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ホテルビジネスについて

こんばんは。
今回は、私の専門的な領域のホテルビジネスについてノートします。
外資系4大ホテルチェーンの高級ホテルで5年ほか、カナダで2年ホスピタリティビジネスを学習してきたのでそこそこの知識はあると思います。
本格的に書くと本が数本出来上がるくらいかけるのですが、
ここでは、ホテルビジネスの基本だけ書いていきます。
しかし少々難しいので、最後まで理解できれば、ホテルに詳しい人の仲間入りです。

ここでは主に3つの内容をまとめてノートします。

・ホテルビジネスの形態
・ホテルビジネスビジネスの売上について
・ホテルビジネスに関わる職種

1.ホテルビジネスの形態

ホテルはホテル名が会社のようなイメージがありますが、
ほとんどホテル名=株式会社ホテル名みたいなことはあまりありません。
(もちろん、例外はあります。)

例えば、ウェスティン都ホテル京都は 株式会社ウェスティンホテルでも都ホテルでもありません。法人名義は株式会社近鉄・都ホテルズです。ANAインターコンチネンタルホテル東京は全日本空輪株式会社でもありませんし、IHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社でもありません(グループ会社という扱いです。) ※ご参考まで

理由は簡単で、ホテルには3つのステークホルダーが存在します。
・ブランド名
・オーナー
・運営会社

フランチャイズの場合、オーナーが所有しているホテルをフランチャイザー(ブランドの権利保有者)にブランド名の使用許可(通常は有料)を頂いて運営しているということです。
なぜこういったことになっているかですが、すごく簡単にいうと、ブランドがあると集客しやすいからです。
その他いろいろメリットはあります(もちろんデメリットもあります)が、論文レベルなので割愛します。

フランチャイズの仕組みを知りたい方はこちらをどうぞ。

地方の有力者がホテルを持っていてフランチャイズも必要ない場合はブランドを借りる必要もないですし、小規模ホテルや旅館はオーナー=運営会社のところも多いですね。

2.ホテルビジネスビジネスの売上について

ホテルビジネスの売り上げは大きく3つの部門で構成されています。
・宿泊部門
・料飲部門
・宴会部門

宿泊部門
ホテルの宿泊料金による売上です。
宿泊料金とはいっても実は多岐にわたります。
個人の宿泊料金、団体旅行の宿泊料金、宿泊関連のサービス料金、ポーター料金など一つではありません。

料飲部門
一般的には
レストランやインルームダイニングの料金です。
もちろん、こちらもケーキの販売など山ほど例外あります。

宴会部門
宴会の料金、会議の料金、バンケットルームの貸出料金、ウェディングの料金などです。
こちらはあまり例外はありません。

大規模なホテルであれば、上記3つの部門すべて売上がありますが、
中規模ホテルのであれば、宿泊+レストランのところもありますし、
ビジネスホテルであれば、宿泊部門だけです。
一見、3つの部門すべて売上あるほうが儲かるのではと思われるかもしれませんが、コストを考えるとそうでもないですよ。

・ホテルビジネスに関わる職種

ホテルビジネスに関わる職種についてですが、
フロント、レストラン、バックオフィスで働いたことありますが、かなり職種やジョブタイトルが多いです。
特定のホテル独自のジョブタイトルもありますし、ナニコレみたいなのも時々あります。

宿泊部門:フロント、ベル、ドア、コンシェルジュ、リザベーション、リベニューマネージャー、ハウスキーピングなど、横文字の職種が多いですね。
料飲部門:レセプション、ソムリエ、シェフ、スーシェフ、パティシエ、パティスリー、クック、ディッシュウオッシャーなどこちらも横文字の職種が多いですね。
宴会部門:(バンケット)サービス、ウェディングプランナー、バンケットマネージャー、法人営業、宴会営業、婚礼営業など。
施設部門:施設を管理する人達です。施設管理、防災警備担当、衛生担当など、ITインフラも含んだりします。大規模ホテルの場合、専属でいないとトラブルが起きた際は大変なことになります。
購買部門:購買(食品の購買、食器、調度品、部屋のアメニティの購入など幅広くする人もいれば、専門的にする人もいます。食料品の仕入れが目利きや味見など最も腕と知識と経験とコネが必要です。)
管理部門:経理、財務、人事、総務、労務など、こちらは一般企業と同じですね。

もっとも知りたい方はこちらへどうぞ。

売り上げは3つの部門ですが、売上をあげるためにはそれを支える部門が必要なので、非常に多くの職種が必要なんですよ。
そして、上記の部門ををまとめるのがホテルマネージャー、支配人(総支配人)です。大変ですね。

ホテルの入社時のオリエンテーションでは、こういった内容を説明するのですが、事前知識がないと難しいとおもいますし、教える人が上手でないと理解がすすまないところでもあります。

旅行でホテルや旅館に宿泊する際にホテルビジネスの業態、売上構成、仕事を考えるとおもしろいと思いますし、何か発見することもあるかとおもいますので、今後の参考にしてみてください。

ご覧いただき、ありがとうございました。

                            話が難しいとねむくなりますね。 

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