【前編】長野旅行 2024/8/18〜24【茅野・諏訪】
メンバー紹介
義母:バックパッカー兼バリキャリ嘱託。20代の頃茅野のペンションで働いていた。バブルを生き抜いたバリキャリ特有の強さがある。肝臓も強い。
夫:長野は茅野と蓼科しか行ったことがない。犬とビールが好き。マイブームは80年代の音楽。
私:長野は白馬と黒姫(なおスキー興味なし)、軽井沢に行った。夏の長野には行ったことがない。ライフワークはグルテンフリー探訪。
8月18日 (日) 実質ピーターラビット
出発から程なく、ワイパーがほとんど効かないほどの爆裂豪雨に降られた。長野にいる間もずっと雨らしいし先行きが不安だ。
雨が止んだ頃に義母と合流し、夜逃げみたいな量の荷物で出発。昨晩夫に「バスタオルとかいらないの?」と聞いていらないと言われたのに、やっぱりいると判明し義母にお借りした。ちなみに夫は自分のセームだけ持ってきていた。ナンデ!
居眠りから覚めたら八ヶ岳が見えた。なぜか夫が知っていたベリー農家・原村の清水さんちにお邪魔し、ブラックベリーとブルーベリーを摘む。入園料1000円で食べ放題+持ち帰りパック500円/個。狂うほど美味しくてピーターラビット状態。ブラックベリーもブルーベリーも木に実っている状態を見るのは珍しいから目にも楽しかった。
ペンションには支配人、支配人母、別棟支配人、支配人の息子とその息子×2(以下キッズ兄/弟と呼ぶ)がいた。そこに義母+我々夫婦が加わり9人で生活することになる。完全アウェーすぎて緊張が止まらず、ご飯もあまり食べられなかった。しかもこのペンションは食事作りが当番制だったりと宿泊者(強制)参加型だし、さらに義母と相部屋が判明。雷鳴が聞こえ雨がザァザァ降る瞬間もあった。明日もどうなることやら……。
8月19日 (月) 北に下諏訪は罠すぎる
キッズの目覚まし時計とドタバタ走る音で起こされる。ラジオ体操に2〜3回誘われたが「私は参加しないからね」と言ったらスンと引いた。誘い方自体決して強引ではなく気を遣ってくれているのが伝わるし、いい大人なら「え〜仕方ないな〜」と着いていくのが最適解なんだろうけど私には無理だった。子供が苦手な自分というか、子供に寛容になれない自分が嫌すぎて朝から泣いた。ただ子供が苦手なだけで、今一緒にいるキッズが嫌いなわけじゃない(むしろすごく優しくて健気で心に沁みる)。
朝ごはんはサラダ、ミニトマト、ヨーグルト、卵焼き。ミニトマトが笑えるほど美味しかった。皮のパリパリ感と瑞々しさ、甘すぎも酸っぱすぎもしない味が絶妙だった。卵焼きは小3のキッズ弟が焼いてくれた。最近作れるようになった卵焼きを皆に振る舞うのを楽しみにしていたという。焼き加減もちょい甘な味加減も素晴らしかった。写真撮っておけばよかった……。
朝食後は夫と協力して梁の掃除。私は梯子を支えたり掃除機を渡したり雑巾を洗ったりしただけだけど、ずっと掃除機の音を聴いていたら疲れてしまった。掃除の後はすぐ食事作りで今日昼は夫と義母が当番だったけど、私は手伝わずバルコニーで仕事をした。昼ごはんのフォーは柚子胡椒を入れたらより美味しくなった。
夫と二人で下諏訪へ。二十四節氣 神楽 結びの木にてグルテンフリーのバームクーヘンを買った。ホールしかなかったので、ペンションの人たちと食べることにする。明日〜木曜日までお盆休みになるそうでナイスタイミングだった。
異宗教交流として諏訪大社下社を見学するも、気が凄すぎてクラクラしてしまい早々お暇した。
てか北に下諏訪、南に上諏訪があるのトラップすぎるでしょww たしかに池袋も「東に西武で西、東武」だけどこの手の地名の付け方ってマジでなんなんだ……。
近くの菓子舗・新鶴本店へ。塩羊羹が有名らしいけど、求肥にこし餡を包んだ生菓子を買った。中身は多分塩羊羹と同じ餡で、塩が効いているぶんいっそう甘くて目がバキバキになった。
