型の踊り
自由ってなんだ?
バレエのレッスンは、基本的に同じことの繰り返し。プリエといって屈伸運動からスタートする。相撲の四股のようなもの。
話は脱線してしまうが、相撲とバレエは、全く別の動き見えるが、よく似ていると私は思っている。柔軟性や、バランスのとり方など。
バレエを始めた当初、自分の身体なのに全然思うように動かせない。傍から見たら、とても簡単そうな動きでも「見る」と「やる」では全く違う。
「バレエは型の踊り」とどこかで聞いたことがあったが、本当にそう。頭で理解していてもそう簡単には動けるようにならない。そのため。型の動きと一致させるように繰り返し繰り返し練習する。
そこに自由がなんてない。とほほ・・・。
あれれ?楽しいだけのバレエから、数カ月後少し変わってきたぞ。できなすぎてイライラしたり、悲しくなったり。
だからこそ、すこーーしだけできた時には、叫びたくなるくらい嬉しかった。でも次の瞬間次の動きにつまずき、あっという間に撃沈・・・。
はい、そうでした。
私のダンス道は、始まったばかり。
それでもステージに立つダンサーは、みんなこの道を通ってきたのかと思うと、なんだか少し近づけた感じがして嬉しかった。
1つ2つと動きを身に着け、それがつながってステップとなり、その先に踊りがある。
ステージは、とても自由で楽しそうに見えていたけど、自由に楽しそうに見せていたのだと気づく。
今思えば、当たり前、ステージにはたくさんの決まりごとがあるのだけど、それは、お客様に最高のパフォーマンスを魅せるため。そのためにダンサーは動きを洗練させ、一番美しいく動けるよう準備する。
その先に、振りがつき、表現がある。
「感じたように動け」という言葉もあるけど、でもコレは型が身についてこそ。
バレエを通して制限の中に自由があことを知りました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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