29歳でヒッチハイクをした話 第二話

ヒッチハイクをする上でホワイトボードが必要だと考え、ドンキで購入。ありがたいことにペンもついていた。ホワイトボードと数枚の着替え、その他何かしらを持ち外に出た。
とりあえずSAがあるところまで歩こうと思った。そこから誰かしら乗せてくれると思っていた。しかし一向に入口が見つからない。そう、SAは高速道路の中にあることがほとんどで
徒歩ではではほぼ入れないのだ。私は29歳にして初めてそのことを知った。(衝撃)
なので高速道路に入る前の信号で、拾ってくれる人を探し始めた。「京都まで乗せてくれる人」と書いたホワイトボードを空高く上げた。何となくすぐ行ける気がしていたが、待てど待てど誰も止まってくれない。「やり方これであってるのか?そもそもヒッチハイクってやって良いんだよな?」僕の中で様々な疑問が浮かぶ。他にどうすれば良いかもわからないので、炎天下の中腕を伸ばし続けた。そんなことを一時間ほどしていると、数メートル先で止まった車から一人の男が降りてきた。大学生くらいだろうか。彼は何か面白いモノを見つけたかのようにニヤッとしてこう言う。「ヒッチハイクですか?乗ります?」私は反射的に「はい!」と答えていた。つづく

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