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2021年 面白かった漫画たち

気がつけばあっという間に12月。
クリスマスが終わったと同時にやってくる年末年始という大波に毎年アップアップしているので、忘れないうちに今年読んで面白かった漫画の記録をつけておこうと思う。

ちなみに、2021年発売したものではなくて、2021年私が読んだものの中から選びました。

と言いつつ、「姫と騎士たち」は2020年12月に発売されているので、厳密に言えば読んだのは2020年だけど…。
前々から「この作者さん天才じゃないかな!?」と思っていたけど、コミックスでまとめて読むと、「うん、やっぱ天才…」と実感した。


「姫と騎士たち」は簡単に言えば、漫画サークルの「姫」が、サークルに新しく入ってきた塩さんという女性に出会って、少しずつ変わっていくお話。また、姫たちの影響を受け、サークルの男性陣にも変化が起こる、というストーリー。
SNSで話題になった漫画って、単行本化すると、あれ?なんだか良さが消えちゃったなって思うことがたまにあるんだけど、この漫画はまとめて読むことで真価を発揮するタイプだなあと思う。
あとがきに、「登場人物全員が主人公であって欲しい」と書かれているけど、本当に姫たちだけでなく、サークル全員にスポットが当たっていて、そしてみんなとても愛おしい。
ちなみに私は会長が大好き。「サークルのメンバー 基本推せる」ってセリフがもう推せる。


この漫画家さんの漫画は、女性の情念ドロドロ系が多いな〜と思ったんだけど(もちろんそちらも好き)、この「いつも憂き世に〜」はそれとは少し違ったタイプの漫画で、肩の力を抜いて読めるのでとても良かった。

長く同棲をしているカップルのほのぼの日常漫画なんだけど、アホだなーって笑って、あるあるって共感して、そして少しだけせつなくなる。そんな漫画だった。
日常が永遠に続くわけないけれど、どうか永遠に続きますようにという祈り。
『なんてことない景色なのに時々泣きそうになるくらい神々しくみえるよ君のこと』
というタイトルを読んで心臓がきゅうってなった。

宮崎夏次系さんの短編集をいくつか読んだことがあるけれど、その時は「私は好きだけど、万人受けしなさそうな雰囲気の漫画だな」と思った。いや、私は好きだけど。
「ブンちゃん」が話題になっていると知って、読んでみて少し驚いた。
この人らしい雰囲気は残しつつ、すごく読みやすくて共感力の高い漫画だったから。(なんだか偉そうですみません…)
「ブンちゃん」は、「恋に堕ちた人間の狂気」を描いた漫画だと思う。一巻では、ブンちゃんだけにその狂気を感じたのが、巻を追うごとに、シモジも、三舟さんも、その狂気の中にいることがわかって、どんどんブンちゃんのキャラが薄まっていく。
そしてその狂気に巻き込まれてしまった、暴走ニンニク豆腐さんが、「人間に恋愛感情を持てない」キャラである所も面白い。
話の先が全く読めないので、今後の展開が楽しみ。

集めていて、今一番続きが気になるのは、

この漫画。
夫婦という関係の、危うさ、息苦しさ、そして女性の老いを真正面から捉えた漫画だと思う。
私は「おかめ日和」からの入江喜和のファンだけれど、本当にこの人が描く主人公は秀逸だなと思う。その辺にいそう、でも実は絶対にいない。そんな魅力ある主人公たちがすごく好き。
どんな展開になってもいいけれど、ゆりあさんには絶対に幸せになってほしい。



2021年、面白かった漫画たちはこんな感じでした。
あ、あと「亜人」の最終巻とても良かった!!










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