と膝を打つ生徒もやはりいましたが、
ぶっちゃけ、話しかけても反応が薄い、そもそも勉強をする動機付けがない生徒が多く、まさに暖簾に腕押し・糠に釘って状態の生徒が多くて結構寂しかったですね…。
「どこが分からないか分かる?」って質問をよくしていたのと、「Yes/No」で答えられる形式で問いかけていって議論を進めるよう意識していたのをよく覚えています。

小学校高学年の時に、親の意向で中学受験のために突然塾にぶち込まれた(今では恵まれていたと感謝しております……。)時の僕と同じく、
彼ら彼女らには、まだ勉強や受験に目的意識や当事者意識がなかったのかなと思ってます。

僕の塾は担当の生徒が決まっているわけではなく、シフトが被った生徒と毎回マッチングする方式だったので、長期にわたって定期的に関係性を築いていきモチベーションを上げていくみたいなことは難しかったですね。

この塾講師バイトを通じて、子供たちの学力や特性などについて知見を得たり認識を改めたりしたのですが、それについて書いていくと別の記事1本軽くできると思うので、今回は割愛します。


失敗の原因:「自分の得意を活かすこと」ばかり考えていた。

話が逸れましたが、僕が「バイト選びを間違えた」と感じている原因は、「自分の得意を活かそう」とばかり考えてしまっていて、「スキルや経験の獲得」という視点が欠けていたことです。

自分の得意を活かすのは、一般的には正しい戦略だと思います。
ところが、今になって思うのは、学生時代の僕がバイトに特に求めるべきだったのは「社会経験を積むこと」だったなと。

僕が学生のうちに鍛えておくべきだったなと思うスキルは、
・チームプレイへの適応
・目まぐるしい現場でもテキパキと対応する瞬発力
・目上の人にも臆せずにコミュニケーションを取る力
など、社会人としてやっていく上でなかなか避けては通れないものばかりです。

大学を卒業してやっとわかったんですが、このような社会人基礎スキルを既に持ち合わせているから、体育会系出身は就活で強いんですね。;;
上記の上2つに関しては部活でやっていた演劇で鍛えられそうな気もしますが、舞台の上とオフィスでは微妙に人格が違うので(?)あんまり仕事に役に立つ形では身に付かなかったのかも……?

元々運動がダメな上に体育会系っぽいノリが苦手で、おそらく動作性IQが低い(詳しく検査とかしてないのでテキトー言ってます)僕は、
「忙しくてキビキビ対応しないといけない系は無理やな」と思い、ハナから居酒屋とかの飲食系は受けなかったのですが、1回チャレンジするぐらいはしてもよかったのかな……?と今更ながら思います。

学生時代のバイトとは、
社会へ出る前に受ける「予防接種」みたいなものだとすると、
「ワクチンで熱出るのこわいよー;;」といってワクチン接種を渋っていたら、免疫がない状態でウイルスがウヨウヨ漂ってる街に放り込まれたみたいな状態なのかも??

僕が今から社会への免疫を獲得するためには副反応レベルの温いキツさじゃなく、40℃レベルの高熱を耐えないといけないハメになるかもですね……。


おまけ:その他にやってきたバイト

模試の採点バイト(高校数学)

はじめてのバイトがこれでした。

入学直前から某寿司チェーンでバイトを始めたクラスメイトに
「うちマジでブラックだわ…。飲食はやめといた方がいいかも」と脅された(?)こともあり、
「初バイトはとりあえずハードル低めのとこが良いな」と思い、
あまり人と話さなくてよくて黙々とできる、そしてシフトも融通が利くとこないかな、という条件で、たまたま見つけたのが模試の採点バイトでした。

採用試験は国数英のテストを受け、合格者は面接(簡単な会話)を受けるという流れだった気がします。
また、おそらくテストの成績順に、希望する科目に配属されるのかなと。

僕は数学の記述模試の採点を担当していましたが、作業はすべてオフィス内のPCで行っていました。

実際に作業をやってみると、驚きの連続でしたね。

模試の答案はすべて電子化されていて、詳細な採点基準のマニュアルに則ってPC上で○×△をつけていくのですが、その時点で結構驚きでしたし、
何より、情報漏洩を防ぐためにスマホはもちろん、ペンや紙切れ1枚すら持ち込みが禁止されていました。


事前に調べていた通り、人と話す機会はほとんどなく黙々と作業していればよく、さらにシフト制ではなく自分の好きなタイミングで出退勤できるというメリットは確かにありました。

ところが、結局は同じ問題についてほぼ機械的に丸つけをしていく単純作業だったので、段々とゲシュタルト崩壊気味になってきてしんどかったし、何ヶ月もやってると流石に退屈を超えて苦行になってきたので辞めました。

Webマーケティング企業でのインターン

体調を崩して辞めることになるまで、3ヶ月ちょっとぐらいやってました。
記事書いたりしたいなーと思って応募をしましたが、ちょうどSEOとかその辺のポストが埋まってしまったみたいで、画像クリエイティブ作ったりが多かったですね。

ただ、「Canvaの使い方は大体わかったけど、画像CRマジで何もわからん。ワイちゃんのセンスが終わってるんか??」って感じで、苦手意識を引きずってましたね。その前にまずもっと勉強したら?と今は思いますが。
社員の方々は親切だったと思いますが、あちこち駆け回ったり忙しそうにしてたのであまり相談しに行けなかったのも惜しかったですね。

Webライター

コロナ禍に、クラウドワークスとかTwitterでちまちまやってました。
これはライティングのスキルを獲得することをメインの目的に据えてやっていましたが、クライアントがそもそもライティング詳しくなくてフィードバックが得られないケースも割とあり、スキルアップしてる感は薄かったですね。

そして、これは初心者あるあるなんですが、文字単価が1円以下とかザラなので、お金稼ぎとして考えると全然割に合わなくてむなしくなってきます。
おまけに、低単価案件ほど要求が多いがちな気が……(?)

初心者はそもそもスキルがなくて案件が取れないので、足元を見られて文字単価1円を割ってても受けてしまう。その結果、1文字1円以下が相場として固定してしまう……。


(バイトじゃないけど)劇場関係の作業

僕は部活に加えて学外でも演劇をやっていたのですが、専門のスタッフが十分にいるプロの商業演劇とは違い、役者も舞台設営や小道具・大道具製作などの作業をしなければいけません。
(加えて、スタッフ全員1円も儲かりませんが、会場費などはしっかり払わないといけません。)

そんなわけで、木の板や箱を舞台に運んだり、木材をノコギリで切ったり釘で打ち付けたり、みたいなことも(無給で)やってました。
DIY的な作業は楽しかったし釘打つのは我ながら上手かったですが、皆で協力して作業を進めるみたいなところに苦手意識がありましたね。部活のメンバーと仲は決して悪くはなかったものの、単純に、同じ作業を人と一緒にするとなると情報が多くて処理落ちする(?)クセの強い僕の脳の問題かなと思います……。



以上、今回は「僕が大学生の時にやってきたバイト」と「学生バイトから得られるもの」というお話でした!

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