日本の滅び 二度目の敗戦

なんとなく書いてるだけだが、恐らく安倍氏の死は現代日本の滅びだったのだろ、と思う(まぁ、滅んでくれてよかったのだが)

アベノミクス時代については下記のように書いている

そもそも、アベノミクス以前、日本には長い長い不況があった。高度経済を経験した国が直面するデフレーション不況である。
日本も田中角栄時代以後のデフレーション不況にまだ苦しんでいたのだ。

また、台頭する中国などを日本が恐れていた。ちなみに当時は日本はGDP第二位の経済大国で、中国に追い抜かれることを日本の経営者、特に日経などは恐れていたのである。

そこで、日本の経営者が準備したものが、コレ

データや新事業、新技術とか、そんなものではない。気合である

この気合の力で不況を乗り切ろうとした結果、新入社員の数は大きく減った、(所得を増やし、家族の数を増やすことが解決策だったのだが、後の祭りである)ちなみに、この組織文化を推し進めたした王将の社長はヤクザに暗殺されている

私もゆとり世代だったので、似たような研修を受けたことはある。これは当時のブームだったのだ。

不況を気合で乗り切ろうとした、色んな各社の惨状を見て、新卒社員たちはブラック企業を恐れた。そこで誕生したのがポピュリスト、安倍晋三であった。

安倍晋三を生んだのは、「気合によって、ひたすら不況と戦わされるかわいそうな社員」と、「それに突っ込まれるのが嫌な新人会社員」であった。
安倍晋三は「アベノミクス」を掲げ、”異次元的”とも称される量の超金融緩和を行った。しかし、アベノミクスは失敗する。企業所得を上げるのに必要なものは有効需要。要するに市場の物を買う大衆の懐であるが、安倍氏お抱えの経済学者、高橋洋一氏が、最低賃金の上昇を「左翼的」と断固として拒否したからである。
 私が思うにこれが決定だとなり、所得の向上どころか、インフレーションも起こすことはできず、アベノミクスは失敗した。

そして、安倍晋三はネット右翼と手を組み、ネット右翼によって殺されるのであるが。

第二次大戦末期とあまりに酷似した状況 日本の終わり

私の記憶にある新人時代、安倍時代とはこういうものであるのだが、これにあまりにも酷似した状況がある。
大日本帝国の末期時代である。

・不況からの貧困
・ポピュリズムの台頭
・ポピュリストが戦争を煽る
・メチャクチャな絶叫集会で、気合で乗り切ろうとする
・破綻

大日本帝国末期の状況については以下の記事に詳しい

デフレーション不況と、貧困に至る、東北出身者(私も東北民である)気合で特攻する会社、ポピュリストの台頭と破滅。
正直、第二次世界大戦の末期の日本と非常に酷似している。

そして、日本は移民を受け入れ、経済が順調に回復し始めた。

と同時に、恐らく大和民族単一国家の幻想と旧帝国の復活は完全になくなったのである。

追記、よく考えれば

よく考えれば、アベノミクスを否定した人は、右翼に袋叩き似合っていた。そんなところも似ている

(アベノミクスの理論はケインズ経済学の「呼び水」理論と全く同じである。要するに企業の内部留保が極めて高く、この無限の貯蓄への欲望が(流動性のわな)デフレを引き起こしているために、政府主導で、財政出動をすれば、投資家もつられて内部留保を吐き出す、という経済恐慌の脱出理論である。恐らくこれ自体は正しい)

しかし、アベノミクスは思ったような成果を出せず、円を非常に安くし、更に、ため込んだ海外純資産も投資に回らなかったのである。

アベノミクスが賃金を上げていないことは明らかだったが、安倍氏の支持者は「アベノミクスに反対する奴は左翼」と攻撃を始めたのだ。 これに現実を直視できない安倍氏が改ざんや捏造した統計データで満足してしまった。

これは正しく、彼らが大好きだった大日本帝国末期の、近衛文麿内閣のリーダーシップに欠けた、ポピュリストが、過激な政策を採用し続ける愚行と、 現場の員数主義によるデータの改ざんであった。 正に、大日本帝国が滅んだ理由と全く同じである。

アベノミクスの失敗は、まさに「失敗の本質」と全く同じものであった。

こういう現象は洋の東西問わず起きる物らしい

私が経験したのは、恐らく一国の滅びのようなものなのだと思う。

まぁ、滅んでくれてよかったがね!

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