見出し画像

#1|25歳になって思うこと

はじめに

Dear このページを開いてくれた人

地球の歴史からすれば私が生きた25年は誤差でしかありませんが、私にとっては一つの節目であるため、最近の決断や考えていることを文章にまとめました。
書店に並ぶ「地球の歩き方」を見ながら「へ〜こんな国ってこんな感じなんだ」と思うように、一つの歩き方(人生の選択)を読んでもらえたら嬉しいです。

From 2024年6月7日 みわくみこ


新卒で入社した環境配慮型素材メーカーを退職&理由

大学時代に感じた「大量生産・大量消費・大量廃棄の経済システム」への疑問から、環境配慮型の素材メーカーへ新卒として入社し、循環型社会を目指した。在籍した約2年間は、インサイドセールスやフィールドセールス(エンタープライズ営業)を行なった。入社当時の自分は今思えば恥ずかしいほど荒削りの状態で、この2年間で多くのことをご教示いただいた会社には感謝の気持ちでいっぱい!

「まずは量だ!」「逃げるな!」「どうしたらもっとできるようになるんだ!」と時間や人から追い詰められながら、格闘していた気がする。

何を学んだかは、共有しきれない部分が多いため今回の内容からは割愛するが、退職した理由の一つは「一体誰がゴミ問題で苦んでいるのか、持続可能な社会のゴールとは何なのか」を追求したくなったためである。地球温暖化で最初に被害を受けるのは、途上国の子供と女性であると言われている。私は、フィリピンのゴミ山に行ったことがきっかけで環境課題に興味を持ったが、苦しむ人たちや(途上国の)ゴミ山を改善することに間接的に関わることだけで、本当に良いのかと思う瞬間が何度かあった。

就活をしていた時はコロナ禍であったり、その前に自分に何ができるのかと思ったりして、日本企業への就職を選んだ。日本で環境関連の仕事をすることは有意義ではあるが、国際協力の立場から現地機関に入り、困っている人のそばで、ミッションを遂行する方が課題の本質に迫り、必要なアプローチがしやすいのではないかと考え、今回の決断に至った。
今なら家庭を持っておらず、自分自身だけでなく家族も健康体であることは決断を早めた要因の一つである。

JICA海外協力隊としてMarshallで資源循環を行うことに!

JICA海外協力隊としてマーシャル諸島共和国(以下、Marshall)に赴任し、資源循環(特にwaste management)の仕事を行う予定である。
以前からJICAはカッコいいなと思っていたが、何よりもミッションが魅力的だった。

Marshall

◎概要

  • 期間:2024年12月〜2026年12月(合宿:2024年8月〜10月末@長野)

  • 場所:Marshall,Kwajerin,Ebeye

  • 配属:クワジェリン環礁政府 公共事業部 廃棄物処理課

クワジェリン環礁政府の一員として海洋投棄を含めた廃棄物が増加する現状を、適切な収集と廃棄の仕組みの構築を目指して取り組む。予算は人口規模から見るととても大きい金額がついており、現地の課題の深刻さが窺える。
また海面上昇の影響を受けて、100年後には沈む可能性がある島の一つであり、資源循環だけでなく、地球温暖化の影響を受け、自分のアイデンティティが奪われる危険性が高い人々と寄り添いながら暮らすことは、環境課題に取り組む一人として、非常に重要な時間になると感じている。
オセアニア州を含む周辺国に行く機会やコネクション構築になると考えると、とてもワクワクする!

これから大切にしたい2つのこと

新しい挑戦をするわけだが、これから大切にしたいことを2つ記す。

1)「真に求められる資源循環とは何か」という問いから逃げない

最近読んだ「青年海外協力隊は何をもたらしたのか」という本の中に、興味深い一節があった。 それは、太平洋諸島の経済システムが作り出した「豊かさ」と「貧しさ」の関係性についてだ。

【下記メモ抜粋】
サブシステンス経済下で生活をしている人にとって、近代的物資、食糧、施設の不足、学校教育、資本主義的な経済機会などの近代的諸制度に習熟していない現実に直面するとき、自らの「貧しさ」を認識することがある。その意味において開発は、とりわけ太平洋島嶼国地域においては、「豊か」であるという現状認識を「貧しい」と転化させる。

「青年海外協力隊は何をもたらしたのか」

これらの転化の担い手になり得るのは、近代社会とのつながりを持つ個人や社会、組織であり、 今回の場合、私もその中の1人であろう。

豊かさを追い求めていても、現地の経済状況や文化の中では裏目に出てしまうことが往々にしてある。 自分の正しさ(エゴ)をぶつけてしまい、衝突、苛立ち、挫折もあるだろう。 それでも、Marshallのことを思い、現地の人と対話し、勇気を持って「真に必要とされる仕組み構築」に最後まで取り組んでいきたい。最後まで取り組んでいきたい!!!

2)「手放し受け入れること」を恐れない

「自分は特権を持った人間だ」と思う瞬間がある。

どこに行ってもトイレは綺麗、何も疑わずに水が飲める、戦争は教科書やテレビの中にある。 大学へ進学し、家族が元気に暮らしていて、多くの人の愛情を注がれて育った。(感謝!!)

感染症で死んだり、徴兵されたりする確率は限りなく低い。 一定の努力をすれば奨学金が取れたり、大抵のやりたいことが不自由なくできたり、最新の情報とモノに触れたり。 これは、「日本人に生まれた」ことが大きく影響しているだろう。

Marshallでは、「日本人の価値観」を手放し「Marshallese(マーシャル人)の価値観」を取り込もうと思う。

今回の決断をしたときに、「三輪ちゃんの幸せとやりたいこと(Marshallで得られること)は両立できるのか?」と質問された。 私の回答は現地に行ったら「日本人として感じる幸せ」を手放し「Marshalleseになった私が感じる幸せ」が大きくなるため、自分も幸せでいられるのではないかと考えている。 ※Marshalleseになった私:国籍を変えるのではなく、現地の価値観を取り込むことを指す

確かに、Marshallではマラリアや下痢になる可能性は高まるし、停電やネットワーク不良が多いと聞く。 日本の便利さ快適さが恋しくなるだろう。 一方で輸入できる物資や採取できる資源が限られる小さな島だから、感じられるものがあるように思う。それは幸せなのか、豊かさなのか、諦めなのか、わからない。 今まで生きてきた25年間を否定するのではなく、今の私が持っている特権から遠い場所で暮らす人々との時間を共有し、私の中の日本人を手放し、Marshalleseとなった自分が感じるものを大切にしていきたい。

現在|2024年6月

渡航に向けて準備中!@三重の実家
国内・ヨーロッパの資源循環の知識を蓄えている!
大学生の時よりも勉強しているのではないかと思いつつ、モラトリアム期間(JICAの合宿まで)をエンジョイすることにした。

最後に

ここまで読んでくれてありがとうございます!
異国の地に1人で行くことは、正直怖さの方が大きいです。
そんな時に勇気をもらったのが、モアナと伝説の海というディズニー映画の主題歌である「How far I’ll go」です。(とっても好きな曲!)
何かの後押しになればと思い、リンクを貼っておきます!

【歌詞一部抜粋】
See the line where the sky meets the sea it calls me And no one knows, how far it goes

「How far I’ll go」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?