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ふと思うこと 18 「引き算する」

「引き算」という言葉、マスタリングでEQ調整する時に良く聞きます。

足りない所を足していくのではなく、出すぎた所を削っていくという理解ですが有用な方法です。

どんな仕事にも同じような事がある気がします。そして時にはこう言った思考が必要な時があります。

例えば、アレンジにおいても音を削っていくという作業が必要な時があります。

必要な音を残し周りを削っていく。

究極、アカペラはメロディーのみで表現し、ジャズのアドリブはフレーズでコード進行やハーモニーを感じさせるよう考えていると思います。

実際にはアカペラであってもコード進行やベースライン、ハーモニーは存在しているし、アドリブにも本来の譜面に対するその時のアプローチと言うものが存在すると思います。

ファミコンの音楽も三声+ノイズでした。音自体も引き算と言えるかも知れません。

ただこれらの引き算した部分は分かる人や作曲者、演奏者の頭の中にあってリスナーには形になっている部分が届く。

リスナーはシンプルな形が届くのでにその形になった部分をよりダイレクトに感じる、そして引き算された部分をリスナーはそれぞれイメージして補正していく。

それゆえに印象の幅が広くなったり、個性的だと感じる部分もある様な気がします。

引き算していく。すると表現される形はシンプルになっていく。

でも受け手の世界は広がっていく。

難しい事ですが、そう言う発想を持って実践してみるのも時には良い気がします。

飛躍してしまいますが、断捨離も同じ様な事かも知れません。

まず身の回りを引き算してみる。

部屋を片付けるのも発想につながっていくような気もします。

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