坂を下っていたら古道具屋・ninjinsanに吸い込まれた。値札シールに書いてある一言コメントが面白くてついじっくり眺めてしまう。うろ覚えだけど「昭和の器ってこの色好きだよね ¥500」「大正の家具。とびらもあって最高だね! ¥70,000」など。同じ小皿5枚セットでも一つ一つ違うコメントが書いてあった。古道具を見ているはずなのにZINEを読んでいるような気分になった。
目が合ってしまった超可愛いミルクジャー付きカップ&ソーサーを購入した。裏には「OHASHI CHINA 1932」とあり調べてみたが、メルカリが出てくるばかりで会社自体の詳しい説明は見つからなかった。
スーパーで買い出しをしてペンションへ帰った。知らない土地の刺激に思いの外疲れた。夫が義母の夕ごはんを手伝う間、私は布団でじっとしたりバルコニーでCBD Vapeを吸ったりしていた。
夕ごはんは鰹のたたきと生春巻き、食後は私たちが買ってきたバームクーヘン。バームクーヘンめっちゃ美味しかった!!!! ふわふわしっとりで味もいい。小麦粉アレルギーの私をはじめ、私に合わせてグルテンフリーを食べ慣れている夫としてはびっくりするほど美味しかったけど、食べ慣れていない人(=小麦粉が食べられるからグルテンフリーを食べる必要がない人)からすると微妙だったようだ。そりゃそうよな〜〜!!!!! 小麦粉美味しいもん〜〜!!!!!!泣
8月20日 (火) 縄文に土器土器(土偶)
隣家の草刈り機の音で6時前に目覚める。マジでうるさすぎてキッズに起こされるよりしんどい。寝起きで梁掃除の続きをし、朝ごはんを食べた。
朝食後は念願の尖石縄文考古館へ。国宝指定の土偶「縄文のヴィーナス」「仮面の女神」をはじめ、縄文土器や石棒をじっくり2時間ほど見学した。文様にハマっていた大学生時代、本で見た土器の実物がいっぱいあって嬉しかった。嬉しさでたまたま学芸員さんのガイドツアーに遭遇し盗み聞きできたのもよかった(ただ参加者のおじいちゃんたちがうるさくてしんどかった)。改めて玉抱三叉文のタトゥー入れたいなぁと思った。
終始、縄文の人々のデザイン力と創作力に感嘆するばかりだった。
昼ごはんはまっさんちでカレーを食べた。着いたときには満席で、車で20分ほど待機してから入店。私の地元でもSNSでも良い評判を聞いていたが実際すごく美味しかった。盛り付けはさることながら古民家をリノベーションした店舗もおしゃれだった。
グルテンフリーおやつを目指して高島城すぐそばのさらくわに行くもカフェが閉業していた。今は物販に専念しているようだった。しかし委託販売のシアワセおやつOhanaがグルテンフリーだったので焼き菓子を購入。
さらくわの運営会社・株式会社モレラは、水耕栽培の桑「サラ桑」の栽培とサラ桑を使ったスキンケア用品などの開発製造をしているそう。桑の水耕栽培に成功したのは株式会社モレラが世界初で、一般的な製法の桑に比べて栄養価が高く、色々加工もしやすいとのことだった。親切な店員さんが試供品の固形石鹸を添えてくださった。
かねてから気になっていた古道具屋・ReBuilding Center Japanで家具を物色した。まともな家具がほとんどない家に住むこと約4年、ついにダイニングテーブルと食器棚の導入を検討するも、寸法が分からず断念。食器棚は夫が気に入ったものがあったので家に帰って採寸した後まだ売れていなければぜひ買いたい。
夕食は義母と夫が用意したソーセージとトマトベースの野菜スープだった。美味しかった。でもペンションでの環境に全然慣れなくて日に日に元気が減ってきている(人が苦手なわけではない。とくに最初の課題だったキッズは今や愛おしく思える)。明日からしばらく茅野を離れて夫と二人になるから、色々回復できればいいのだが……。
後半へ続く。
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