インプットとアウトプットの正しい循環は、唯一無二の講師力になる

たくさん勉強して 資格やスキルは身についたはずなのに
いくら学んでも自信が出ない・・・
講師になるのはもう少し先かな・・・
やっぱり次はこっちも勉強してみようかな・・・
そんな方こそ、インプットとアウトプットのサイクルが必要です。


講師になるために、まずすること=インプット

何かを教えたい!と思ったら、多くの方は
・スクールに通う
・通信教育やオンライン講座で勉強する
・資格を取得する
といった具合に、勉強=インプットを始めます。

知識や資格を得ることは、自分の充実感や自信にもなり
知的好奇心の高い方、向上心のある方は、
もっと学びたい!と感じること自体、自然なことです。

私も6年間、ごはん、おやつ、食育のお話、常備菜、おにぎりetc...
様々な講座受講~試験合格しているので気持ちはすごくよくわかるし、
実際それが必要な時期はきっとある。

でも、真面目で、慎重なタイプの方ほど
インプット>>>>>>>>>>>>>アウトプット
の構図になってしまいがちなんです。

インプットに偏りすぎて、
学んだことを披露する場がなさすぎると、
どんな思考に陥るのでしょうか。

アウトプットができない理由

アウトプットができない理由はいくつか考えられますが
私の生徒さんや後輩講師に多いもの、私自身の経験ではこれらが多いです。

・まだまだ人に教えるほどの知識が持てていない

・実際にどうやって誰にアウトプットすればいいかわからない

・いろんな資格を取りすぎて、何を伝えたいのかわからない

・時間やお金がなくて、アウトプットする余裕がない

確かに・・・全くの未経験から講師を目指す場合(私もそうでした)
「自分のような新参者が、人様にものを教えるなんて100年はやーいっ!」
的思考になってしまうのはすごくわかるし

「やってみたいのはやまやまだけど、急にレッスンするのは重いし忙しくてできないよ。集客とか別の問題も発生するし。何を誰に伝えればいい?」
って現実的になってしまう気持ちもわかります。

そういう方ほど、「アウトプット」することを
大真面目に考えすぎているんです。
なにも、「アウトプット」=「自分でレッスンをやってみる」まで
飛躍することはない。

明日からできるアウトプットから小さく始めて、
(二の足ではなく)段階を踏むことが極めて大切!なんです!


アウトプット=自分の感動をシェアする感覚です。

アウトプットのやり方

では、何をどこからやっていく??

①インプットしたものをそのまま出す

これは、習ったことをオウムのように
・自分の口に出して言ってみる
・全く同じようにやってみる
・日記やノートに書き出してみる

自己完結型でOK!独り言でOK!
まずは、学んだことを自分自身により定着させるために
セルフアウトプットをしてみましょう。
(子供の勉強や、生活習慣のしつけでも私はよくやっています)

②インサイダー(身内、内部の人)に説明

次にこれを、メールでもLINEでも電話でも、
食事中でもお風呂の中でもいいので、
家族や友達に気楽に説明してみてください。
あのさー、この前習ったんだけどね?みたいな伝聞でOK。
もしかしたら、そこで思わぬ質問をされるかもしれない。
これが、あなたの講座にのちのち深みを増すポイント。
素朴な疑問でも、難しい問いでも、必ず全てメモしておきましょう。

この①②を繰り返すだけでも、
実はあなたは、お金も時間もかけずに、
インプットとアウトプットを繰り返しているんです。

③アウトサイダー(第三者)に説明

学んだことを、より「講座」=「人にお金を支払っていただくサービス」に引き上げる形で伝える、教えるためには
身内ではなく、初対面の人や第三者的立場の人に向けて
教えてみる、伝えてみることが大切です。

なぜなら
こういった相手とは「共通言語」が少ないから。
別に説明しなくても伝わる言葉が少ない、ということは
あなたが伝えたい講座の、さりげない用語や概念から
相手に伝わるように、工夫して届ける必要があります。
ここは、インプットした内容をそのまま伝えるだけでは
太刀打ちできないはず。

いかに、相手が飽きないように、相手の理解に繋がる話ができるか
自分の学んだことを総動員して、
あなたのフィルターを通して伝える、という過程が発生する
からこそ
第三者に伝えることで、講座内容が洗練されていきます。

丁寧にアウトプットすると、何が得られる?

