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「~~さん、ほんまに英語の先生やったん?!」

下の娘の幼稚園時代は、概して平和だった。一番仲良くしてくださったお母さんは、おねーちゃんもおられ、幼稚園ママのお付き合いもスマート、家も近く、本当にお世話になった。

娘のお友達付き合いを考えると、女の子のお母さんとどんどん付き合いを広げる方がいいのだが、後で気付くのだが、これから幼稚園ママになられる方々、案外異性の子どもさんのお母さんとは、長く続くし、楽です。まず喧嘩をする心配が同性の子どもさんより少ない。ママ友と言うより自分の友達に結局なっているお母さんは、ほぼ異性のお子さんのお母さん。

この時もまさしくそうで、話の合うお母さんと色々話すと「英会話習いたいよね!」となり。一人は元客室乗務員(A)、一人はある幼児英会話教室の先生(Y)、一人は英語関係仕事はしていないが、KKDR(普通漢字で言う、4大学呼称)のある学部を首席卒業しているらしい(R)。
アルファベットは今後呼びやすいようにそれぞれ関連の英文字にした。(会社・大学の頭文字等)

4人の中でブランクがあっても一番実用英会話に慣れていたのは幼児教室のYだった。英会話の先生のコンタクト役も彼女、実際授業が始まっても彼女が一番話せた。大学時代のTOEICは730くらいだった、と言っていた。まぁ実際彼女無しでは先生と次回の約束とか、言いたいことを伝えるのも厳しく。そう、私もすっかり英語がしゃべれなくなってしまっていた。

Yは別に自慢したりする人ではなかったが、やっぱり私は英文科出だから、と言うのは自信を持っているように思えた。

私は、本当に教師時代の残りはこんなに無いのか、と言うくらい、もうあの時英語を話せなかった。はがゆかった。言いたいのだけど全然サッと出なく・・・。

元CAのAは「私ほんまに英会話苦手やねん~」と言っていたが、話せなくてCAになれへんと思うのだが、彼女もブランクか。正直たまに気に障ったのがR。Rはあんまり話せないが、「私は読み書きはできるんだけど、会話は~」って感じだった。確かにまともに先生と言いたいことが話せてたのは幼児教室Yだけで。

週1回の授業が何か月か経つと、もうお互いレベルもよく分かって。AとRはあまり話さないようにしていたかもだが、私はそういうのは、間違えて上達するものだ、って思っているから、おかしくてもどんどん発言していた。

それだけ回数も増えれば仲も良くなるが遠慮も無くなる。ある日、どうしてもこれ言いたい!とかなり無理かな~と思いながら授業内で自分の意見を英語で言った。確かにひどい英語だった思うが、そしたらRが・・・、

「ちょっと、~~さん、ほんまに英語の教師やったん?!」

とプッ、と笑ったのである!な、なんやそれ~~!で。

「じゃあRさん、今の正しい英語、言ってみてーや。」と私が言うと、「私は言えないことは言わないわ、ある程度言えるかなって用意して話し出さなきゃ。」

ほー、なんや、英会話への心構えまで話すんか・・、なんやそれは・・。

もう怒りが収まらない中、何日も悶々としたのを覚えている。

教師の時は、結局中学校内容であっても、同じテキストの内容を5クラスに教えるから、もちろんすぐに覚えてしまうし内容もきっちり入る。毎日英文暗記してガンガンにインプットしているのと全く同じ。あれが良かったんだろうと思う。言いたいことくらいはまぁまぁ言えた。多分私、あの時、全国の中学校の英語の定期テスト全部100点取れたと思う。(当たり前や!)

やはりそれが4年って大きなブランクだったのか・・・。

悶々とした日が続いたが、幼稚園のお迎えの時にいつも通り4人でおしゃべり、英語の話したり。
するとRが、「大学の入試後すぐに受けていたらきっと英検準1級も受かったんだけどね~、もったいないことしたわ、もう今は無理やわ~。」と。

ふ~~ん、英検か・・・。

中学校で3級、教師時代に2級。当時は準2級はなかった。そう次取るのは準1級。教師時代に何回か受けたが全然無理だった。

「皆は準1級あるの?」と私は聞いた。
皆一斉に首を振り。Yも準1級は持っていないと。

そうか・・・、私、この中で準1級一番乗りになったらえーんやな・・・。

「ふーん、皆そうなんや、私も無いわ、私狙おうっかな。」

「~~さん、教師やったのに準1級無いの?難しいもんなー。」とR。

「そうや、私、無いよ、せやし勉強するわ!」もうあまりその時は何も思わなかった。

絶対一番に取ってやる!!
それしか頭に無いので、もうここからは馬鹿にされてもあまり何も思わなかった。 (この頃ほんま元気やった・・・。)

1年くらい彼女らとの英会話が続いてから、卒園半年くらい前にお弁当持ちで幼稚園に娘が行く日が増えて。そう、昼から少し自由な時間ができるようになった。
息子はもう小学生。夢だった英会話教室に週1回通えることになった。その先生には結局途中抜けたりもしながら、今までお世話になっている。企業のcheckerも経験している日本在住25年の米先生。

やっと準1級合格と言う明確な目標ができた。その時に読んだ本で「2000時間勉強したら一定のレベルに行ける」と書いてあり、英語の勉強時間の記録も付け出した。一日三時間くらいを目標にしていた。

その時の私には準1級の勉強内容はとても難しかった。でも楽しかった、すごく楽しかった。私の英語へのほそーい道がまた光に向かってのび出した感じ。

しかし実際にはそう簡単に受からなかった。1,2回 いや、3,4回でも終わらなかった。この苦闘は次回に書きたい。

こうして今もそうであるが(さすがに準1級はもう取ったが)、自称県内英検寄付者No.1の英語学習者へと変な風に?成長していってしまう・・・。

これ書いている時間も勉強しなあかん!と思いつつ、コロナ休息ということで・・・☆。

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