核兵器とジェンダー 「社会はこうなっている」と思う気持ちの陰謀論

タイトルのまんまです。
反核団体が「ジェンダーと核兵器」という偏見まみれのアニメーションを作っていたので、感想です

 まず、テーマが広すぎる。女性問題と核兵器の問題、戦争の問題と、反原発運動が混然一体となってグチャグチャになっている。「昔は恐ろしい時代で、今は恵まれた時代」というのも何かしらの偏見だし、社会に対する理解が決定的に足りない。
 歴史観、社会観に致命的な偏見。「心優しい女性が政治に関与すればよい世の中になる」という、無理解のせいで、全く社会観がずれている。
 (小池百合子氏になって、東京から差別はなくなりそうか?そんなことはない)

 平和について語るだけならエンターテイメントとして、ちゃんと完成した作品があるので、MGS Peace Walkerを見ればいいと思う

多分、これくらい完成度高くないと説得力ないと思う

 なぜ、戦争と男性性が結び付けられるのか、とも言えば、なぜ、「戦争時にはリベラルのような理性主義から、男根主義と保守主義に至るのか」という問いにはこれを読んだらよい。

 なぜ、「学歴の低い人こそがナチスを支持したのか」という仕組みが丁寧に書かれている。こういう本をちゃんと読んだらいい。
 空気を読んで、それっぽいことを言って褒められるのを、「研究」とは言わない。

↑簡易版

 あとは、社会学の基本として、法実証主義を学んだらよい。古典的な法学、帝王学として、韓非子とかかな?

 あと、法実証主義の入門として、できればこれ。
 難しめだけど


戦争の経緯なら、これを見たらよい。
日本の近現代史、日本がなぜ戦争につっこみ、泥沼化していたったのかも理解が足りない。

難しいテーマを簡単な切り口で扱おうとして、陰謀論的になっている。
「そうだ、全て女性差別が原因だったんだ!」という簡単な切り口で解決できるほど社会は簡単にできていない。
 なぜ、女性が保守主義に走るのか、小野田紀美、杉田水脈、櫻井よしこなんかは女性の保守派、タカ派である。保守派の集会のような雑誌、「正論」なんかは編集長は女性である。
 なぜ、ここに至って、女性は保守主義に走り、男らしさを求めるのか、その論考が決定的に足りない。

 結論から言えば、「難しい学問を算数を使って解こうとせず、コツコツと勉強を進めたらよい」というのが感想である。
 説得力あることを言いたいならちゃんと勉強しないとね

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