こうやって段階を踏んで、アウトプットすると、
あれ?アウトプットに偏りがちじゃない?って感じますか?

いいえ!アウトプットこそ、唯一無二のインプットなんです。(大声)

①インプットした内容の理解度=再インプット

アウトプットをするということは、
「自分がどれだけ学んだことを真に理解しているか」の自己確認
です。
あれ?わかったつもりだったのに、説明すると自信がなくなる、
質問されるとあやふやになる・・・
そうしたら、その曖昧な箇所をもう一度学び直せばいいんです。
闇雲にあれこれ勉強するより効率的だし、自信につながると思いませんか?

②理解した内容を伝えるときに必要な語彙力、表現力

先ほど説明した通り、教わったことを人に伝えようとすると、
例え内容は人の作ったものであっても、
あなたがそれを伝えようとする時点で、あなたにしかない言葉で
あなたオリジナルの表情や表現で、アウトプットされることになります。
なぜなら、あなたは世界で1人きりだから。

だから、同じものを習っても、それを伝える人によって
どんな言葉の選び方をするのか、どんな比喩を使うのか、
笑いを交えるのか、落ち着いて淡々と話すのか、多種多様。

無意識的に自分が用いる語彙やフレーズは自分の個性と認識できますし、
言いたいのに出てこない言葉が多かったら、語彙力強化しよう!という
次の課題にも気づけますね。

③聞き手のリアクションや空気感

自分としてはわかりやすい説明をしたつもりなのに、
相手が「??」って顔をしていたり、
思っている以上に反応がよかったり。
そもそもリアクションしにくい空気を作っていないか?
想定とは異なる、生の感想を得ることができます。
こればかりは、100回ひとりで練習してもわからない。
視野を広げて、相手にとってわかりやすいか、面白いかを確認。
受け手のニーズを知ることにも繋がります。

④「私が」一番伝えたいことに気づける=自分軸発見

このように、アウトプットをする過程で、あなたらしさは
にじみ出てくるものだし、練習することもできる。
そんなときに、学んだ中で「あなたはいったい何を伝えたい?」
「どこを生徒さんに理解してほしい?」「それはなぜ?」
という、あなたの「講師としての軸」を掘り下げることに直結するんです。

誰かの受け売りでも、そこから何を抽出するか。
あなた自身が自覚すれば、講師としての迷いがなくなったり
自信をもって前に進む準備ができます。

資格講師は、このプロセスを踏まないと、
「おんなじこと教えてる人、全国にいるしなあ・・・」っていう
自信のなさからずっと抜け出せなくなってしまう。

それは、もったいない!

アウトプットの後に必要なもの

それは丁寧なフィードバックです。
アウトプットとセットで重要。

ただ褒めるだけ、ただけなすだけでは成長がない。
純粋に生徒としてどう感じるか、という視点だけでなく
講師としての視点では、どうブラッシュアップできるのか
具体的に、正直かつ的確にアドバイスしてもらうことで
アウトプット後に返ってくるものが二倍にも、三倍にもなる。
そのためには、ちょろっと話しただけでは判断しきれないし
話し手と聞き手の間に遠慮があっては、
次の着実な一歩に繋がりにくくなります。

安心して「失敗できる」第三者の存在

だから、私は作りました。
失敗しても笑われないし、学びが得られるアウトプットの場所。
2月開講の講師向け会話力講座の中で、
あらゆる超実践的な「ロープレ」の場を設けています。
グループレッスンも、個別セッションでも、
本番さながらの講座を開いてみてもらって
説明力だけでなく、講座の内容とか、言葉選びとか
私のこれまでの経験を活かし、客観的に。
あなたの良さを伸ばせるようなアドバイスをさせていただきます。

良質なインプットとアウトプットを循環させることで
あなたがまず、あなた自身を信じて、好きになってほしい。
第三者の意見があれば、意外と自分を肯定できたりするんです。

って書きながら、私は本当に、学ぶことと教えることが大好きなんだなと
私自身がアウトプット&インプットを体験しているところです。

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