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ホントは内緒にしたいけど


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「鰻」


ですよ、皆さん


特になにかあったわけでもなく?

「鰻」を食べるなんて
随分贅沢な気もしますが…


「レザーEXCLUSIVE」


というチャンネルを全面的に
支えてくださる職人様一同の中の

”親方様”


に連れてきて頂きまして。



色々親身になって僕の話にも
耳を傾けて下さいます。

ホントになんというのか、

”造り手”の立場でありながら
すごく弊社の”ファン”でいてくださる方。

それが日々有り余るほど
伝わってくるんです。


”仕事をもらってる相手さんだから”

とか、
そういう枠を完全に超越していて
だから僕も普通に人生の先輩として
色んな相談や愚痴を聞いてもらうことも
多いんです。

まぁ…

この日もそんな感じでして


そしたら夜も遅かったのもあって

「飯でも行きますか!」

となりまして…

行きつけの鰻屋さんに。


僕は「うどん」とか「ラーメン」で
充分だし、
それでいいです!

って言うと

「俺が鰻食いたいんだけど
付き合ってくんないっすか?」

…と言う。


生粋の職人さんです、
もう50年を超えて歴史のある。

お国のお仕事も請け負うような
歴史と品格ある工房でして。


自分が何ら関係のない話も
僕らが窮地に立っているとなると

損得抜きで間に入ってきてくれまして
色々と力を貸して下さいます。

一円の得にもならないのに
まさに”損得抜き”で非効率です…。


今僕が大きな悩みを抱えている事を
すごく察してくれてて、
それでこの日の事がありました。


そうこう過ごしていたら…


このワッフルの詰め合わせが
お届けで来まして。

革職人のF様の奥様から?!

どうして??
と、思いつつお礼も兼ねて
電話をしまして。


実は、書いて良いものか
迷うんですが

この弊社が誇るレザー職人は
先日の「栃木イベント」にお子様も含め
家族で応援に来て下さいました。

栃木まで、です。

それも嬉しかったんですが、
ただでさえ毎日毎日製作や納期で
追い込まれているというのに…

その時、お子さんと触れ合ったり
奥様にも日頃の感謝を申し上げたりと
楽しい時間を束の間過ごしたのですが

その帰り…

奥様が病で緊急入院

と聞き、
ホントに数時間前に笑顔で
楽しい時間を過ごしたのに?!
嘘ですよね?!

という感じで。


この職人さん、
小さなお子様二人の面倒を見つつ
奥様の看病をしつつ…

レザー製品の納期に少しだけ
影響が出た

わけなんです。
もちろん、お客様にとっては
関係のない話だと重々承知しております。

それを奥様としては

”自分のせいで”

という思いだったようでして。

そのお詫びも込めて、という事で
この贈り物だったと聞きました。


奥様が緊急入院で
まだ幼稚園くらいの小さいお子さんを
2人抱えてですね?

そりゃ僕でも

”仕事どころじゃない”

と思うんです。
何を優先するか?の問題で。

それに普段からそれこそ
「嫌というほど」あらゆる状況で
助けてもらってるのは僕らの方で。

そんな時くらい多少お客様に
怒られようとも(すみません)
最大限にバックアップしたい!

という思い。

まさか迷惑被ったなんて
1mmも思っていない。


そういう「親方様」にあって、
こういうその直下を固める「職人」
なんですよ。

そんな職人さん、数多く接してきた中で
記憶にありませんしね。

まして、そんな期待もないし
想像もしていない。

むしろ、
口を開けば

「それは出来ない」
「他をあたれ」
「うちは無理」

というのが定説で。

もちろん無理を言うのは
僕の方なので
否定もできないんですけど…




皆さん。

弊社のレザー製品、どうですか?

僕はいつも皆さんに
自信を持ってオススメしています。

なぜか?


こういう人達が紡いでいるから


です。


わかってくれますよね?
こういう心の人が創り上げるもの、

絶対に間違いない


と思いませんか?

こういった接し方をして、
僕らをこんなに大事にしてくれる
職人たちがですよ?

40個あるリヤレジスター、
40個切断して40個復元する。

正直言って

「1つも失敗しない」

なんて嘘です。


じゃあ、そういう時一体どうするか?

それは裏側の話でもありますが、
皆様のお手元へ届くものというのは
間違いないものであるはずです。

日々たくさんのお礼を頂きます。
感動した、すごく嬉しい、
数々の有り難いお言葉を頂けています。

でも、
職人にそうした連絡は当然行きません。

僕らが全てお聞きして
僕らが全てその栄誉を頂きます。


まさしく日陰、
縁の下の力持ち


なわけです。

だけど、こうした職人がいなければ
レザーEXCLUSIVEだ~といくら叫ぼうが
何も出来ないわけです。


できることはひとつ。

こうした心に応え、
一人でも多くの人にその素晴らしさを
お伝えし、

結果、職人一同が潤うこと。


それに尽きると思っています。


毎日です。
「現品加工」もあります。

たったひとつのシフトブーツを
作るために裁断し、縫製し、
失敗すればやり直し…

という現実がすぐ真裏にあります。

こんな事本来打ち明けるのは
ルール違反な気もしますが…

同情を買うつもりありません。


1発勝負です!

失敗すれば容赦ありません。


そのリスクを考えたら?
もはやこんなこと

誰もやりません。



でも、
それじゃこんなに素晴らしい
「世界に一つ」
の物を手にする感動、

そういう高揚感とか素晴らしさを
知らない人ばっかりになっちゃいます。


職人とは、

僕の知る範囲ですが…


二言目には自分の能力を誇示します。
聞いてもないのに。

でもね?

革職人たち。

今まで何年間も接してきて
そんなひけらかし

一度もありません。



取りまとめのない文章で
だいぶ感情が入っちゃってますが…

ご容赦を。


あるブランドがひとつあって。

高い技術と経験を持つ職人がいて。


その作り手がそのブランドの
ファンだったとしたら?


そんなに強いことはない


と思って頂けますよね。

それがリアルにそうなわけです。
僕の責任も重いです。


僕らのブランドがあって、
それに後付で

「あんたのブランドでレザーやらせろ」

となったわけですよ。

「全力注ぐからやってみてくれよ」

と。


2~3度お断りしたんですよ…
当時そういう希望も持ってなくて。


でも今、

「職人」っていうものの
定義自体を根底から変えてくれるような
毎日があって。

今やもう弊社にとっては
欠かせないモノのひとつです。

一体これまで何人の大人が
声を張り上げて感動してくださる
光景に立ち会ったか?

それが全てを物語ります。


なかなか普段こういう
心の中を話すこともないんですが…


先日からの”親方様”からの励ましと、
今日の贈り物とその意図。

本当に感動しまして。


うちを支えてくれるみなさん。


いつも無理難題ばかり
思いついたことをそのまま
申し上げてすみません。

時に喧嘩腰で物を言って
すみません。

でも、僕はみんなが創り上げる
作品が大好きですよ。


みんなが取引先以前に
僕らのファンでいてくださるように、

僕もお客様以上にまず先に
みなさんの作品のファンです。

レザーを駆使し
ステッチを駆使し。

時にカーボンやピアノを織り交ぜ。


まだ誰も見たこと無いモノ


をこれからも一緒に
作っていきましょう。


そして、多くのクルマ好きに
大きな感動を与えていきましょう!

僕も死にものぐるいで
がんばります。


本当にありがとう、
感謝しています。

これから先も一緒に頑張りましょう!






END




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