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グラフで見る「東京のコロナ蔓延の状況」

※ 記事中のグラフはすべて「グラフストック」のサイトから転載可能です。詳しくはこちら

7月31日、東京都の新型コロナウイルス感染者数が1日で400人を超えました。私は「グラフストック」というサイトを運営しているのですが、7月前半はY軸が200人ほどで描画していたものが、300人、400人と徐々に増え、ついに500人になってしまいました。

20_0731_東京都の新型コロナウイルスの1日の感染者数.001

こうして振り返ると、東京アラートって本当に何だったんだ、と思います。(もちろん、入院者数や他の指標があるのでしょうが、感染の拡大を防ぐのが最も重要ではないのでしょうか)

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グラフストックではグラフだけでなく、マップも掲載しています。東京都の感染者の分布を地図上に色の濃淡で表すと、東京23区とそれ以外とでまったく色の濃さが違うことがわかります。

それでも、ずっと地図を更新し続けてきた身からすると、以前に比べて23区外も感染者がずいぶん増えたなと感じています。

ちなみに東京23区にも、ポツンと一つだけ色が薄い区があります。千代田区です。

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理由は簡単で、千代田区は人口が6万6000人だからです。それに比べて、世田谷区は94万人。千代田区の14倍もあります。“夜の街”で感染が拡大する前は、世田谷区の感染者が最も多い時期が続いていましたが、それは人口が多いためでした。

そして、東京23区の感染者数を人口1万人あたりで見ると、以下のようになります。

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人口を考慮しない地図では、新宿区と世田谷区が色が濃かったですが、人口比で見ると、新宿区、港区、渋谷区、中野区を中心に、外側にいくに従って色が感染者が少なくなっています。

これまでのマップは累計でみていましたが、日別で感染者数を見ると以下のようになります。

20_0731_東京23区(西部)の新型コロナ感染者数.001

新宿区はずっと色の濃い日が続いていましたが、7月最後の5日間だけで見れば、世田谷区や品川区のほうが色が濃いことがわかります。品川区は飲食店街でクラスターが発生した影響だと考えられます。

上のグラフは23区西部でしたが、東部と見比べると、色の濃淡がはっきりと浮かび上がります。

20_0731_東京23区(東部)の新型コロナ感染者数.001

23区の東側で感染が急激に拡大しているのは足立区くらいです。足立区はフィリピンパブ、スナックでクラスターが発生したと報じられています。

今日から8月ですが、子供たちの夏休みが終わる頃には、少しは落ち着いているのか……それとも、また新学期を始めることができないような状況になっているのでしょうか。。。

グラフストックのサイトでは連日グラフを公開していますが、今回のようにいくつかまとまったらnoteでまとめていきたいと思います。掲載しているグラフは転載可能ですので、noteで執筆されている方もぜひグラフをご利用ください。

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