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自然の領域に入るには装備が大事


渓流に入る=危険を伴うことが多々ある。

毎回山林脇に車を止めた時から自分の本能のモードを切り替えはじめる。

山道を歩き始めた時から入渓・退渓するまで
自然への畏怖の念をもって歩く。

決して釣りだけのモードで集中するわけにいかないのです。

足元から自分の周りの空間にも気を張り巡らし、リスクを考えながら釣行するのです。

スズメバチやメジロアブ・マムシ・イノシシ・クマ等 誰だってその被害に遭いたくない。
だから、最低限の防備をし、釣行するのです。

今回は渓流釣りをしない方へも分かるよう、釣り道具以外に持っていく装備について
説明してみたいと思います。

①LEDヘッドライト
 渓流って谷だし樹木が鬱蒼と茂っていて普通でも薄暗いところがある。

 日没の時間は調べていても、その1時間前くらいになると、太陽が山の陰に隠れ急に暗くなります。

夢中で魚を釣っていて退渓の際は周りが真っ暗なんてこともある。そんな時ヘッドライトがあれば両手も空き足元も照らせ道に迷うことなく帰れます。

②ホイッスル(ストームセイフティーホイッスル)

米海軍や全米の警察機関で実際に使用されています。
特殊構造により省力で驚くほどの大音量が出せるホイッスル。

思い切り吹くと、耳鳴りで一瞬川の音が聞こえなくなるくらいです。

また水没してもしっかりと鳴らせます。帰りの林道では熊よけも兼ねていますが爆音は本当に心強いです。ただ、サイズはかなりデカイです。

ストーム セイフティーホイッスル 大音量 緊急 災害 防犯 米国沿岸警備隊 海軍

③フェイスネット(帽子の上から被る)

アブやブユが飛び回る渓流では8月に入る頃は手で払っても沢山顔の周りを飛んだり首を狙って刺しに来るのでやっかい。

ネットなので視界も若干悪くなるけれど、安全を確保するならないよりあったほうが良い。

④トランシーバー

誰かと一緒に釣行するなら互いに1台は持つようにする。相手と50~100mくらい離れてしまうとお互いの姿が確認できないことがあります。

インカム(イヤホンマイク)があれば、本体を操作せず釣行しながら連絡を取り合えるので便利です。


➄富士錦 パワー森林香(赤色)

匂いが強いため虫よけにもなり、アブやブユもあまり近づかない。おそらく獣避けにもなっていると思います。


⑥クマ避けスプレー

うっかりクマと出会ってしまっても落ち着いてホルスターから本体を取り出し、安全ピンを外しトリガーに指をかけることだけできれば安心。

実際の噴射では7~8m位までクマが近づいたら2・3秒間シュッ・シュッと数回噴射すればよい。連続してトリガーを押し続けると20秒位で空になってしまいます。(噴射しなくなります)

その場はそれで済んでも、帰り道で別のクマに合わないという保証はないですから、いっぺんに使い切らないようにします。

トリガーを押すと7~8m先までプレーから噴射内容が見え、その先は見えないですが、有効成分が拡散します。

間違っても向かい風で実験などしないようにしてください。大変な目に遭います。

ただ、一般的にはある程度の距離でクマを見つける場合がほとんどです。

その場合は、クマに背を向けず、大きな声を立てず、自分から後ずさりして距離をあけるか、近くに木があれば自身の半身を隠し体をあまり揺らさなければ、クマの方も気にせず去っていくことが多いです。

スプレーはクマがこちらに気付き近づいてくるときに準備するものです。

また、ナイフも直ぐに鞘から抜けるようにしておきましょう。
熊スプレーが切れたらあとはナイフしかありません。

熊の体は全身痛覚がありますから、尖った先で思いっきり刺せば熊もびっくりして逃げ出します。(当然こっちもケガは免れないですが)

それから、ガソリンのような揮発性のものは持って行かないことです。

ガソリンのにおいはクマが好きな匂いです。
布にガソリンをしみこませたものをクマの檻に入れると、猫がマタタビをかじった時のようになり、布の匂いを体に付けようとじゃれついたりします。

⑦オニヤンマのフィギュア(虫よけオニヤンマ)

帽子の回りか、リュックの上などにつけておくだけで、アブやブユがこなくなります。馬鹿にしてましたが、オニヤンマは天敵ですから納得でした。

⑧火薬銃 火薬8連発

以前は爆竹を使っていましたが、屑がでてしまうことから、現在は火薬銃を使っています。必要な時、必要な回数打てるので便利です。

特に笹薮など入る前や予め人間の場所を獣に知らせるときに使用します。

⑨ナイフ (モーラナイフ コンパニオン)

ステンレス製で錆びにくく、薄刃なので魚を捌く時など便利です。
山菜採りにも使用しています。

⑩のこぎり (Silky pocket Boy 170)

枝やツタを切ったり、ナイフでは出来ない場面で活躍します。

⑪フェイスガード
頭から被り、目の部分だけが出ているナイロン製のフェイスガード

フェイスネットは視界が少し悪くなるので、顔周辺に纏わりつく虫には有効。釣行中、虫が顔に来ても気にならず、首までカバーしているので安心。

⑫熊鈴
山道や渓流を歩く際は必須。
獣に人間が近くにいることを知らせるには有効。
但し、釣行の時は渓流の水の音でかき消されてしまい、他人の熊鈴の音も聞こえないことがあるから注意が必要。

熊も渓流に降りて水を飲んでいる時など熊鈴の音に気付かないことがあります。

番外編
当然ながら半袖・半ズボンなどのいで立ちで渓流なんかに入ったらだめですよ。絶対に長袖・長ズボンで入るようにしてください。

市販の虫よけスプレーをして入ればもっと良いです。
また、シーブリーズにハッカ油を混ぜスプレーボトルに作り置きしておくのもよいでしょう。渓流でなくとも日常使い出来て便利です。

【作り方】
シーブリーズアンティセプティック90ml
ハッカ油 小さじ2杯 10ml
※スプレーボトルはPS製以外を使用する



装備が充実したら少しは気持ちに余裕が出ます。
沢でコーヒーを入れて一服なんていうのも気持ちいいもんです!

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