botanical light -植物発電- 開発の想い
こんにちは。
グリーンディスプレイで植物の新たな可能性を追求する「GD lab.」を担当している大塚です。
今回はbotanical light -植物発電-の開発に至った経緯や私の想いを書きたいと思います。
きっかけ
2015年頃、私は誰もが植物から明確なメリットを得られるといいなと考えていました。
植物は、人を癒したり、光合成で酸素を生み出してくれたり、
時には食べ物として私たちに恩恵を与えてくれますが、
植物を大切にするお礼に電力がもらえたら、みんなの植物を見る目が変わりますよね。
そんな着想から、
植物は光合成で与えられた光をエネルギーに合成できるなら、合成されたエネルギーを光に戻せる方法もあるのでは?!という推測の元、
自然由来の発電装置を調べ始めました。
試行錯誤の日々
すでに海外などでは自然由来の発電について実験している事例もあり、
実際に装置を輸入しテストしたりもしました。
しかし、電力がかなり微力だったり、発電をするための装置が長持ちしなかったりと、なかなかイメージするような明確なメリットが得られないでいました。
また、国内でも光合成回路による発電装置開発者の方とやりとりをさせていただき、テストもしました。
光合成回路による発電は、現時点では LED1個や腕時計が作動する程度の発電量のため、ワークショップなら有効ですが、今後に期待しています。
そのような試行錯誤を行う中で2019年、
偶然、展示会でニソールの田崎さんと出会い、
田崎さんの開発されている電極は、海外の装置における弱点を見事にクリアしていることに驚き、一緒に進みたい!と、お声がけさせていただき、共同開発に至りました。
botanical light-植物発電- 誕生!
こうして、二ソールさんの技術と、
グリーンディスプレイが日頃植物を育てているノウハウ、
またイルミネーション演出で培われた光の技術を合わせて、
botanical light-植物発電-は誕生しました。
共同開発をする中でも、何度も試作品をつくり、数値を測り、改良を行い・・・
試行錯誤を繰り返す中で、
植物のメンテナンスが豊かな土壌を作り、そこから光(電力)が持続的に収穫できるようになりました。
2021年の5月に初めてグリーンディスプレイの展示会でお披露目となり、
電力や電池を使わずに光が灯る様子をご覧いただいた方々は、とても驚くと共に、
その可能性に目を輝かせていただけたことは大変喜ばしいことでした。
植物を元気に育てることで電気エネルギーになる植物発電は、植物のお世話にもより気持ちが入ります。
「もっとお水ほしいかな??」「元気に育ってるね〜」と、
botanical lightと共存する植物が可愛がられている風景は、ほっこりします。
botanical lightは、植物のある空間に光を灯し、賑わいを演出するだけではなく、
いずれは、緊急時の非常電源としての安心も世界中の人に提供できるような
唯一無二の存在になっていけるよう、引き続き開発を続けたいと思っています。
みなさまも、botanical light-植物発電-の今後をぜひ見守っていてくださいね。
botanical lightについて詳細はこちら
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