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入社1年目のオチャノキ研修レポート!

こんにちは!入社1年目のハシモトです。

先日グリーンディスプレイで行っているオチャノキプロジェクトへの知識を深めるために、静岡県の掛川市に行ってきました。

オチャノキプロジェクトについてはこちら↓


実際に茶園を訪れて学んだことや感じたことをお伝えします!



3つの茶園に訪問

茶畑の後はバラ園に🌹

最初に訪れた茶園は現在更地になっています。掘り起こされたお茶の木はディスプレイなどに活用し、茶産業として役目を終えたお茶の木に新たな価値を与えています。
オチャノキプロジェクトの最終目的として価値づくり以外にも、更地になった土地の新たな活用方法を見つけ出すお手伝いも行なっております。

こちらの茶園は後にバラ園になることをお聞きし、想像が膨らみました✨
バラ園になった姿を見られることにワクワクしています。

2023/04/19 
昨年までは使用されなくなったお茶の木が広がっていました。
2024/04/25
現在更地となり今後バラ園になる予定です。

近隣の方に茶畑の現状や問題などのお話を伺うことができました。お話を通して地域の歴史や文化を維持しつつ、新たな価値を与えることができればと感じました。


成長したお茶の木の姿に驚き!

次に訪れた茶園は、オチャノキプロジェクト当初からお世話になっている茶園です。

現在の茶園の状態

プロジェクトを始めた当初は成長したお茶の木がびっしりでした。そこに手を加えて数年かけて歩けるまでの道を作りました。

大きく成長したお茶の木

本来であれば綺麗に整えられたお茶の木のはずが、背丈を優に超える大きく成長したお茶の木がいくつもありました。ここまでの大きさのものは日本で数十本しかないという話が興味深かったです。

大きく成長したお茶の木は農家の方々にとって、役目を終えたお茶の木という存在になっています。しかし考えを変えることで、紆余曲折したオチャノキの姿に新たな価値を感じ、それに賛同してくださる方もいらっしゃることがわかりました。私たちはそれらの価値を⽣み出すための道筋を作ってあげる必要があることを学びました。

茶畑に生えていた桐の木の伐採

桐の木を伐採している様子

茶畑の隣に大きく成長した桐の木がありました。桐の木が現在より更に成長して、道などにはみ出ないようにするために伐採作業を行いました。自然に植っている木を切る経験は初めてでしたが、柔らかい木だったので切りやすかったです。

伐採した桐の木

伐採した桐の木の活用方法も考えていきたいです。

新たな場へと進化

最後に訪れた茶園もプロジェクト開始当初からお世話になっています。
ap bank fes'18でこちらの茶園のお茶の木を活用しました。
この茶畑の持ち主の方は栗農家さんで、更地になった茶畑は現在新たに栗畑となっています。

栗畑となった茶園

実際に農家さんにお話を伺うと、現在地元のうなぎパイで有名な春華堂の栗プロジェクトにも参加していると仰っていました。
この栗プロジェクトの担当者の方は、オチャノキプロジェクトと関わりのある方で、実際に茶園に足を運んでくださったことをきっかけに更に人と自然の取り組みなどに興味を持ってくださいました。
このことをきっかけに、栗プロジェクトの一員のなられたとお話しており、ご縁と繋がりがあり嬉しく思いました。

地元愛や未来へと文化を繋いでいきたいという想いが伝わってきました。使われなくなった茶畑から栗畑へと新たな場所へ進化し、これまでのプロジェクトの軌跡を感じることができました。


NPO法人の方にお話を伺いました

茶畑の訪問後、現在の里山の状況を学ぶためにお話を伺いました。
お話をしてくださった方は、掘り起こしたお茶の木の管理を委託しています。

里山の現状

管理を始めた山の状態

実際に管理を始めた里山の様子を見学させていただきました。

現在の里山は管理が行き届いておらず、木々が放置されている状況が続いています。

⾥⼭を⾒た第⼀印象は、正直他の⼭との違いが分からず、何が問題なのかさっぱり分かりませんでした。しかし話を聞けば聞くほど、⼭の危険性や問題点が分かってきました。

それは、間伐作業を行う際に厄介な存在となってくる藤蔓の存在です。

なんで藤蔓が厄介な存在なの?

例えば間伐作業を⾏う際に藤蔓が巻き付いていることで、倒したい⽅向に倒れず、残しておくはずの⽊を巻き込んで傷つけてしまったり、⼈々の事故に繋がったりすることがわかりました。また藤蔓が巻き付くことで⽊の成⻑を邪魔し、⾬などで⽔分を含んだ藤蔓によって重くて折れてしまう枝などがあるそうです。

木に藤蔓が巻き付いている状態

このように藤蔓は農林関係の⽅達にとって邪魔な存在だとわかります。私たちはそんな負の存在である藤蔓から価値を⽣み出していく必要があることを感じました。


私たちに出来ることとは

管理されている里山を見学した際に、伐採された木々がありました。

実際に伐採された木々

地元の⼈にとっては⾝近にあるただの資材でも、都市になると貴重な資材であるというお話しをされていました。

私たちにとって⾮⽇常のものに価値を⾒出し、可能性につなげる取り組みが、⾥⼭と都市を循環させていくと思いました。⾥⼭の資材は⾒れば⾒るほどユニークな形やダイナミックな形のものもありました。

研修を通して

地元の方たちと交流をすることで、地域の現状や問題点などを生で感じることができました。
また⾥⼭を管理することにより、⾃然環境、⽣態系維持、地域活性化など様々な効果が期待されるので、私たちにもできることはあるのかを考え、残すべき⽂化や伝統、環境は残しながら、新たな価値を⾒つけ出すことが私たちの重要な役⽬だとわかりました。

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