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公務員試験受けまくり(1987年)

高校3年生になる直前のこと(1987年)。

隣町の高校に通う中学時代の同級生が「大学受験の滑り止めに公務員試験受けようと思っている」と告げられた。

「うちは貧乏なんだから、私立大学進学はダメよ」とかねてから母に言われていたし、検討してみることとした。

調べてみると、公務員試験のうち一次試験は「一般教養試験」と「適性試験」で構成されていることがわかった。

このうち、一般教養試験は、普通科課程で習う学習内容と重なる部分が多い。

3年生になり、もっぱら商業科棟で開催される月1回程度の公務員模擬試験を受け始めた。

その都度全国ランキングが発表されるのでモチベーションアップにもつながった。

そのうち、地元の役場に採用枠があるとの情報が流れると、この頃には親はすっかりその気になっていた。稼業を継ぐことより家にいてほしいということか。

並行して、国家公務員Ⅲ種試験や裁判所職員初級試験、防衛庁職員試験なども願書提出時期となり、地元役場と同様に出願した。

国家公務員Ⅲ種試験は2次試験も合格したが、その合格通知が届くと同時に、自宅に社会保険庁(当時)から合格のお祝いと兼ねて、面接試験の案内があった(確か電話で)。

もし採用されていたら、その後の年金記録問題(2007年)の渦中にさらされていたかもしれない。

裁判所職員初級試験も合格し、このときは関心もあったため、面接試験に足を運んだ。

しかし、地元役場の2次試験前だったので、もし落ちたら採用してほしいと願った。

普通こんな態度は不採用必至なのだろうが、当時はバブル真っ最中で、公務員は不人気の時代。ぜひ一緒に働いてほしいと面接官に懇願されたほどだ。

その後、地元役場の2次試験(作文・体力測定・首長による面接)を経て、採用が決まった。

申し訳ないことに、公務員試験を薦めてくれたあのときの同級生は一次試験で不合格だった。

僕同様、国家公務員Ⅲ種試験に受かり、いまは九州中の職場を転々としている。

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